平成初期に導入されたSKR300形の置き換えのために導入されたのがSKR400形です。四方を山に囲まれた高原の風景に溶け込むデザインということで、茶褐色の塗装になっています。
戸袋部分にはSKRのロゴと、出入り口の表示がされています。
車内です。SKR300形はセミクロスシートでしたが、オールロングシートで登場しております。ええ、がらんとしていますね。
ドアです。化粧板を省略したステンレス仕上げの片開き式で、ステップが無いのが特徴です。地方ローカル線ディーゼルカーでステップが無いのは利点ですね。
ワンマン運転のため、開閉ボタンが備わります。外側に開ける、内側に開閉両方のボタンが設置されています。内側のものは乗り継ぐJR草津線と同等のものなので、使用感は一緒ですね。
広告枠には朝ドラのスカーレットの舞台であったこともあり、サインが入っております。
運転台です。まぁよくある半室構造のそれですね。特徴をあげるとすれば、木目調の化粧板を使用して温もりを演出していることでしょうか。こちらの車掌台側は、車椅子スペースも兼ねております。
前側だと、こんな感じ。運賃箱がセットされ、LCDディスプレイが作動します。こちらは貴生川方を向いた側ですが、何やらステッカーが貼られていますね。
天井です。オールロングシートのため、吊革がずらりと並びます。冷房の吹き出し口はラインフロー式、一応ラインデリアも備わっていますが、実際の吹き出し口は一部分のみの設置です。
ドア上には何やらスピーカー。オールロングシートであることをいかし、イベント列車なんかで使うことを想定しているんでしょうね。
窓です。固定窓で、日除けもしっかり備わります。優先座席上の窓には、控え目にステッカーが貼られています。
座席です。ドーーンとスーパーロングシート、いくら床面もフローリング調にしてるからって殺風景過ぎます。袖仕切りは肘掛けも兼ねた板ですが、やや高めなのでずっと肘を置くと疲れてくると思います。ヒーターはバス用のものをいくつか付けており、これで内陸で寒そうな信楽高原で耐えられているのか、興味は尽きません。
優先座席を有する区画です。ピクトグラムを散りばめたモケットは、デザインとしてはJR西日本に通じるものがあります。座り心地ですが、直角の背ズリにはやはり多少の悪意を覚えますが、乗車時間がさほど長いわけでも無いのでまぁ何とか…という感じでしょうか。
車椅子スペースです。握り棒と固定用具が備えられております。ステップも無いですし、乗り降りも楽になったことでしょう。
終着・信楽駅にて。相変わらずたくさんの狸さんがお出迎えしてくれます。