福知山で運用を終了した381系のうち、先頭車数両はここ山陰の後藤総合車両所へと落ち延びて参りました。その後塗装を「ゆったりやくも」塗装に改めて、定期的に運用に就くようにもなっています。
いわば"元フチやくも"は"生え抜きやくも"と比べてヘッドマークのイラストが小さめであったので区別がしやすかったのですが、最近は"生え抜きやくも"にもこのイラストデザインに変更された車両もいるようで。それにしても、わざわざL特急マークを入れたままにせんでもよかろうに(^^;;
また側面を見ると、"生え抜きやくも"の行き先表示がLED表示機化されているのに対し、"元フチやくも"は幕式のままとなっています。これが外観で一番区別しやすい点ですね。ちなみにサボ受けを見ての通り、指定席車として運用されます。
まずはデッキ、ドアからです。塗装は変えても内側はそのまんま、近畿地方で走っていた雰囲気を残しています。
"くずもの入れ"の表記も残りますが、ピクトグラムが新たに追加されています。
洗面台です。国鉄時代そのままとおぼしきレバー式の蛇口で、温度調節のツマミもついています。機能しているのか謎ですが…。
車内です。一見すると座席が"生え抜きやくも"に揃えて「ゆったりやくも」化されているのでレベルが合わせられているように見えますが、細かく見ていくと粗は出て参ります(^^;;
ドアです。福知山時代から変わらない仕切り扉ですが、一応上部には座席種別表示用のLED表示機が追加されています。
最前面です。化粧板はそのままなので、くたびれているというか、経年は隠せません(笑)
天井です。こちらも元のまま、カバー付きの蛍光灯が並びます。ただこの点で言えば、ダウンライトを並べた"生え抜きやくも"の車両よりも照度は高いと思います。あちらが暗すぎるのもありますが、変に雰囲気作りすぎるのも良くない好例でしょう。
座席です。先述の通り座席は"生え抜きやくも"に合わせて安定の「ゆったりやくも」専用座席に載せ替えられていますが、セミハイデッキは省略されているため窓側の空調配管の出っ張りが"生え抜きやくも"の車両よりも大きくなっています。自由席ならまだ許せますが、あろうことか指定席に供するのは逆転現象もいいとこでしょうに。自由席の連結位置のせいとは察しますよ、誉められたもんじゃないですが。