東急5050系「Q SEAT」仕様車 | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。

東急5050系、長年に渡る増備と無計画(?)な組成変更で様々な形態の車両が編成内に入り乱れており、登場時からの組成を維持した編成が1本もいないと言われているくらいです。

 

そんな5050系、大井町線では有料座席サービスが運用中ですが、東横線でも有料座席サービスを導入するために、こちらの真っ赤な車両が登場しました。

 

Q SEAT、2023年より平日夕刻の渋谷始発急行にてサービス開始となりますが、それに先立ち一般運用に投入されており、5050系10両編成の運用に入っています。東武・西武・相鉄各線にも入線しており、今回も相鉄いずみ野線の湘南台駅でキャッチしました。

 

車内です。先に登場した6000系・6020系のQ SEAT車とデザインは共通しています。今回はQ SEATサービス開始前であったため、ロングシートモードでの取材となります。

 

ドアです。クロスシートモード時の居住性を考慮して袖仕切りがドアギリギリまで迫っており、立ち席スペースはありません。ドア上にはTOQビジョンことLCDディスプレイがあります。ロングシートモードでは見やすいですが、クロスシートモードでは見にくいかと思います。そうそう、製造自体は2022年でもうsustinaがメジャーになっていた時期ですが、仕様は従来の5050系に合わせた仕様で製造されています。

 

車端部です。こちらはフリースペースとセットになった区画です。仕切り扉は濃い木目調の化粧板で、近年増備されている東急車のデザイン共通のものですね。

 

で、反対を見ますと、仕切り扉が省略されています。20系列では全車に付いている訳で、こんなところまで従来車に合わせんでも…。パッケージだから仕方ないんでしょうね。

 

天井です。吊革はE233系と同じ大型の三角形となっています。照明は暖色系にこそなれ直管式のLED灯、料金を徴収する列車に入る車両であれば、せめて反射式にくらいしてほしいもの。が、手前の照明には防犯カメラ込みとなっており、まだまだ技術的に直管式かつ蛍光色しかラインナップが無いようです。デザインは統一されているということですね。

 

窓です。日除けを省略した着色窓なのは近年の一般車両に同一です。有料車両となるのは夜間なので、一般車両と同じで構わないと言えば構わないのでしょうね。ただ、特に東武線などで顕著だと思いますが、西日がこんなもので防げると思うな、と。

 

座席です。ドア間は6人掛け、クロスシートモードでは3列が配置されることになります。最近京王5000系でリクライニング可能なデュアルシートが登場していますが、こちらは大井町線の6000系列と同じくリクライニングは出来ないようです。背ズリは切り立ち気味、クロスシートモードでは脚台に足を掛けて踏ん張れますが、ロングシートモードではちょっとしんどいっすよね。

 

車端部の3人掛けです。この手の車両の性、デュアルシートよりもクッション性が良く座り心地も良いという皮肉…。肘掛けにはコンセントが2口設置されています。どちらかが1口使っていてももう片方を使えるという配慮な訳ですね。が、ドア横や妻面は余裕が一切ゼロ、見る限り余寸を設けるに設けられないのは理解しますが、居住性としてはどう事情があれ微妙ですね。

 

フリースペースです。妻面のデッドスペースや握り棒にクッションが取り付けられており、立ち席でもある程度楽に移動できるように配慮されています。