JR北海道キハ261系1000番台 | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。


「スーパーとかち」や一部の「スーパー北斗」での運用をこなしているのがキハ261系1000番台です。0番台とは全く異なる車体形状をしていますが、車体傾斜装置を積んでいたから同じ形式に収めたのでしょうね。というか、とうとう北海道も十の位を急行用である「6」を使うようになりましたね。まぁ「スーパー宗谷」も少し前を辿れば急行列車でしたし、「スーパーとかち」も「スーパーおおぞら」からしてみれば区間運転の急行列車みたいなものですから、あながち間違いではなさそうです。


2016年頃より1000番台については塗装が変更れており、長年続いた「蒼い弾丸」スタイルからホワイトを基調にラベンダーとグレー、貫通路部分にイエローを配した塗装に改められています。今後塗装変更は1000番台の全車に実施される予定です。


なお、過渡期にはこのような混結も見ることが出来ました。

 

近年ではキハ183系のみならずキハ281系・キハ283系の運用も置き換えつつあり、函館駅ではこのように2編成が並ぶこともあります。その内日常になるのでしょうね。そうそう、「スーパーとかち」として登場した際は空気バネによる車体傾斜装置を積んでいましたが、路盤や車体に対するメンテに勝てなかったという、事情が事情にせよちょっと情けない理由で後期に製造された編成では非搭載、搭載されていた編成も使用中止され、中には機構そのものが撤去されたなんて話もあります。

 

着実に両数は増えており、編成番号ではこのようにぞろ目も登場しました。



製造は基本的に川崎重工が担当しているのですが、中にはノックダウン生産という形で苗穂工場謹製の車両もいます。自前で車両を製造したり奇怪な改造を行ったり、果てはゴルフパターも作ったことがあるとか・・。すげぇよ、苗穂の匠・・。



ドアです。コーポレートカラーである萌黄色をしています。北海道って、ドアとその上部をド派手な色にするのが大好きですよね(笑)


くずもの入れもこの通り。ピクトグラムで表示されています。

トイレです。こちらは男女共用、中は洋式です。トイレはドアに青いラインを入れて表示しています。

 

男性小用トイレです。スペースは最小限、鍵は無いので窓が付いています。

 


バリアフリー対応トイレです。扉も大きく、車椅子の通行も容易です。



洗面台です。白系でまとめられた空間はかなりこざっぱりしています。

 

一見同じに見える洗面台でも、照明に違いがある車両もいたり。


多目的室です。普段は施錠されています。


観光需要を考慮して、荷物置き場が設置されています。デッキ側にあるので、セキュリティ的には少し不安かも。

 

最近では照明をつけて見通しをよくした車両もいます。


そして上段が無いタイプです。スキー板などを置くときに重宝します。トマムやサホロなどのスキー場が結構有りますからねぇ。


最前面へと通じる通路です。元々貫通路付近まで行くことができており、迫力の前面展望が楽しめたのですが、安全という観点から現在は閉鎖されています。繁忙期にはかなりの混雑を見せる「スーパー北斗」も本数が回復してきましたので、あまり開放されるケースは多くなさそうです。


普通車、自由席の車内です。「スーパーとかち」の場合は基本5両編成、自由席はこの1両ポッキリで、残りは全席指定席となっています。これは理不尽ですねぇ・・。


天井です。0番台と特に違いは有りません。


座席です。0番台とほぼ同じ座席を使用していますが、センターアームレストが幅広のタイプとなりました。この仕様は789系や785系の自由席車にも使われていますね。これはこれでどこでも見ることが出来て少し食傷気味ですが・・。しかし座り心地は上々でして、程よい柔らかさであり、作り込みもしっかりしています。


続いて指定席車両。かつては指定席も自由席車と同じ座席でしたが、右に倣えと言わんばかりにグレードアップ指定席へと改座されています。


デッキとの仕切りです。こちらも断面以外は0番台と同仕様です。

 

近年北海道では外国人の利用が多く、大きな荷物で殴り込み乗車することも少なくありません。一部車両のみですが、荷物置き場を設置した車両もいます。

 

バリアフリー対応車両の仕切りです。仕切り扉の幅はやや広く、両開き式となっています。

 

座席です。これまで何度か紹介して来たこの座席ですが、漏れなくこの系列にも搭載されています。


座り心地もまた変わりません。要するに、ピンクの腰が当たる部分が薄い上に硬くゴチッと来るのが頂けません。やや幅広にしたセンターアームレスト等良いところも多いだけに、ここさえしっかりやっていればバッチリなのになぁ・・。



デッキ仕切り際の座席のテーブルは円形を描いた小型のタイプ。うん、キャパが少ない(^^;;

 

車椅子対応座席の椅子直後はシートバックテーブルが無いため、インアームテーブルが備えられています。センターアームレストに備えられているのは、壁になるためお隣からの浸食を受けないというメリットはあるものの、他人同士の利用だと気まずい雰囲気になるというデメリットも存在します。

 

車いす対応の1人掛けです。アームレスト後ろには固定用のベルトも存在します。

 

リクライニングの図。肘掛けは跳ね上げ可能です。

 

荷物置き場です。二段式で、特に落下防止のアイテムは有りません。


続いてグリーン車です。0番台では半室合計9席のみの超ショートな空間でしたが、こちらは需要が旺盛な区間を走るため1両丸々グリーン車となっています。


仕切り扉です。通路に合わせて仕切り扉が右に寄っています。


天井です。蛍光灯が電球色になっています。


荷棚下には読書灯が備わります。


座席です。まずは2人掛けから。


0番台同様革張りの座席ですが、こちらの方が心なしシワが少なく強めに張ってある印象を持っています。


そして1人掛けです。


ヘッドレストにはピローが付いており、上下に動かすことが出来ます。


全展開の図。座り心地はグリーンの風格を感じることができる上々なものです。革張りではありますが、先述の通りそれなりにしっかり張ってあるのでリビングソファのようにズブズブ沈み込む感じは一切ありません。


窓下にはコンセントが設置されています。2人掛け席には2口用意されていますが、実質窓側専用のようなものですね。