JR九州713系 | 車内観察日記

車内観察日記

鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。

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宮崎県のご当地電車な感がある、九州初の交流専用電車713系です。近年は817系が台頭してきているため、取材時もラッシュ時しか見掛けませんでした。かの伝説の迷車、食パン電車こと715系の呪縛なのか最高速度が100km/hしか出すことが出来ず、高速化した日豊本線宮崎エリアにおいて少なからず足かせになっているとのこと。

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「サンシャイン」の愛称があります。登場時はクリームに緑という組み合わせで長崎地区に登場、JR化後は九州の鋼製車両でお馴染みであるアイボリーに青帯塗装でしたが、宮崎空港線開業に伴う宮崎地区への移籍時に現在の姿となりました。485系レッドエクスプレス亡き今、全身赤をまとった車両はこの系列のみとなりました。

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車内です。外観だけでなく車内にも原色が溢れています。派手派手しい印象もある一方で、グレーの化粧板を用いている部分もあることから逆に暗い印象も持ち合わせていたり…。というか、ドア間には普通列車としては本来あり得ないモノが…!

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ドアです。九州では割とよく見かける赤い塗りドアに「床に座らないでください」のステッカーが貼り付けられたものとなっています。元は恐らくステンレスそのままの状態だったでしょうね。ワンマン運転対応となっているため、ドア横には整理券発行機が備わります。そして足元には電車ながらステップが残っています。

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車端部です。国鉄末期に流行ったドアを中央に寄せたスタイルの配置としたため、ドアから妻面までの奥行きが長くなっています。またロングシート配置としたため、ラッシュ時はかなり詰め込みが利くようになっています。しかし、色の三原則がキッチリ揃っている車両というのも中々見掛けません。このコントラストはすげぇ…。

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トイレを有する車端部です。こちらは仕切り扉以外を黄色としています。目がチカチカしますね。

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最前面です。元々両側にはロングシートが設置されていたのですが、ワンマン運転対応に伴い邪魔になると踏んだか撤去されてしまいました。しかしどうしてもヒーターの撤去が出来なかったのか、上からカバーを被せています。今であれば上にオシャレなテーブルでも貼られていそうですが、運賃広場としての効用の程は…?  そもそもこの車体でワンマン運転自体かなり無理があるんでねーかい?

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天井です。そもそもの本数少な目、にも関わらず化粧板グレー、更に蛍光灯抜き去りと、「そら暗く感じるわ」という要素がこれでもかと言うほど揃っています。これどうなんでしょうねぇ…。荷棚は国鉄時代から変わらないと思いますが、プラスチックの前飾りが取り付けられています。

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窓です。二段窓がズラリと並びます。この辺りは登場時の面影を残していますね。数々の魔改造車を生み出してきたJR九州において、種車に施す改造の中で一番無頓着なところかもしれません。

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座席です。まずはドア間のクロスシートから。普通列車にも関わらずまさかのフリーストップ式回転リクライニングシートで、近年モケットが普通列車共通の茶色の市松模様に変わっています。以前は黒地にビビッドな模様を散りばめたもので、「宇宙的に感じようよ」みたいな雰囲気を醸し出していました(笑)

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座席は485系の廃車発生品で、リクライニングも生きていますしシートバックテーブルも残されています。座り心地も下手な転換クロスなんかにゃ負けない作り込みの良さを感じます。ただ、九州お得意のメンテの悪さでセンターアームレストがダラリと下がっていたり、テーブルを展開してみたら板面が「・・・」な状態のものも。文句言えた立場じゃありませんが(^^;;

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ドア横の座席。衝立がドーンとそびえ立っており、足元はすこぶる狭いです。

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783系ほどではありませんが、様々な形態を持っていた485系の座席を持ってきているため、1両の中でも微妙な違いが。シートバックテーブルの留め具の色が異なっていますね。

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ドア横の立ち席スペースです。特に案内はされていませんが、車椅子スペースとしても使えそうです。ファーストフード店にありそうな仕切りはゴミ入れも兼ねており、立ちながら使うことを想定したのかテーブルらしき板も貼られています。どう使って欲しいのやら(笑)

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戸袋部分のみのタイプ。握り棒も備わります。

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ドア横のロングシートです。リクライニングシートのレベルの高さに少しでも近づけるためか、ハイバックでヘッドレスト付きとなっています。近鉄5800系や京阪8000系と思想は似ていると思います。

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車端部の7人掛けです。これだけクロスシートにレベルを近付けておきながら、座席間に肘掛けの一つや二つ入っていないのが少し寂しく感じますね。ドア横の袖仕切りも斜めに切り落ちたパイプ式、仕切りらしい機能はあまり果たしていません。

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トイレ向かい側の7人掛けです。こちらはモケットが青色となっています。国鉄時代、セオリー的にここはセミクロス配置としていたと思うのですが…。

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トイレ横の5人掛けです。座り心地はJRグループでも屈指のロングシートであると評価します。そりゃあ、目指している所が他所のロングシートとは違いますから…。

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トイレです。手前側が張り出していますが、消火器を収納するスペースを捻出するのと、中に入る人が見えにくくするためなんでしょうね。その割には向かい側がロングシートだったり、こんな手を加えていても中は和式だったりするのですが…。

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乗務員室との仕切りには運賃箱が収納されています。ワンマン運転時には引き出して使用します。

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2編成併結運転時には、貫通扉の太陽がこんな近くに…。この太陽に泣かされた子どもは一体どれだけの数いるのでしょうか(^^;;

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宮崎の太陽、行き違い待ちの一時。

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