京阪8000系8550形プレミアムカー | 車内観察日記

車内観察日記

鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。

関西圏では近鉄や南海で有料列車が定着する一方、その他の私鉄では基本的に料金不要の速達列車が走り回るのがほとんどであった中、2017年に京阪電鉄で初の有料車両が登場しました。

 

8両編成の中でダブルデッカーに負けじと異彩を放つこの赤い車両が今回のターゲットです。

 

「プレミアムカー」と名乗り、京阪特急や一部急行で有料列車として運転されます。なお、この車両以外はこれまで通り運賃のみで利用できる車両となっています。とは言え、朝には全席有料の「ライナー」なんてのも出来たんでしたっけ。

 

車端部にもロゴが入ります。左側には三ツ星が追加された京阪伝統の鳩マークが。

 

戸袋窓にはフルカラーLED表示機が設置されました。種別の下には号数も表示されていますね。

 

連結位置は6号車となっています。

 

乗車口もこの通り、プレミアムカーのものが貼り付けされています。

 

車内です。個人的な京阪のイメージは「下町感」だったのですが、ここではその片鱗も見えません。いや、一応は昔から特急車は何かしらこだわりを持って登場をして来ましたが(^^;;

 

ドアです。窓が弧を描いたものに交換されています。近年京阪は円弧状に凝っているというか、マイブームになっているんでしょうね。

 

デッキはありませんが、ガラスのパーテーションが取り付けられており、簡易な座席配置図があります。

 

淀屋橋方の車端部です。こちらも仕切り扉のデザインが変更されています。有料車両だけありこちらの窓は透明ではありません。

 

そして反対側、出町柳方の車端部です。仕切り扉上にはLCDディスプレイが設置されています。

 

天井です。照明は反射式のLED灯となっています。反射式とは言え照度は抜群、「落ち着き」という観点では料金不要車両の方が良いというものです。

 

肩部分には空気清浄機が設置されています。ここ最近他社では料金不要列車にも搭載されるようになっており、有料列車ではマストアイテム的に取り付けられるようになりましたね。

 

窓です。ドア数の減少やリクライニングシート化によるシートピッチ拡大などの変化があるものの、基本的な窓割りは改造前から変わりません。その結果、中々悲惨な席が出てくるわけですがそれは後程。

 

座席です。白と黒のメリハリがついたリクライニングシートとなっています。ヘッドレストのサイドが張り出したヨーロピアンなスタイルとなっています。

 

一見1+2の3列配置で視覚的にゆったりしているように見える座席ですが、前後間のシートピッチは確かに広いもののJRなどと比べると車体幅が15cmほど狭いこともあり、座席の幅は思ったより狭く感じました。

 

で、寝屋川の匠の力をもってしてもこんな残念な区画が生まれてしまっています。ここは2扉時代の戸袋部分だったため特に眺望は最悪です。どこの会社も、ドアを埋めた後の柱の処置って難儀(というか多少の努力では処置不能)してますよねぇ。

 

こちらは1人掛けです。窓割が一部残念過ぎる席があるものの偉いと思うのは、窓枠とは別にカーテンレールを設置して日除けは1列ごとに設置されていることですね。

 

全展開の図。座り心地は背ズリについては薄そうな見た目によらずまずまずのフッティングを見せていますが、座面がウレタン成形チックでなんだかモノ足りません。フットレストが無いので脚がダルくなってしまうのもありますね。折り返し時間がタイト過ぎることもあり両面仕様は厳しいでしょうが、こことかここみたいなのがあればいいなぁ、と。

 

ヘッドレストの張り出し部分には鳩マークが入り、ヘッドレストリネンにはプレミアムカーのロゴが書かれています。持ち手も金色に塗装されさりげなくゴージャスな印象ですね。

 

車端部席やドア横についてはシートバックテーブルが無いため、窓下に折り畳みテーブルが備わります。

 

床は座席部分のみカーペット敷となっており、枯山水をイメージしたようなデザインとなっています。でも実際問題、通路こそ通り抜け等による足音を掻き消すためにもカーペット敷とする必要があるのでは?と思っています。

 

また窓側の足元には照明が仕込まれており、暗くなりがちな足元を明るくしています。

 

車椅子スペースです。ここに非常通話装置が付いていますが、一体どのように使うことを想定しているのでしょうか。

 

その奥には荷物置き場があります。三段式で、下段にはセーフティバーが設置されています。


プチ贅沢的や途中駅からの着席保証として使う人が多いのかそれなりに乗車率は高いよう。でもたまにしか使わない私としては、転換クロスシートの一般車でもそれなりの快適性は約束されますし、展望席やダブルデッカーへ体が向かってしまうんですねぇ…。