仙台市交通局2000系 | 車内観察日記

車内観察日記

鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。

長らく計画だけが東北の地で冷凍され続けてきた仙台市地下鉄の東西線計画。紆余曲折ありながらも2015年12月に開業し、郊外から仙台市中心部への輸送のほか、八木山動物園へのアクセスとして乗客を少しずつ得ているようです。そんな東西線の車両が2000系です。他線との直通を考慮しない新線建設ではおなじみの鉄輪式リニアモーター方式を採用しています。

 

車内です。鉄輪式リニアの特徴は車両が小型でありトンネルを小さく出来るため、建設費を圧縮出来ることにあります。車体断面が小さいことが乗客側にとってプラスかどうかと言われれば「?」ですが…。

 

ドアです。南北線の1000系と同様、上下が丸い窓となっています。福岡もそうですが、時代が変わっても、最初に導入された車両のデザインを受け継いでいますね。ただ、このLCDディスプレイの配置、どこかでみたことあるなぁと思ったら、一画面少なくしたこれか…。

 

車端部です。化粧板の色を濃いめにしてメリハリを付けています。仕切り扉はガラス面を大きくしたもので、最近の流行りに乗っています。

 

フリースペースを有する車端部です。両側が機器に割いているのか張り出しており、そこに消火器を収納しています。仕切り扉上にもその旨を示すピクトグラムが貼り付けされています。

 

最前面です。全ホームが島式のため運転台が右側に配置されており、乗務員室への仕切り扉も左側に設置されています。窓はその仕切り扉部分のみ、車端部とは異なり閉鎖的です。

 

天井です。最近の流行りでしょうか、ラインデリアの羽が枕木方向となっています。照明は蛍光灯タイプの直管式LED灯を採用しています。

 

荷棚は窓上の一部分のみ設置されています。この部分のみ、照明に荷物が当たらないようにバーが設置されています。断面積か小さい車両だからこその備えですね。

 

窓です。小断面トンネルを走る車両だけに上部へ向けて絞られています。地上を走る区間もありますが特に日除けはありません。

 

座席です。ドア間は6人掛けとなっています。袖仕切りが特徴的な形をしていますが、実用性としてはかなり「?」で、寒冷地東北にして一部地上駅もあるのにドアが開けばそれはもう寒風顔面直撃の予感、肘掛けに相当すべき部分が弧を描いており完全に役割として死んでいる有り様です。これをデザインしたのは誰だ、実際使ってみやがれ。で、袖仕切りに広告を貼り付けるところはやっぱり1000系の前例から受け継いだものなんでしょうね。

 

車端部の優先座席です。2+2の4人掛けとなっており、一般座席とは逆の赤紫色のモケットを使用しています。座り心地は1000系と比べるとかなり硬めにシフトしています。座席形状自体は悪くないので、もう少しばかりでもクッション性があればなぁと思ってしまいます。

 

最後にフリースペースです。ヒーターが設置されているのはやはりお寒くなるからでしょう。