広島電鉄5100形 | 車内観察日記

車内観察日記

鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。

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ある意味日本を代表する路面電車とも言えるでしょう、広島電鉄。よく「市電」と言われていますが、あくまで鉄道線に対しての「市内電車」であり、市が直接運営に関わっているわけではありません、れっきとした私鉄でございます。全国で路面電車が衰退していった中、車よりも(交通ルール的に)強い存在として地域の生活に根ざしており、利用者だけで見ると実はJR四国より多いなんて噂も・・。なにやら、原爆投下翌日から運転を再開させ、終戦後にやってきた米国軍人に衝撃を与えたという話も残っています。

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そんな広電で活躍しているのが5100形です。"Green mover max"の愛称が付いており、初の国産フルフラット低床車両となっています。主に市内線で使用されており、トップナンバーのみ宮島線でも運用されます。

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車内です。国産車両ですが、どことなく海外のトラムのような雰囲気がします。

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ドアです。入り口は両開き、出口は片開きとなっています。窓が大きいので、車との併走にもちょっとした迫力があります。

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最前面です。運転台は中央に配置されており、右側からは前面展望が出来ません。運賃箱が設置されているのがやはり路面電車です。

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ローレル賞のプレートを発見しました。国産初のフルフラット低床車両、文句なしの受賞だったようですね。

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天井です。照明はダウンライト、つり革は珍しい3列配置で、なぜだか丸形と五角形が混在しています(^^;; 両側が五角形、中央が丸形となっています。連結面にはLED表示機が設置されていますね。

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窓です。フリーストップタイプのロールカーテンを備えた固定窓で、生地には県木であるもみじの葉が描かれています。

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座席、まずはクロスシートから。タイヤボックスを利用したもので、画像右側は1.5人掛けとしています。大人と子どもで座ればピッタリくらいの感覚なのでしょうね。しかし画像中央は・・、どのように座って欲しいのでしょうか・・。

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続いてロングシート、画像は5人掛けです。袖仕切りは基本パイプ構成、上部にはモケット張りの板があり、もたれかかれるようにしています。

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こちらは連結面近くの4人掛け。袖仕切りの板が大きくなっています。

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そしてドアがない中間車の7人掛けです。5+2で区切るようにポールが入っています。座り心地は見ての通り硬め、クッション性など期待するほうが野暮です。市内線のみの利用ならともかく、宮島線直通運用ではこの座席はご退場願いたいところです。

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車椅子スペースです。ロール状のクッションが巻かれており、当たった時の衝撃を極力低減しています。

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そして、連結面の幌を収めるための壁と車掌スペースとの仕切りに挟まれた究極の引き篭もりぼっち席です。ある意味人気がありそう・・。

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