北条鉄道フラワ2000形 | 車内観察日記

車内観察日記

鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。


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大正時代の播州鉄道として開業した路線の数少ない生き残り、北条鉄道の北条線、同じ播州鉄道の残党であるJR加古川線と神鉄の粟生から北条町までを結びます。JR化を待たずして国鉄から第3セクターへ移管されたものの、今もローカル輸送に徹しながら元気に走っています。そんな北条鉄道で活躍するフラワ2000形です。形式の頭文字である「フラワ」とは、沿線のフラワーセンターによるのだとか。しかし、フラワーセンターは最寄からかなり遠いとの事・・。画像はトップナンバーのフラワ2000-1です。3両が在籍しており、フラワ2000-3はかつて存在した三木鉄道のミキ300-104を譲り受けた車両となっています。

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今回取材した際にはサンタ列車として運転されており、普段休日では目にすることが出来ない2両編成での運転となっておりました。この車両はフラワ2000-2、この車両だけ車内はロングシートとなっていますが、サンタ列車なので未取材となっています。ちなみに、2両編成でも幌は設置されないため、通学で利用する高校生には不評との事。

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車内です。画像はトップナンバーのフラワ2000-1で、旧三木鉄道出身のフラワ2000-3はモケットが臙脂色となっています。

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運転台です。地方の気動車ではよく見かける半室構造で、右側では窓一枚隔てただけのダイナミック…とも言い難いですが(^^;; のんびり走る様をダイレクトに見ることが出来ます。ワンマン運転のため、中央には運賃箱が鎮座しております。乗車時間は30分にも満たない程度なので、トイレは有りません。

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天井です。こちらも地方気動車ではよく見かけるバスタイプのカバーがかかった照明となっています。特徴的なのはその配置で、中央に一列が基本ですが、真ん中にグリルが入っている列に関しては両側に配置されています。何気に凝ってますね。吊革はロングシート上のみの設置、簡素そうに見えて冷房もバッチリ完備しています。

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窓です。二段窓で、下段上昇式で開閉可能です。日除けは爪を引っ掛けるロールカーテンタイプです。

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座席です。走行距離は比較的短いながらボックスシートが設置されています。形状は地方の気動車ではよくみかけるもので、これまででもJR北海道のキハ150形、JR東日本のキハ100系列、JR東海のキハ11形、JR四国の1000形・1200形、智頭急行のHOT3500形等の各系列で目撃例が見られるベストセラー品ですね。

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モケットは背ズリと座面で正反対の色を使用しておりなんだかチグハグに見えますが、ヘッドレストにはビニール製のカバーが掛けられています。座り心地はこの座席共通の背ズリが見た目以上に切り立ったものです。ロングシートでも事足りそうな乗車時間なのでそこまで気にすることもないですね。

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ドア横のロングシートです。6人掛けで、背ズリには定員着席を促すべく縫い込みが入れられています。座り心地はこの手のロングシートによくあるごくごくありふれたもので、足元がボックスシートよりも広い上出入り口にも近いため案外人気があったりします。

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車椅子スペースです。握り棒と固定ベルトが備わっており、そのベルトはかなりガッチリしたものとなっています。その前に、ドア部分のステップを克服しなければ…。