働くことは生きること
とあるテレビドラマの最終回で、主人公が言っていた一言が、
強く心に残った。
「働くことは、生きること」
何気ない言葉だけど、とても強いメッセージを感じた。
私の会社に、毎日ヤクルトを売りに来るおばちゃんがいる。
毎日毎日、元気で明るく、声が大きなおばちゃんだ。
1個100円もしないヤクルトを、たくさんたくさん詰めた台車を引っ張ってやってくる。
うちのフロアでは、毎日、売れてせいぜい5個くらいだ。
私も、何度か買ったことがある。
特に何も感じない、毎日の光景。
ある朝、私は、バスの中から、ヤクルトのおばちゃんを見た。
おばちゃんは、ヤクルトのたくさん詰まった台車を乗せた、
自転車にまたがり、走り出すところだった。
なぜか、私は、その光景を見て、胸が詰まる思いがした。
自転車だったのか、と思った。
毎日毎日、重い台車を抱えて、自転車で移動していたのか、と思った。
大変な仕事だ、と思った。
その時、この言葉がふと頭をよぎったのだ。
「働くことは、生きること」
家で家族が待っているのだろうか。
この先も、おばちゃんがなぜこの仕事をしているのかを、私が知ることはないと思うが、
毎日毎日、疲れも見せず、元気に働いているおばちゃんが
背負っているであろう人生を少しだけ思った。
働くことは、生きること。
人にはそれぞれの人生がある。
私もまた、生きていくために、働いている。