阪神7861形 | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。

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高度経済成長期の阪神を支えた影の立役者、武庫川線で2020年まで活躍した7861形です。

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当時はラッシュ時の本線急行系種別の増結等に使用されており、今や大阪難波まで線路が繋がった現在のなんば線の前身である西大阪線の特急、通称「西大阪特急」にも運用された実績が有ります。今の神戸-奈良間の快速急行のルーツとも言えますね。

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雑多な小型車の淘汰とラッシュ時の増結運用への投入・加えて当時の財政状況という様々な要因のため製造コストを少しでも下げるべく、5550系登場までの阪神(加えて阪急)特有の裾部分の丸みが無い製造が容易な形状となっているのが外観上の特徴です。晩年は本線での運用は回送車のみ、武庫川線で静かに余生を送っていました。

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車内です。最後まで残存していたのは後期に投入された編成であり、その後様々な工事が行われたため登場当初より印象が異なっているはずです。ちなみに、初期車は蛍光灯カバーも無ければ荷棚はバータイプではなく網棚、乗務員室直後には座席が無いなど、前後に登場した車両と比べると明らかに「安物」感が拭えない内装だったようです。え、誰ですか、「それぐらい普通だ」と言ってる人は(^^;;

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ドアです。片開きとなっており、阪神では唯一の存在でした。開くときはすさまじい勢いで動きます(^^;;

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車端部です。戸袋でない側の妻窓が二段式になっているのが時代を感じます。

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こちらは優先座席を有する車端部です。武庫川団地前方に位置します。

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最前面です。仕切り扉の色合いが少し異なっていますね。また窓部分にバーが付いているのがやはりこの時期の車両らしいですね。ちなみにこちらは武庫川方のもので、車掌台側の座席を撤去し、フリースペースとしています。

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そしてこちらが武庫川団地方の最前面です。優先座席に指定されており、座席も両側に設置されています。

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天井です。この編成は元々蛍光灯カバー付きで荷棚もバータイプです。ラインデリアのゴツさが印象的ですね。

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窓です。片開きドアということもあり、二段窓3枚と戸袋窓1枚の計4枚が配置されています。日除けは爪を引っ掛けるロールカーテンタイプです。そうそう、吊革は高い位置に吊り下げるバーが配置されており、バンドが長くなっています。カーブ走行時やポイント通過時などはこれらが一斉にゆらぁ~と(笑)

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座席です。こちらはドア間の8人掛けです。モケットは元々臙脂色だったのですが、1000系と同じ緑系のものに貼り換えられています。このモケットは、ジェットカーとして現在も普通電車として活躍する5000系列にも採用されています。

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車端部の5人掛けです。袖仕切りはパイプ式で、縦方向のパイプは荷棚まで伸びてます。

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車端部の優先座席です。こちらはラベンダー色のモケットとして区別しています。

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最前面の2人掛けです。3人掛けが多い阪神において珍しいように思います。

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優先座席の2人掛けです。座り心地は柔らかいもので、座面・背ズリともにスプリングが利きすぎています。乗車距離が知れているのであまり問題でもないですね。

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フリースペースです。元々車椅子マークのみの貼り付けでしたが、現在ではベビーカーマークも併せて貼り付けされています。付帯設備は握り棒のみとなっています。

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車掌台に設置された方向幕のコマ表示。懐かしいコマがたくさん揃っていました(^^;;

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