富士急1200形 | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。


京王5000系といえば、全国あちらこちらの中小私鉄に譲渡された昭和を代表する中古電車です(笑) その中でも京王沿線から比較的近い場所に譲渡されたのがこの富士急1200形です。

画像は「マッターホルン号」、登山電車という関係からマッターホルン・ゴッタルド鉄道と姉妹鉄道提携を結んでおり、それの15年の節目として同鉄道の塗装となっています。というか、今や原色の編成は1本しか存在していません。原色に出会うほうが難しいですね。


車内です。京王時代はオールロングシートでしたが、富士急譲渡に際してセミクロスシート化されています。


ドアです。こちらは京王時代と変わらない化粧板で飾ることもない1枚引き戸となっています。

ドアは半自動化されており、右側に開閉ボタンが設置されています。


車端部です。こちらもセミクロス化されています。そのためかどうかは分かりませんが、他に譲渡された編成と比べると貫通路は幅広ではない仕様となり、妻窓も無くなっています。


最前面です。車端部と比べるとここは極めて原形を保っているような気がします。ワンマン化されていないので運賃箱が設置されることもなかったからでしょうね。


天井です。この編成はラインデリアを装備した車両で、冷房吹き出し口共々ポツポツと等間隔に配置されています。つり革の支持棒については譲渡前同様に渡されていますが、クロスシート上に関してはつり革が撤去されています。照明は剥ぎ出しの蛍光灯です。


窓です。二段窓で、日除けは爪を引っ掛けるロールカーテンタイプです。


座席です。まずはクロスシートから。今も昔も1形式しかクロスシートの採用例が無い京王の車両ですが、富士急への譲渡と共にクロスシートが設置されています。


そのクロスシート、3列設置で、中央のみ転換クロスシート、それ以外は固定クロスシートで、転換クロスシート部分はどちらに向いてもボックス配置となります。うーむ・・。座席はどことなく185系が装備していた転換クロスシートに似ている気がします。座り心地は転換クロスシートとしてはまずまずのもの、普通列車で1時間程となる富士急の乗車時間では特に問題ありません。しかし、窓割りはロングシート時代のままでクロスシートを前提にしているわけではないので、転換クロスシート部分はどちらを向いても柱が横に来てしまいます。


固定クロスシートです。転換クロスシートよりも切り立って見えますが、そうそう変わるわけでもありません。ですが前述のプライバシー性や眺望性を考えると、進行方向向きのこの席が一番アタリ席と言えそうです。


車端部にあるボックスシートです。幅広貫通路から幅狭貫通路に改造された後ですが、それでも妻面の座席幅は若干切り詰めています。

さて、戸袋部分の位置に設置されているロングシートです。旧京王5000系列に共通して言えることですが、背ズリが低いですよね・・。座り心地自体は柔らかめですが、背ズリが短いのでそれを支えきれません。


優先座席はグレーのモケットです。袖仕切りが板状になっていますね。肘掛として使うのは少し厳しいと思われます。

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