JR東海キハ75形 | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。

JR東海も、一昔前までは国鉄型車両が普通に行き交っていたもので、気動車でも急行形のキハ58やキハ65が走っていました。それらを置き換えるために登場したのがキハ75形です。

 

キハ85系と同じエンジンを搭載し、電車並みの加速力を実現しています。デザインは、なんとなく311系に似ていますね。画像は快速「みえ」用に導入された0番台・100番台です。基本的に百の位が偶数=トイレ付き、奇数=トイレ無しの車両となります。かつては名古屋-奈良間の急行「かすが」にも導入されていました。そして、表示幕に関しては、名古屋-東舞鶴間の臨時急行「エメラルド」の表示も可能だったというウワサ・・。

 


トップナンバーですね。

かつて非電化だった武豊線用や快速「みえ」増発用に増備された編成は200~500番台を名乗ります。

 


貫通扉上部にライトが設置されています。また400・500番台はワンマン運転にも対応しています。日中は線内の普通列車に、朝夕を中心に名古屋駅直通の区間快速として運用されていました。しかし武豊線が電化され、これらの車両は高山本線や太多線運用のためへ転属しており、番台変更のためこのプレートは消滅しています。

 

というわけで美濃太田駅にやって参りました。黄色いアレとのツーショット(笑)

 

300番台に関しては耐寒対策を施したため1200・1300番台になっています。薄っすらと300番台時代の車番が‥。

 

基本的に指定席での運用が無いため、座席種別表示幕は号車表示に転用されています。

 

そしてこちらは武豊線から転入したグループ。

 

こちらは原番に+3000された3400・3500番台になっています。なぜ+1000じゃなかったんですかね?


車内です。かつて急行列車に使用していたこともあり、近郊型車両としてはワンランク上の車内設備を持った車両となっています。


ドアです。こちらは中央のドアで、両側にはちょっとしたパーテーションが設置されています。急行「かすが」運用時の、デッキが無い車両なりの配慮だったのでしょうね。同じような車内設備で有料列車に投入されながら利用者から酷評された313系8000番台とは違って、こちらがあまり悪い声を聞かないのは、急行「かすが」は1日1往復のみ、快速「みえ」は自由席があるからなんでしょうね。


こちらは400番台の両端のドアです。整理券発行機が備わります。ちなみに、それまでの気動車系列に存在したステップは無くなっています。低床構造を採用したのも大きいですが、ホーム自体は国鉄時代と変わらない駅も少なからず存在することから、それらの駅では大きく段差が生じています。


車端部です。仕切り扉は大きく取られていますね。右上にはLED表示機も備わります。やはり同時期に登場した311系に似ている箇所が多いです。


トイレを有する車端部です。当時としては標準的なものですね。311系とは異なり、元より公衆電話はありません。


最前面です。仕切り窓も大きく取られています。400番台ではワンマン運転用に運賃箱や運賃表示機も備えています。そうそう、0・100番台はデジタル式の時計が表示されますが、以降増備のグループは時計が省略されています。


天井です。照明はカバーがかけられた蛍光灯となっています。ラインデリアや連続調の冷房吹き出し口など、電車と遜色ない見付です。


窓です。2席に1枚が割り当てられています。料金徴収列車らしく、日除けは横引き式のカーテンとなっています。


座席です。転換クロスシートとなっています。モケットは近郊型車両よりも柔らかな触り心地です。


そしてこちらは200番台以降の座席です。313系同様の中折れ構造を採用した転換クロスシートとなっています。柱が前にある席では、すぐ下に小さいテーブルが設置されています。多少なりとも潰れてしまうスペースをしっかり補う辺りが(当時の)東海イズムを感じます。窓側にも肘掛が備わりますね。


そしてその直後の席。柱も被らないため、眺望的にはこの席が一番恵まれていると思います。ただし、1両あたり4席しか無いため、名古屋から快速「みえ」に乗車する際には、1番乗車が条件の一つになってきます。


ドア横は固定クロスシートとなっています。背ズリや座面の角度が自然に設定されており、戸袋による眺望の少なさに目をつぶれば、形状的には優れたアタリ席となります。ちなみにこのグループは0番台と比べるとシートピッチを30mm程詰めており、ドア横のスペースを広くしたらしいのですが・・あんまり変わらないなぁ・・。400番台(現3400番台)以降では、そのスペースは整理券発行機設置に役立っていそうです。ちなみに、座り心地は柔らかめで、上々のものと言えるでしょう。ただし、快速「みえ」では指定席としても運用されます。「着席保証」としての料金は納得行きますが、今時自由席での転換クロスシートが当たり前となっているこのご時勢、これで530円も取れるとは何ともおめでたいな、と・・。通年330円が一番妥当じゃないでしょうか。というか、指定席いりますかね??


車端部のボックスシートです。妻面側が仕切り扉の関係で短くなっているのは国鉄時代からの妙な伝統です。


400番台の整理券発行機です。色合いや形状が他の場所に合わせられているため、ついつい存在を忘れてしまいそうです。


パーテーションです。「自由席」の表示が入っています。おそらく2枚目には「指定席」が入っているんでしょうね。


トイレ横の優先座席です。ヘッドレストカバーがオレンジ色となっています。


そしてこちらが200番台以降の優先座席。一見、一般座席と同じに見えますが、一般席のヘッドレストカバーがピンクがかったものであるのに対し、こちらは普通の白となっています。


ドア側の座席を見てみましょう。この座席部分は優先座席以外に、車椅子スペースにも指定されています。


通路側の肘掛はこのように上げることもできます。


また座面を跳ね上げると車椅子スペースに早変わり。固定用の手すりやベルトもありますね。


トイレです。中は洋式となっています。0番台ではかつて公衆電話が設置されていたため、ドア横には不自然なスペースが残っています。

 

 

 

 

 

 

 

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