JR西日本225系5100番台 | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。


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長年スカイブルーの103系が幅を利かせていた阪和線系統。そろそろ車両の置き換えを本気で考えなければならない頃とあり、2016年度から225系の増備を再開しています。

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5100番台を名乗り、5000番台のマイナーチェンジバージョンとなっています。デザインとしては521系後期車や227系と同様ですね。後に登場する323系も同様のデザインとなることから、この顔が今後のJR西日本のスタンダードとなるんでしょうね。画像は4両編成、関空紀州路快速の併結運用にも使用されることから、登場時より転落防止幌が取り付けられています。

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そして、こちらが阪和線系統専属の6両編成です。併結運用には使用されないことから転落防止幌は設置されていません。この225系5100番台の増備により103系と205系を置き換え、阪和線は3扉クロスシート車で統一されるものと思われますが、ラッシュ時、大丈夫ですかねぇ?

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行き先・種別表示は長年幕と3色LEDの組み合わせでしたが、両方がフルカラーLEDとなりました。

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側面表示もこの通り一体式のフルカラーLED表示機となりました。227系と同形態で、個人的には幕式時代の速そうな文字が無くなり、フツーの文字になってしまったのが非常に残念です。フルカラーLEDになって自由度が高まるのだから・・とも思う方もいるかと思われますが、現状のドット数では厳しいそうで・・。あの素晴らしい文字をもう一度。

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中間車はバックアップを考慮し2丁パンタとなっています。

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車内です。マイナーチェンジバージョンだけあり基本的には5000番台と変わりませんが、車内がかなり明るくなりました。

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ドアです。LED表示機は無く、このバージョン一択となります。右側には半自動扱い時に使用する開閉ボタンがありますが、見事に広告枠に馴染んでいます。半自動扱い時にボタンが光るには光りますが…。

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車端部です。ステンレスの仕切り扉も最近ようやく見慣れたものとなりました。褒めませんが。

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優先座席を有する車端部です。吊革は留め具を緑にして区別しています。

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フリースペースを有する車端部です。阪和線内では天王寺方の先頭車に存在します。

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トイレを有する車端部です。こちらは和歌山方にあります。

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225系5100番台での進歩点はここ。仕切り扉の持ち手が改良されており、軽い力で開閉が出来るアシストレバーが追加されました。仕切り扉って、意外と重いですからねぇ…。

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最前面です。こちらは従来の5000番台と同様、前面展望にはあまり優しくない構造です。

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そうそう、5100番台では車内でフリーWi-Fiのサービスを行っています。料金不要の通勤電車でも遂にWi-Fiを使えるようになったか、と少し感動。訪日外国人向けとなってはいますが、「専用」ではございませんよ、と。

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天井です。規制が強化された後でも新素材を使用してまで照明カバー付きに拘っていたJR西日本でしたが、遂にカバーが廃止となりました。車内が明るくなったのはこのためで、蛍光灯タイプのLED照明となったのも作用しているんでしょうね。個人的にはカバー付きで頑張って欲しかったなぁ、とか、せめて207系体質改善工事車のように反射式にして欲しかったなぁ、と思わずにはいられません。また車内の数ヵ所にLCDディスプレイを設置しています。321系以降、枕木方向へ設置するのがスタンダードとなりました。クロスシートではこちらの方が見やすいですね。

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窓です。三枚構成で、ドア横は座席1列分、中央は3列分となっており、223系と比較して柱が少なくなったしわ寄せとして2本の柱が太くなっています。おかげでここにかかる座席では展望がイマイチです。真ん中の座席を狙いましょう。

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座席です。まずは2人掛け転換クロスシートから参りましょう。5000番台から変わらないもので、青のモケットにオレンジの持ち手がマッチしています。座り心地も相変わらずで、座面・背ズリともに扁平で身体に馴染みやすいとは言えません。横向ければいいってもんでもないでしょうに…。加えてこの列は窓枠下辺に肘を置くと柱が腕に食い込みます。ダメ。

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ドア横の固定クロスシートです。こちらの方が背ズリの扁平さがよく分かるかと思います。転換しない分座面が自然に設定されているように思いますが。

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優先座席です。ヘッドレストカバーを専用のものにしたのみのお手軽仕様です。これはJR西日本の転換クロスシートでは伝統ですね。

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1人掛けです。ちょうど2人掛けを半分にしたものですね。先述の通り窓は3枚となり柱が太くなっているため、眺望がイマイチの区画が出ています。5列の内最後列は戸袋、その隣も柱が入っている上反対側はボックス配置となるため、プライバシーと展望を両立出来るのは中央の列のみとなっています。

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優先座席区画です。転換クロスシート側の窓割がかなり理不尽なのがお分かりになるかと・・。

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車端部のボックスシートです。この区画に関しては両側が2列の4人組となっています。国鉄時代からのどうしようもない伝統で壁側の座席の横幅が地味に狭くなっていますが、これでも仕切り扉の幅から少しはみ出して設置しています。ささやかな努力賞と言ったところですね。

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優先座席の区画です。ドア側の座席は相変わらず戸袋があって景色はよく無いわ窓枠も使えないわで中々のハズレ席となっています。せめてここだけでも肘掛けが欲しいですねぇ…。

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津波が起きると結構シビアなきのくに線にも運用されることから、登場時から脱出用のはしごが備わりますが、補助椅子の構造を応用した設置方法としています。普段新快速等を利用している方は思わず開いて座ってしまいそうですが、注意書きと共にモケット色を変えて案内しています。

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フリースペースです。握り棒二本に非常通話装置、ヒーターを備えています。

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トイレです。円筒形のバリアフリー構造で、開閉はボタン式となっています。

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向かい側はフリースペースとなっています。付帯設備は変わりません。