上田電鉄1000系「まるまどりーむ」仕様車 | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。

かつて存在した沿線が五島慶太の出身地だったことからか、比較的お下がりがやってくる順番が早かった長野県のローカル私鉄、上田電鉄。かつてモハ5250形という戸袋が丸窓になった電車が活躍しており、地元でも「丸窓電車」として親しまれた存在でした。

 

その後東急よりやってきたステンレス製の7200系がそうであったように、このステンレス製VVVFインバータ制御搭載の1000系にも「まるまどりーむ」という愛称と共に、モハ5250形をイメージしたラッピングを施した編成がおります。

 

車内です。化粧板を貼り替えて当時の半鋼製車体を再現しています。で、やはり「まるまどりーむ」というからには丸窓が再現されています。こちらはまた後程。

 

ドアです。上田電鉄移籍時に半自動対応の改造が施されており、起終点では手でガラガラと開け閉めするわけですが…これが両側ともに開く仕様なもんですから重いこと重いこと…。

 

車端部です。こちらは上田方車両のもので、仕切り扉は備わっていますが普段は開きっぱなしにされています。2両編成ワンマン運転のため、開けっ放しの方が都合が良いのでしょう。

 

そして別所温泉方車両の車端部は車椅子スペースが設置されています。

 

最前面です。運転台側の窓はカラーフィルムが貼られ常に目隠しがされた状態となっています。なおこちらは最後尾の形態で、先頭となるとワンマン運転対応のため仕切り扉の目隠し板が降ろされ運転士さんが車内の様子を確認出来るようになります。

 

運賃表示機はLCDディスプレイ化されています。この運賃表示機、何が面白いかって駅名と運賃がひたすらスクロールしながら表示し続けること。大抵1行に入りきらない場合は2行にして固定するのがメジャーですが、スクロール式なのは初めて見ました。

 

窓です。何と言っても触れるべきは丸窓で、元々角窓の1000系ですがステッカーで楕円形の窓を再現しています。まぁ、こうする他ありませんよね、ステンレス車体に穴あけて戸袋窓を作るのも大層費用がかかりますし…。

 

座席です。こちらは他の1000系と変わらない仕様のまま残されています。袖仕切りや肘掛けはともかく、モケットまで再現すればよかったのに、とも思わなくはありません。見た目によらず硬めの座り心地なのがいかにも東急っぽいです。

 

別所温泉にて、本家丸窓電車、モハ5250形と顔を合わせました。本家の方がややクリーム色が強いですね。

 

後世に語り継ぎたい丸窓電車、本家も応援していることでしょう。