京都丹後鉄道KTR700形「あおまつ」仕様車 | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。


「あかまつ」の姉妹車に当たるのがこの「あおまつ」です。現在は宮舞線・宮福線で運用されていますね。かつてはあかまつとセットで宮津線で運用されていました。「あかまつ」とは違い、「あおまつ」は料金不要で、運賃のみで利用することが出来ます。


車両の至る所にロゴが描かれていますね。もちろん、誰が何をしたかは明白です。


車内です。「あかまつ」と同様、木をふんだんに使用した改造が施されており、ミトーカクオリティ全開となっております。


運転台です。「あかまつ」仕様車と大きく変わりません。


地方ローカル気動車にはよくある半室運転台構造です。これまでに登場したローカル気動車の車掌台側は、一応客室では有るのですが、ドア付近であること、都会の電車であれば全室構造が当たり前で、立ち入り禁止となっているなどの理由があると思います。この車両では反対側のスペースを車椅子スペースとしており、本格的に客室側のスペースとして開放しています。車掌台には木のテーブルが貼られていますね。


天井です。「あかまつ」同様、元の蛍光灯は無くなり、LEDのスポット照明となっています。


この車両の特徴としては、定員制列車では無く地域輸送にも使われることから、つり革が設置されていることですね。高さも二段階で設定されています。・・この形状、和歌山とか山梨辺りで見たなぁ(^^;;


窓です。「あかまつ」とは違い、「あおまつ」らしく青いチェック柄の横引き式カーテンとなっています。柱部分には照明が設置されていますね。


一部区画には地元特産品を展示した棚が設置されています。一応その前は腰掛けられるようになっています。


座席です。まずは4人掛け席から。「あかまつ」と同様の座席です。座り心地も同じで、座面のクッションは座布団然とした感じで悪くないですが、背ズリは木のままなので褒められません。ミトーカマジックって、この辺りがイケナイところだと個人的に考えています。視覚上の「乗ってみたい」だけじゃなくて、物理的な「乗っても感激」くらいまでのマジックをかけてもらいたいところ。


座席の中央にはテーブルが設置してあり、広げて面積を増やすことも出来ます。


2人掛け席です。「あかまつ」と違うところは、ボックス配置ではなく、方向固定となっていることです。


優先座席にはカバーがかけられています。しかし、車掌台側の最前面(に当たる)の席を優先座席に指定するとは・・。


ちなみに、展望が良いかと言われれば穏やかに「NO」でして、ロゴ入りの仕切りガラスを設置してしまったため座りながらの前面展望は不可能となっています。なーんでこんなことしちゃうかなぁ・・。


ソファタイプのロングシートです。座り心地は見た目以上に硬めでして、曲線を描いている部分は割と座りずらそうです(笑)


そして窓側を向いた展望席。テーブルもあり、流れ行く景色を眺めるのも悪く有りません。テーブルは占有面積を明確にするために、木のつまみがニョキッと生えています(笑) この席、アイデア自体は中々良いと思った一方で、画像のように手前から二つ目の席は、思いっきり柱と被っちゃってます。展望をウリとしているはずの席でこれはないでしょうに・・。せめて1枚の窓に1席くらいの割合でもよかったような・・。


トイレ付近です。ここにはサービスカウンターが設置されており、地元のアルコールやソフトドリンクなどを販売しています。「あかまつ」とは設置位置が異なっていますね。


トイレ部分にはこのような家財道具(笑)がデデンと。


「あかまつ」同様、トイレ部分には洗面台が増設されました。トイレはこの向かいに有ります。


ちょうどお正月の時期だったので、門松が置かれていました。一般の普通列車しか存在しなかった時代から、KTRにはこのようなささやかな美意識がありましたよね。いつまでも、このような美意識を持ち続けていてほしいなぁ・・。

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