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水島臨海鉄道でも異色の存在、キハ38形です。キハ35形の足周り部品を使い回せるだけ使い回した車両で、接客レベルと国鉄の技術力向上を目的に行われた改造なんだそうな。現在国鉄一般型塗装をまとっていますが、前面上部の灰色はちょっと無理があるような…(^^;;
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かつてはJR東日本で活躍した車両で、関東圏で天候不順があると真っ先に運転見合わせのテロップが出る久留里線で走っておりました。平日ラッシュ時でも見られるかどうか怪しい存在で、1両しかいない上に朝ラッシュ時でも応援運用が2両1本のみ、加えてキハ37形と共通化されていることが挙げられます。
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車内です。生え抜き車両がセミクロスシートで揃えられているだけに、オールロングシートの車内はラッシュ時のみの「詰め込み担当」であることがよく分かります。
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ドアです。キハ47形のような化粧板の貼られていない両開きドアで、足元にはステップが付いています。手前に張り出したドアエンジンが物々しいですね。
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久留里線時代の痕跡、半自動ボタンです。近年様々なところで登場している半自動ボタンと比べるとカクカクしていて、シンプルを地で行きます。ただ、ここでは車掌乗務のツーマン運転にしか使用されないため、半自動機構は使われていません。
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車端部です。生え抜き車両と比べるとドアが中程に寄せられているため、奥行きが深くなっています。仕切り扉はありますが、出入り口の関係で車両間の乗り移りが多いため開けっ放しにされています。
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最前面です。国鉄型気動車にしては意外にも低い位置に窓が来ています。とは言え、前面窓がいかんせん高いので結局座りながらの前面展望は出来ませんね…。
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天井です。照明はカバーの無い蛍光灯、冷房も備わりますが、効きに不安があるのか扇風機も残されています。ちなみに、扇風機のロゴは水島臨海鉄道のものに変わっています。キハ38形の扇風機は1両単位で制御する方式のため、乗客側で操作することは出来ません。私鉄ではそれが当たり前ですが、国鉄の気動車としては珍しいような気がします。
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窓です。二段窓3枚構成で、日除けは爪を引っ掛けるロールカーテンタイプです。
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座席です。ドア間は9人掛けです。着席区分が明確になったロングシートで、国鉄末期に登場した車両に多く搭載されていますね。個人的には足元がスルーになっているのに、ドアコック前(しかも出入口側だけ)に丸くくり貫かれた板が付けられているのがポイント、通路側からは丸見えです(笑) まぁこうしないと分かりにくいですね。
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車端部は優先座席とセットになった8人掛けです。座り心地は短距離のこの路線であればまずまず、座面が先端から奥に向かうにつれて柔らかくなっており、浅く座らせないようにしたかったのかなぁと思ってしまいます。しかし、日本人の体格向上により現在の水準から言うと横幅がタイトすぎます。
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最前面の4人掛けです。袖仕切りはこの時代の流行、肘掛けを兼ねた板となっています。
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そして、水島臨海鉄道移籍後に追加されたと思われる車掌扱い用のドアスイッチです。出口位置が駅ごとに異なるのと、きっぷの回収を行うためにツーマン運転では車掌が編成内を忙しく乗り移ります。出口が進行方向前側の場合はここで扉扱いを行い、閉める時は閉まるドアよりも早く身を引くアクロバティックな動きを見せます。
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第二の人生、平日朝夕のみとは言え頑張って欲しいですね。
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