秩父鉄道6000系 | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。

秩父鉄道、関東から程近い大自然奥秩父への観光の足であり、逆に奥秩父から首都圏への通勤通学の足としても沿線から重宝されています。

 

そんな秩父鉄道にも有料列車が走っており、専用の車両が用意されております。それが6000系で、御花畑駅を見続けた西武新101系を大改造して専用車両に仕立てています。前面デザインにその面影が見えますね。

 

先頭車両に残るCTKの文字。最近は車体のステンレス化もあるのかとんと見かけなくなりました。

 

で、西武新101系と言えば元々は3扉の通勤電車、急行型車両への改造時に中央の扉を埋めており、外観からも妙に窓と窓の間隔が空いている場所が…。

 

トップナンバーですね。国鉄165系を改造した3000系に代わり、基本的に定期有料急行「秩父路」として運用されます。

 

車内です。デッキはありませんが、料金を徴収する列車として成り立つレベルの改造となっているとは言えるでしょう。それでも、案外新101系時代の名残も多く残っていますね。

 

ドアです。通勤電車由来だけに両開きです。まぁ、料金を考えればそこまでどうって感じでもありませんが…。

 

先代と異なりデッキはありませんが、半自動機構が備わります。

 

車端部です。ボックス配置で座席が置かれていますが、車両そのものの出自を隠すことは中々難しいようで、仕切り扉が窮屈そうです(^^;;  妻窓は種車時代のまま、二段窓となっています。なお、各車ともに元々のままとは言えトイレはありません。165系時代にはあったトイレをわざわざ閉鎖した3000系が先代でしたからそれに続いたと言うことだとは思いますが…。

 

最前面、こちらは三峰口方となります。席数を稼ぎたかったのか直後に座席が4人分設置されていますが、乗務員室との仕切りは種車時代のままなので中々の修行席となっています。せめて仕切り扉を引き下げてやればよかったのに…。

 

そしてこちらが羽生方の最前面です。片側は車椅子スペースとなっています。

 

天井です。変わった点、ドア上以外の吊革と吊り広告が撤去されたくらいですね(^^;;  先代では照明にはカバーが掛けられるなど気合いが入っていたのですが…。吊革が残ったのは全車自由席だからなのでしょうか、今の運用って急行列車だけですよね??


窓です。二段窓や角が丸まった戸袋窓、もう西武イズム全開です(笑)  秩父鉄道へ入ってから変わった点としては、柱にコート掛けが追加されたことですね。

 

座席です。急行列車だけあり座席はクロスシートとなっています。なおこの座席はかつて西武10000系に搭載されていたもので、新しい座席に改座された際に出てきた「廃座発生品」(笑)を使用しています。

 

車体幅の関係で回転機構は廃され多くの席がボックスシートとなっています。セミコンパートメント席を除くと、ボックスリクライニングシートって結構珍しいですよね(笑)  先代が純然たるボックスシートだっただけに、座席で見ればかなりのグレードアップを果たしていますね。なお当然窓割りを合わせたわけではないので、大部分で眺望が残念なことになっています。

 

で、こちらが中央のドアを埋めた区画。何だかんだでここが一番眺望に恵まれているような気がします。なお片方がリクライニングをやらかすと、後ろの席はデフォルト角度でしか使用できません。全席自由席なだけにやったもん勝ち感はありますが、個人的には進行方向向きが優先されるべきという持論を持っています。

 

ボックス席の窓側には固定式のテーブルが備わります。先代の3000系からかっ削いで来たのか、国鉄急行型車両で見られた変則六角形をしたものです。

 

車端部のボックスシートはやたらとシートピッチが広いおトク区画となっています。ローカル軌条を走る昭和生まれの電車の車端部、それなりに揺れ跳ねますのでテーブルに置いた飲み物などには注意が必要です。

 

ドア横の座席に関してはボックス配置ではなく方向固定のクロスシートとなっています。この座席にはシートバックテーブルが残されています。キャパシティやプライバシー性としては良い区画ですが、眺望がイマイチなんですよねぇ…。

 

最前面の区画です。とりあえずな感じで固定テーブルが付いていますね。座席自体は適度な柔らかさを持ったもので、ささやかな急行料金で座れるのが嬉しいです。とは言えそもそもの運賃がべらぼうに高いですが…。

 

最後に車椅子スペースです。非常通話装置と握り棒が備わっています。

 

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