JR西日本123系 | 車内観察日記

車内観察日記

鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。

ここは山口県、南部の電化ローカル線区では今や県内でしか見られない、単行国鉄型電車が現役です。

 

鉄道界のひふみん、123系電車です。元を正せばかつて国鉄時代は全国で走っていた荷物電車で、これらの余剰と単行運転が出来る便利さから電化されていても旅客数が多くない路線の旧型国電置き換え用に旅客用電車に転用されています。山口地区で活躍するのは大きく2形態、登場当初は可部線で活躍した3,4号車と阪和線羽衣支線で活躍した5,6号車の4両が小野田・宇部線で活躍しています。で、ここは本山支線の長門本山駅、朝6時台と7時台に1往復ずつ運転した後は次が終電の18時台に1往復して終わりと、乗り潰しをするには中々厳しい路線です。

 

3、4号車の車内です。2扉ロングシート、登場当初から比べるとトイレが設置されたもののガランとした感じは変わりません。

 

ドアです。片開き式で、国鉄型車両としては珍しくステンレス地ではありません。よく見ると塗りドアでしょうか?

 

運転台です。一応は仕切りの壁がありますがワンマン運転を考慮し扉はありません。で、何やら左側に違和感があるかと思いきや…なんとマジックミラーでしょうか(^^;;

 

天井です。2扉ロングシートだと吊革もなんぼ程でも付けることが出来ます(^^;;  こう見えて冷房はラインフロー式、荷物電車の改造っぽさはありません。

 

窓です。二段窓で、上段は内折れ式で開閉可能となっています。そのためか、JR西日本にしては珍しく日除けが有りません。乗車時は雨降りの天候だったため気になりませんでしたが、直射日光が心配な今日この頃です。

 

座席です。片側なんと24人掛け、バケットシートとは言え「圧巻」の一言です。

 

袖仕切りは肘掛けを兼ねた板、化粧板を見ると…なんで関西にいるハズのアンタがここにいるんだよっっ(汗)

 

それよりも気になるのはこちら、吊革を支えるためと思われるパイプが座席から遠ざけて設置されています。この辺りがいかにも改造車っぽいですね。

 

向かい側の20人掛けです。かつては向かい側と同じ座席数がありましたが、トイレが設置されたため座席数が減少しています。座り心地は疲れが見えているようなクッションのへたり具合が泣けてきます。また背ズリのカーブが背骨のカーブとは逆に描かれているため支えるポイントが少ないのがちょっと残念。とは言え短距離乗車が基本と考えれば悪くは無いでしょう。

 

後に増設されたトイレです。後付けだからでしょうか、微妙に段差がありますのでご注意下さい。

 

で、こちらが5、6号車です。そう言えば、広島支社に在籍する国鉄型車両では珍しく前面方向幕がしっかり機能していますね。その前面は国鉄型らしい顔をしていますが…。

 

側面は3、4号車と比べると改造車っぽいというか、ヤッツケ仕事感がすごい。トイレを追加した側は田の字窓二つだけとなっています。

 

朝ラッシュ時には105系と併結した3両編成となり山陽本線を疾走します。この時ばかりは車掌さんも乗っていますね。

 

5、6号車の車内です。3、4号車と比べるとどうしても作り込みにぬるさを感じます。

 

ドアです。両側の壁部分の面積が大きくなっているのが非常に怪しいです。元々は荷物電車だけだったこともあり積み降ろし用のドアは更に開口面積が大きかったことが伺えます。

 

乗務員室です。一応仕切り扉も設置されており、ワンマン車両ながら立派に客室と仕切っています。

 

運賃箱広場はこの通り。片側には座席が残されていますが、右側はヒーターを残して撤去されています。

 

運賃表示機はLCDディスプレイに交換されています。

 

天井です。4扉車両ながら吊革の配置に怪しさ全開です。かつてはパイプが一段高くなっている部分にドアがあり、これを埋めた上で現在の位置に移した痕跡となっています。

 

で、現在のドア上についても吊革配置は「どうしてこうなった」と言わずにはいられないまばらな配置、数があまりにも中途半端です(^^;;

 

窓です。田の字窓は下段を開けることが出来ます。日除けは爪を引っ掛けるロールカーテンタイプです。

 

座席です。こちらもスーパーロングシート、ドア横は4人掛け、それ以外は3人掛けの計17人掛けです。

 

で反対側。4+3+4・・でしょうか、こちらもトイレが設置され短くなっています。座り心地は国鉄らしい座面はスプリング強め、背ズリは硬めのそれです。

 

トイレです。こちらも段差には気をつけましょう。

 

トイレを反対側から。デカい機器がどーんと・・。

 

そして運賃箱の横にあるロングシート3人掛け。運賃箱の方が後から設置されたハズですが、今や座席の方が場違いになっていますね。

 

で、反対側は優先座席となっていますが、着席定員が違う・・。

 

国鉄型車両の淘汰が進む広島地区を尻目にノンビリ走る単行車両、何だかんだで最後まで残るJR西日本の旅客用国鉄型電車はこの車両かもしれません。


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