わたらせ渓谷鐵道WKT550形 | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。

従来より大間々-足尾の区間運転となっている「トロッコわたらせ渓谷号」、JR桐生や東武相老など、接続駅からの直接乗り換えが出来ないことや、春や秋のピーク時の乗車チャンス拡大を狙ってトロッコ列車が増備されました。

 

WKT550形、全国的にもまだまだ珍しい自走可能なディーゼルトロッコ車両で、前面形状などベースはWKT500形と同様に新潟トランシス製車両のそれですが、側面が大きく異なっています。現在は塗装パターンが揃えられたセミクロスシート車、WKT510形とペアを組んでいます。

 

側面にはわたらせ渓谷鐵道のキャラクター、「わっしー」が描かれています。土日祝日や春秋の観光シーズンを中心に「トロッコわっしー号」として運転されています。なお、冬季(12~3月)とそれ以外では運転本数が異なりますのでご参考まで。

 

車内です。窓の無い側面に木製の座席とトロッコ列車の常道を行きますが、新潟トランシスからすればオプションにまみれた車両とも言えるかもしれません。以前にも製造や改造の履歴はありますが…。

 

最前面に当たる間藤方の運転台とドアです。半室構造は変わりませんが、右側にはお子様のお楽しみが備わっています。ドアは片開き、ボタンによる半自動式となっています。

 

車端部に当たる桐生方運転台です。手前に車内販売スペースを設けていることと、座席数を稼ぐためかこちら側にドアは有りません。桐生方に連結される一般車両への通り抜けが可能となっています。

 

前面の貫通扉にはヘッドマークが取り付けられたままとなっています。この「わっしー」には方向(種別)幕も付いており、事象に応じて時折種別変更されております(笑)

 

天井です。側面には天窓が付けられており、照明と共に光が入ってきやすくしています。そう言えば、照明カバーが会津鉄道のお座トロ展望列車のトロッコ車両と全く同形品…(笑)  この天井には、同線最長の草木トンネル通過中にお楽しみがありますね。

 

窓です。柱を残して吹きっさらしとなっているため風が入りやすくなっています。冬季はガラスをはめ込むことも出来ます。乗車時は見事な雨天でしたが、よっぽどで無ければガラスがはめられないようです(笑)

 

座席です。トロッコ車両ではよく見かける木製座席となっています。やはり雨天を考えるとこれが一番劣化対策にはなるんでしょうね。

 

わ99のトロッコ車両と比べると背ズリがしっかりしたものになり、背中同士がぶつかってトキメキが発生する(…いや、大半のケースは気まずい)雰囲気になることはありません。 シートピッチは広めで足元には幾分余裕があります。

 

中央には固定式のテーブルが設置されており、ドリンクポケットが窓側・通路側にそれぞれ備わっています。座席番号もこちらに記載されていますね。

 

背ズリには着席区分のようにわっしーのプレートが貼られており、頭には様々な動物をのっけています。

 

車掌台部分には2人掛けの座席が設置されています。トロッコ感はありませんが、ドア扱い用の窓を開けることは出来ます。どうしても風を感じたければ、どうぞ。

 

トイレ横に関しては2人掛けが2席並びます。手前側の2人掛けにはテーブルがありませんが…。

 

それは車椅子スペースを兼ねているからでして、握り棒、固定用具、非常通話装置が備わっています。

 

トイレです。わてつに在籍する新潟トランシス標準車体車両では初となるトイレ付き車両ですね。車椅子対応の大型タイプとなっているのはこれまた標準化の副産物ですね。

 

最前面のお子様用運転台です。これがあるばっかりに前面展望は貫通扉からのみとなりますが、主なターゲットがこの世代なので仕方ありません。

 

運転台はブレーキは本物のブレーキレバーを差し込むものですが力行のレバーはやたらとちゃちいのはなぜだ(笑)  なお、力行を入れるとピューンと速度計の針が跳ね上がります。そんな急加速せんでも…(^^;;

 

車内販売スペースです。カートでの販売ではなく、車掌さんが片手間に販売するスタイルとなっています。

 

この鉄道、グッズや食品などアイテムが非常に多彩なのが特長です。買えば買うほど支援になりますので、お財布にたくさんお金を入れて乗りに来ましょう(笑)

 

というわけで。わたらせ渓谷鉄道カレーと、群馬の名酒、赤城山をお土産に買いました。それにしても、パッケージを飾るのは国鉄色のDE10ですか(^^;;

 

乗車記念ボードです。日付入りでして、文字は硬券に印字される文字に似ています。

 

上部にはLED表示機が設置されています。

 

さて、草木トンネルでのお楽しみがこちら。天井に仕込まれたLEDライトにより、グラデーションを描きながら鮮やかに光ります。通過には10分程度を要するので、春や秋は寒くなってしまうかもしれませんね。

 

桐生駅にて。一日の仕事を終え、大間々まで回送です。