ファム・ファタール?
マーラーの映画を観ました。
妻アルマとの関係を丁寧に描いていたように感じました。
当然、監督自身も言っているように虚構な部分もあるでしょうが、
事実から推測される見えない部分について、考え抜かれて創られていたように感じたのです。
去年がマーラ生誕150年,今年が没後100年に当たることからも、
この映画が作製される契機になったようです。
監督は、「バグダッド・カフェ」のパーシー・アドロン
実は、「バグダッド・カフェ」も最近観た私でした。
グスタフ・マーラーの妻であるアルマに対して、
ファム・ファタールと呼ぶのは失礼かも知れませんが、
その片鱗がうかがえるかと映画を見て感じた次第です。
名の通った作曲家,建築家,画家といった男性を引きつける教養と美貌
を持った女性であったことは以前から知っていたが、
こんな赤裸々だっだのかと。
私にも、そのような人がいるのか・・・。
何の肩書の無い私にも?
そういえば、この間観た画家の青木繁にもそのような女性がいましたね。
でも、そういった女性が、創造の原泉になるのかも・・・。
ただし、大きな代償が必要なのかもしませんが。たとえば、命とか。
そう考えると、創造という行為から遠い私は、大丈夫といえるのか。
閑話休題
映画の中では、マーラーの交響曲10番が中心に流れていますが、
5番(アダージェット)や4番も聴こえてきます。
そして、ワーグナーの「ワルキューレ」の部分が話の流れで使われたりしており、
楽しめました。ワーグナー好きの当方にとっては。
その引用も意味ありげに使われておりました。
いろいろ伏線が見え隠れしながら、なおかつ話の筋もわかりやすく、
しかも現代的な夫婦の問題を提起されているように感じました。
(未婚の私にとってはその切実さが、もうひとつわからないところもありますが)
以上、あらすじなどには全然ふれず、感想を思いつくままに書いてみました。


