こんばんは
onewash（ワンウォッシュ）
ソーイング洋裁教室です
縫製工場の手法、
かんたん、手早く、きれいに縫えるコツ、
マチ針なし、しつけなしの合理的な縫い方を
自宅教室にてレッスンしています。
何年か前のことですが、
イギリスのLINTON社のファンシーツィードを買おうとイギリスから輸入する際に、
何名かの生徒さんにお声掛けさせていただいて、
ご一緒に買ったことがあったんですね。
そのうちの生徒さんの最後の生地がとうとう形になりましたので、レポートしたいと思います‼︎
リントンのファンシーツィードは、
カラーフルな糸、ヤーン、ラメ糸などの華やかなイメージなものもありますが、シンプルで落ち着いたものもあります。
生徒さんが選ばれたのは、ブラックとグレー糸の織りツィード。
シンプルだけど、合わせやすく大人なイメージ。
最初は、ワンピースを作る予定でしたが、あまり着ないかもしれないしとしばらく寝かされておられました。
ご相談されたときに、ちょうど出たばかりの洋裁本があり、どうせ作るなら着るものが良いよね❔
こんなのはどうですか？
とご提案。
パンツスタイルが多い生徒さんのイメージにぴったりかもとご提案させていただいたのはこちら。
「think patternのソーイング本」より
ロングジレ
「すごくカッコイイ‼︎これ作りたいです‼︎」
ということで...
ツィードなら裏地を付けなきゃねぇ〜、
この型紙は、一枚仕立ての仕様でしたので、
裏地のパターンから制作することにしました。
ツィード生地には、
生地の目の粗さなども考慮し、
全面芯貼りをおすすめしたり、
裁断前の下準備なども。
レッスン1日目、
型紙のトレース、
裏地の型紙作成、
表地裁断、
レッスン2日目、
裏地の裁断、
縫製
（切替を利用したポケット、表地、裏地それぞれ肩線で接ぐ）
レッスン3日目、
縫製（表地と裏地の接ぎ合わせ）
前〜衿刳り
どんでん返し
脇線、
ベルト、ベルトループ
いつも生徒さんに言っているのは、
洋裁というのは、
出来上がりをイメージする、
イメージできないときは、
実際に出来上がりになるように置いてみて、
掴んで逆算する。
ここもどんでん返しなのですが、
分かりやすいように、
どこと、どこを合わせて縫うのか、とめてみます。
両側のアームホールをそれぞれどんでん返しです。
後ろ中心、脇線にはキセを0.5ずつ掛けています。
それだけではなくて、
細かいところもきちんと気を配るのはもちろんのこと、「控える」ためのアイロン癖付け、
総裏にすることによって、
切替えを利用したボタンホールが付くのですが、
本通り（本はボタンホールの周りにステッチを表から掛ける）ではなく、
ミシンで中縫いして仕立てました。
ここです
表からステッチしても悪くはないですが、中縫いした方がきれいなので、やっぱりきれいに仕上がる方を選択します。
レッスン4日目
裾縫い、
中綴じ、
裾上げまつり、
千鳥掛け、
仕上げアイロン
後ろ衿刳り見返しには、
リントンのネームタグを付けました。
これはリントン社から輸入するとプレゼントで付いていたものです。
これだけで、もうハンドメイド感しなくて、グレードがグッと上がって本格的な感じがしますよね
そして、とうとう完成です。
リントンツィードとリバティの贅沢な組み合わせ、
ロングジレです
着画もいただきましたよ。
すごくカッコいいですよね〜
チラッと見えるリバティもオシャレ
フロントをあけて羽織っても、
ボタン閉めてもどちらも素敵に着こなせそうです。
これがなんと、型紙トレースから裏地制作も含めて4日間（1日レッスン）で完成したなんて凄すぎですよね。
お家で宿題も無しでした。
縫製もとても丁寧で、きれいに仕上げてくださいました。
リントンツィードに引けを取らない美しさで完成されて本当に素晴らしいです。
お見事でした。
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