高岡近郊の地域の足、万葉線。路線名ではなく、会社名自体が「万葉線株式会社」となっている珍しい鉄道会社ですね。私としては「加越能鉄道」の方がしっくり来ていた世代ですが・・。
そんな万葉線で加越能鉄道時代から活躍するのがデ7070形です。万葉線以降後にMLRV1000形が導入されてもなお活躍を続けております。取材時はデ7075とデ7076の非冷房車が運用されていました。春先だったので、夏からの運用が困難な非冷房車を優先的に充てていたのでしょうね。
車内です。典型的な昭和の路面電車と言った感じがしますね。
ドアです。片開きの化粧板が貼られたタイプとなっています。そして、この頃は当たり前であったステップも相変わらず健在です。超低床車が出てからは不便に思う方も多いと思いますが…。
運転台です。中央に配置されており、直後には客室との仕切りがあります。そこには三角運賃表と止まりますの表示、電光式の運賃表は無いのかな…?
と思ったらドアを挟んで隣側にありました(^^;; この位置に設置するのは珍しいですね。
天井です。意外なのは、蛍光灯にカバーが掛かっていること。この手の車両はカバーを付けないのが一般的なだけに何だか新鮮です。吊革は丸型のものが設置されています。
窓です。二段窓が整然と並んでいます。
柱には降車ボタンが設置されています。下向きになっているのは座った人の押しやすさを考えたと思われます。今や全列車がワンマン運転、かつては車掌さんも乗っていたんでしょうね。
座席はもちろんロングシート。越ノ潟まで乗り通せばそれなりの距離となりますが、基本は短距離を主眼においた座り心地です。
座席下にはヒーターがあり、座面よりも張り出しているのが特徴です。やけどしないように注意しましょう。