JR東日本E653系1100番台 | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。

常磐線にかつて存在した「フレッシュひたち」(※「ときわ」の前身)用に登場したE653系ですが、E657系投入により走り慣れた常磐線を離れて新潟地区に転用されて来ています。ええ、今のところ先代の485系と全く同じ道を歩んでいるのは偶然なのか必然なのか…。新潟地区に移った編成のうち、かつて「フレッシュひたち」の増結用編成だった4両編成は1100番台と名乗り、新潟-上越妙高間の特急「しらゆき」として再スタートしています。何やら、塗装もかつて金沢-長岡間を結んだ485系の在来線特急「かがやき」にも通じるデザインに見えてきます。

 

かつての基本編成と並びました。基本編成は1000番台となり、新潟-秋田間の特急「いなほ」として運転されています。もう併結して長編成で運転されることはありませんが、第二の車生を送れるのは幸せなことだと思います。しかし、塗装のせいか1000番台よりも横幅が広く見えますね。

 

ドアを撮り忘れたデッキから参りましょう。ゴミ入れは新聞雑誌、飲料系とその他で分別されています。

 

洋式トイレです。これと言った特徴はありませんが、木目調で固められたデッキというのも珍しいかもしれません。

 

向かい側には男性小用トイレがあります。

 

洗面台です。蛇口は自動化されています。横引き式カーテンで通路側の目隠しをすることも出来ます。

 

携帯電話の通話スペースです。かつて常磐線のビジネスシーンで活躍した車両だけある備えですね。

 

内部には簡単なテーブルが備わっています。かつては公衆電話も設置されていたのでしょう。

 

車内です。「フレッシュひたち」も新潟地区への転用で「リフレッシュ」、座席モケットが貼り替えられイメージを一新しています。何だか、上越妙高で接続するE7系に通じるものがありますね。

 

デッキとの仕切りです。仕切り扉はガラス張り、当時としてはまだ珍しい時代ですね。衝突防止のためかE653系のロゴが入っています。その仕切り扉上にはLED表示機が設置されています。

 

バリアフリー対応車両の仕切りです。仕切り扉が両開きとなっています。

 

天井です。照明は蛍光灯、スリット付きの半間接照明ですが、そのスリットにガラスなりアクリルなりを入れていないものですから通路側の席ではリクライニングすると蛍光灯の光が目に直撃します。この仕様はこの後登場する特急型車両にも良く言えば脈々と受け継がれ…いや悪く言えば全く改善の兆しが見えずに時代が流れています。スリットの角度ひとつ変えるだけでここは大きく変われる場所だとは思うのですが…。

 

窓です。2席で1枚の割り当てで、日除けはフリーストップ式のロールカーテンとなっています。そのため窓自体は大きいのですが必ずどこの席でも柱かカーテンレールが挟まるため景色は連続しません。

 

座席です。リクライニング・座面スライド機構を併設した座席で、しばらく東日本のリクライニングシートではメジャーとなっていた座席ですね。シートピッチは485系時代と同じ910mmですが、登場当初のパンフレットでは「910mmとワイドに」なんて詐欺まがいの謳い文句が書かれていたらしいのは今や笑い話なんでしょうか。

 

シートピッチは485系と同等と言えども、背ズリ背面のバックシェルをカーブさせて圧迫感を軽減させる工夫がなされているのは配慮した結果というか時代の変化なんでしょうね。

 

シートバックテーブルの留め具上にはチケットホルダーが付いており、ここに乗車券と料金券を差しておくと車掌さんが勝手に検札してくれます。ですが取り忘れには気を付けましょう。

 

座席下のフレームにはメーカーズプレートが貼り付けられています。京都と日本…?

 

車椅子対応座席の前はシートバックテーブルが使えないため、サイドアームテーブルが備わります。片側だけではなく両側に設置されていますね。座り心地はやや硬め、「しらゆき」で長駆乗り通すと多少の鬱血感が残るかと。

 

輸送力上等なかつての付属編成、「しらゆき」転用に伴い新設された区画となります。座席もE657系に搭載されたものをベースにしています。そのためここだけヘッドレストピローが付いたちょっぴり豪華仕様ですが、例によって例のごとく普段は発券ブロックが掛けられています。

 

リクライニングの図。なおコンセントはありません。座り心地はE657系のそれとほぼ同じ、一般座席のそれよりもバケット形状は少し強めですが硬めの仕上がりですね。