サイズオーダーの服のお仕立てと
既製服のように仕上がるソーイング教室
【ranpi】主宰 曽根 香です。
洋裁を始め出して、色々なものを
作れるようになってくると、
みなさん、おっしゃいます。
『ロックミシン、欲しいな～』
家庭用ミシンを1台お持ちで、
洋裁を楽しんでいらっしゃる方は、
端の処理は、ジグザグミシンが
多いかと思います。
教室では、ロックミシンをかけるので、
それに見慣れてくると、
裏とはいえ、
出来栄えの差が、やっぱり既製品っぽい・・
ジグザグで仕上げるのが、
いやになります。。。
そうですね。。
その気持ち、わかります。
私は、生徒さん達に、
ロックミシンを、
買う選択も、買わない選択も
どちらもススメていません。
ご自身でご判断していただくよう、
説明はさせていただきます。
みなさん、必ず通る道なので(^-^;
何度もこういうお話、
させていただいているのですが、
つい先日も、
話題になりました。
その結果、生徒さん総合的に
見てみると、
買っていない方のほうが
断然多いのです。
これ、実は
生徒さん達の
賢明な選択だと思ってみています。。。
さすがだわ。。
と思ったりしますよ。
なぜかというと・・・・
こういう風に思われる方って、
必ず時期があって
結構色んなものを、縫い出して、
多少自信もつき、楽しくなってるころ。
でも、それだけ縫っていると、
1着縫い上げるのに、
どのような工程があって
どうやってロックミシンも
使っているか。
を、実際に、たっぷり体験済みだからです。
教室で使っているロックミシンは、２台。
１台は、私が学生の頃からの
愛用品３本糸。↓
現役で、こういうシンプルなものが
一番壊れにくい。
刃や糸掛け等の消耗品を取り換えながら
使っています。
もう１台は４本糸の
ベビーロック【衣縫人】↓
どちらも交互に皆さんに使っていただいてますが、
４本糸は、Tシャツなどのニット地を縫うのに使います。
４本のうち、１本を外せば３本ロック
としても使えます。
ロックミシン、お値段のほうは
３本糸で￥２９８００位～。
４本糸は、メーカーによって差はありますが、
【衣縫人】で７万円代～８万円位。
【衣縫人】は”エアースルー機能”といって
面倒な糸掛けが空気圧でスルッと通る
特許が付いています。
これが、家庭用ミシンでニットも縫える。
というのに加え、
爆発的人気になったわけです。
お持ちの方は、お分かりだと思いますが、
糸掛けが、非常に面倒なのが
ロックミシンなのです。
３本糸掛けをするのに、
１個所でも違うと、
ロックが編んでくれません。
ミシンの糸調子がちょっと悪い。
とかではなく、
全く絡んでくれないのです。
今では、どんなロックミシンでも
朝飯前位に、糸掛け出来る私ですが、
学生時代は、３年もいたのに、
３年間、ずっと嫌でした。
きちんと糸掛けを習得していなかったように
思います。
毎日、ロックミシン、かけるわけでは
ないですから。。。
わからなくなると説明書出して
格闘でした。
ここは教室なので、すべてが揃っていて
セットされていますが、
家で、自分一人で、縫い物をしよう！
となったら、
場所を用意し、
ミシンを出し、ロックミシンも出し、
全ての糸掛けからはじめることになります。
洋裁が、他の編み物とかアクセサリーなどの
ハンドメイドとちょっと違うのは、
準備に大きく場所を必要とし、
縫うまでの色々セットする時間がかかる。
ということ。
ミシンやロックを、出しっぱなしに
セットしておけるスペースがあるか、
しょっちゅうやり慣れてないと、
”ミシンを出し、セットする”
ことが大変なわけです。
その上、面倒な糸掛け。
そして、買ったなら、
糸も色ごとに３本又は４本必要になります。
洋裁を習いに来て、
覚えた技術で家でも作りたい！
私も是非そうしていただきたいですが、
でも、無理にはおススメしないというのが、
こういう理由からです。
思い先立って買ってしまい、
”宝の持ち腐れ”になって
しまって、
洋裁まで縁遠くなってしまう。。。
こんなことになってしまうのが、
一番悲しいからです。
たくさん縫ってきた生徒さんだからこそ、
家の場所事情とか、価格とか、
自分に時間が取れるか？
など、きちんと考えていらっしゃるのだと
思います。
でも、十分に、きれいに縫えるのですよ、
本当に、私が学生の頃の作品より
よっぽど綺麗に仕上げてくれます。
綺麗に仕上げられると嬉しいのです。
だから、また作りたくなります。
環境が整っている。
これが、洋裁にはとても大事です。
ちょっと。の隙間時間には
できないのです。
高い金額を出して買って、
使うのは半年に一度。。。
そんな風になるくらいだったら、
私のところではなくても、
その金額で、どこかで習ったほうが
絶対に楽しい洋裁生活が待っているはずなのです。
今まで、新しく入ってこられた生徒さんで、
既に、４本ロックを待ってます。
という方が、３人ほどいらっしました。
３人が３人とも、
それに備わっている機能を知りませんでした。
きっと、購入するときは
説明されて、魅了されて買ったと思うのですが、
『どうせ買うなら４本のほうがいいよ～』
とか言われたかもしれませんね。
せっかく持ってるのだから、
使ってね。
と、一通り説明して、使いこなせるように
練習してもらいます。
洋裁の目的は、
ミシンを持つこと。
ではなくて、
洋裁を覚えて楽しむこと。
それから、ミシンを買っても十分です。
ミシン屋さんを、敵に回しそうですが、
私が、いつも思っていて、
延べ１０００人以上にレッスンをしてきて、
やっぱり実感していることなのです。
是非、楽しく縫って続けてほしいなあと、
思います。
次は、３本ロックと４本ロックの違いについて
書いてみようと思います。
最後までお読みいただいて、
ありがとうございます。
tetote
Creema
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