JR九州813系2200番台 | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。

北九州地区の主力、813系。近年の混雑悪化を受けて後輩の817系や821系はロングシートで登場し、先輩の811系はロングシート化の道を辿っています。そんな中、813系は0番台を除いて異なる道を突き進むことになりました。


車内です。何ということでしょう、ドア間の固定クロスシートが全て撤去され、中間の転換クロスシートだけが残されています。乗車定員増加工事ということですが、いくらなんでも単細胞過ぎる改造にびっくり。この改造が施されたグループは原番に+2000をされており、2200番台を名乗っています。

 

という訳でその座席。残された転換クロスシートは3脚、うち2脚が固定されて転換出来ないようにしています。さらに、固定化された座席の脚台は風が通り抜けないよう金属の板が貼られています。

 

この改造、とにかく座席が撤去されたことが大きく取り上げられがちですが、残された座席も相当ひどい状況です。固定クロスシートはボックス配置となることを考慮しシートピッチを広げていましたが、この区画はその前提で無いまま固定したため、ボックス配置では足元が非常に窮屈です。


そして後ろの非ボックス区画はと言うと、415系時代からの窓配置が悪さをして柱ダダ被りの修行席…。もうどこ座っても最悪、てかそもそも座れません。またバカみたいに座席を撤去しただけとしたことで、冬場にヒーターが減少したことで「寒い」というクレームまで来る始末…。これはヒーターの強度を上げることで対応するそうですが、そんなんで暖かくなったのか疑問。

 

で、固定クロスシートの撤去跡。床には醜く残った撤去痕、更に窓下には謎の出っ張りが。皮肉なことに座れなかった人がせめてものサルノコシカケ的に使用していますが、これ、急停車した際に最悪ケガをさせる元凶です。混雑対応でクロスシートが減少するのは仕方が無い部分はあります。でももっとこうさぁ、721系みたいにドア横をロングシートにするとか、221系みたいに比較的閑散時には補助椅子出して座れるようにするとか、もっとやりようあったと思うんです。昔から独自路線を行ってただけに他社を参考にするなんて発想すら出ねーか(毒) というか上場したけどギリギリ黒字な程度が知れた財力ではそんなことは出来ませんかそうですか(猛毒)

 

車端部のクロスシートです。こちらは特に変更も無く来ています。


というわけでボックス配置の区画です。なんかもう、この区画のほうがドア間より安心感があります。ドア間は両側から取り合いになりますが、車端部は乗車口がひとつなので座れる可能性が高まるかもしれません。そうそう、最近ようやくドア間をロングシートに再改造した編成が出て来たようですが、その編成でもこの固定クロスシートは残存しているようです。


くずもの入れと消火器が備わった区画です。地味に、くずもの入れの蓋が無くなっています。まぁ、この方が放り込みやすいですが…。

 

最後に天井です。荷棚下も立ち席スペースとなったことから、その部分にはオレンジのステッカーが貼られています。注意喚起のつもりなんでしょうが、私には「どうだ、混雑対応してやったぞ」というJR九州首脳陣のドヤ顔が透けて見えてしまいます。ひねくれた考えが悪影響を及ぼしていますが、言いたいこと言い終えてスッキリしましたのでこの辺で終わりにしときましょう。