日本最古の地下鉄路線とされる銀座線の主力として活躍する1000系です。10000系列にならなかったのは、車体を初代1000系のイメージに近づけたためだとか。愛知県は日本車両で生産されているため、東海地域で見かけた人も多いのではないでしょうか。最終増備となる2編成は特別仕様で初代1000系を模した内装となっているそうですが、まだ姿すら見たことがありません(^^;;
車端部です。仕切り扉は全面ガラス仕様となっており、見通しがよくなっています。妻面は窓がなく、片方は冷房のためと思われる機器室が配置されています。この辺りは先代の01系と同じですね。

最前面です。東京メトロの車両にしては仕切り窓がえらく小さいですね・・。仕切り窓に握り棒が設置されているのは、混雑が著しい東京メトロの伝統でしょうか。

天井です。中央のラインデリアは一般的な通勤電車と同じような配置ですが、冷房吹き出し口は照明の外側に配置されています。照明はLED灯となっており、蛍光灯を思わせるかまぼこ形のカバーがかけられています。

窓です。大部分が地下線のため、日除けはありません。

座席です。片持ち式のバケットタイプのロングシートとなっています。ドア間は6人掛けのロングシート、中央にはポールが入っています。袖仕切りはガラスと組み合わせた板状のもので、渋谷へと向かう路線の車両らしい洗練された一品です。もっとも、それが01系と同じ居住性かと言われればまた話が違ってくるわけですが。

車端部は4人掛け、画像は優先座席です。ポールの色を黄色にして目立ちやすくしていますね。座り心地ですが、硬すぎないクッションは評価出来る一方、座面の底付き感と背ズリの切り立ち具合が少し気になりました。一応、背ズリ上部には傾斜が付けられているようですが・・。とは言え、乗車時間は最大でも30分を超えない程度なので、ちょい乗りくらいであれば全く気にならないですね。

フリースペースです。元々は車椅子のみの利用を想定して設定された場所ですが、近年ベビーカー利用も想定して呼称がフリースペースとなっています。付帯設備は握り棒と非常通話装置となっています。

最後にオマケ。ガラス製の仕切り扉は誤ってぶつかってしまう可能性があるため、表面に模様をつけて存在を知らせています。基本的に「●」を並べていますが、所々にパンダや雷門など、銀座線沿線の有名なものを貼り付けています。遊び心ですねぇ。
