JR東海313系 | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。

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JR東海の電化区間では見ないことは無いと言う位の圧倒的勢力となっている313系です。平成におけるJR東海の普通列車用新型車両の導入形態は、転換クロスシートであろうがロングシートであろうがボックスシートであろうがお構いなくこの系列です(^^;;


こちらは中央本線中津川以東や武豊線のワンマン普通列車や関西本線に運用される1300番台です。外観の特徴としては、霜取りの関係から前パンになっていることですね。

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車内です。まずは転換クロスシート車から。グレー系の化粧板に青系の転換クロスシートが並ぶ3ドアの車内です。この転換クロスシートのグループにもそれぞれ導入時期により違いがあり、全席転換可能・ドア付近及び車端部固定・車端部ロングシートの3形態が存在します。

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ドアです。大型の窓に化粧板が貼られたもので、ドア上のLED表示は大きさ十分の見やすいものです。ドア上だとクロスシートからは見づらいのですけどね…。


ワンマン運転に対応した1300番台では、半自動ボタンも設置されています。後述のボックスシート車やロングシート車とは異なり、ボタンは丸型で大きなものになっています。外側には締切などを表示するLED表示機が設置されています。

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車端部です。こちらは全席転換可能なバージョンですね。妻窓はありません。仕切り扉は化粧板だけが青色になっています。視認性の問題でしょうか。

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トイレのある車端部です。初期の車両では向かい側に座席が設置されていました。


近年の車両ではバリアフリーを充実させた大型のトイレとなったため、向かいの空間が完璧に車椅子スペースになっています。


最前面、画像は1300番台のもので、こちらもワンマン運転に対応するため、運賃箱やLCD画面による運賃表示が設置されています。窓割りに関しても、運賃収受の監視を行う関係から他の番台とは異なるものになっています。

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天井です。文化的にはどちらに属するか微妙な(むしろ、独自か?)中京圏ですが、カバーが掛かった蛍光灯に一直線に伸びるラインデリアと、どちらかといえば関西寄りとなっています。つり革は優先座席付近がオレンジとなっていますが、形状そのものは従来品を使用しています。

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窓です。1列に付き1枚が配置されており、日除けはフリーストップ式ロールカーテンとなっています。画像では見づらいですが、柱の上部には帽子掛けも備わります。JR世代の近郊型車両で帽子掛けが残っている系列もこの313系くらいな気がします。

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座席です。中折れ機構を有する転換クロスシートです。この構造は現在京急2100形などでも採用されていますね。恐らく海外のものではないと思いますが・・。座り心地は、中折れ機構の影響か頭部が垂直を向いているので、少し腰に負担がかかったかな、と言う記憶を持っています。窓側にも肘掛が備わっているのがさすがと言ったところ。ただこれがまた幅が狭いので、もう少し広いといいかな、と思いました。

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優先座席ではカバーがオレンジのものになっています。

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ドア付近の固定クロスシートです。座り心地は基本的に変わりません。背面にはクッションも設置されていて、立ち席の方に配慮しています。プラスチックで固められているのが少し安っぽいですが…。


近年登場した車両では、背後に消火器を収納する箱がでーんと置かれています。上は立ち席の方は荷物置きやテーブルとしても使えます。そのような使用はあまり考慮されていないと思いますが・・。なお、ワンマン運転対応車両では、消火器取り出し口横に整理券発行口も備えています。この画像のものは発行口ではないのですが、仕様統一のためかダミーの塞がれた口があります。

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そして車端部の固定クロスシートです。

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初期車のトイレの向かい側、ドア横では1人掛けとなり、車椅子対応座席となっています。車椅子対応のためか肘掛が短過ぎです。正直あまり用を成しておらず、極端すぎるのもよくない一例です。

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中折れ機構は構造上の問題か、転換回数の多い中京圏の利用実態に耐えられていない部分があるようで、故障している座席もチラホラ…。

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さて、一部編成では車端部がロングシートとなっています。中京圏の混雑(というよりそもそも両数がやや貧弱なのでは?)に対応するためなんでしょうね。

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こちらは優先座席。何やら別形式のように見えますね・・。

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ということで車端部のロングシート、4人掛けです。座り心地ですが、柔らかくある程度の距離ならば耐えられそうです。座面が低く設定されているようで、お年寄りでも楽に座ることが出来るようにしています。高いよりマシといえばマシですが・・。

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優先座席はモケットがオレンジになっています。目がチカチカしますね(^^;

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壁際にはこのように肘掛が・・てこれ肘掛ですか?(^^;; どう考えても細過ぎで肘掛としての用は全く成していません。とりあえず壁際への配慮はしましたよ、ということなのでしょうか。中途半端で使い物にならないのであれば、もっと実用性を反映させるか、いっそのこと無くしてしまう方がいいのではないかと思う今日この頃です。


なお、近年登場した車両では、袖仕切りが大型化されています。


袖仕切りの大型化以外には、ポールの設置、壁側のなんちゃって袖仕切りの形状変化ですね。この手の袖仕切りのセオリー通り、肘掛としての機能は望むべくもありません。見切れていますが、妻面の壁には手すりが増設されています。


トイレです。画像は大型化されたものです。車椅子利用を想定して大幅に張り出しているのはもうどこでもお馴染みですね。


向かい側の車椅子スペースです。付帯設備は手すり、非常ボタン、ヒーターとなっています。


お次はボックスタイプのセミクロス車、3000番台です。


この番台、私はあまり良い印象がありません。青春18きっぷで大阪から長駆して中津川まで行き、塩尻までこの車両で延々移動したことがあるためです。あの時は本当にしんどかったですよ、ええ。現在はその運用は先述の1300番台に置き換えられて消滅しましたが、飯田線・中央本線辰野支線・御殿場線・武豊線・東海道本線美濃赤坂支線、その送り込みの都合による東海道本線(大垣-米原間では恒常的に運用されているよう)の普通列車や快速系統にも出没しており、あろうことか休日の一本だけ311系と併結した新快速でも使用されているようです。まさかのボックスシート新快速カムバックです(^^;;


車内です。前述の通りで緑系のボックスシートとなっています。113系なんかを今時作るとこうなるのでしょうね。座席配置などもほとんど同じになっています。「地方線区に転換クロスシートは贅沢だ!!」ということなのでしょうか。


ドアです。LED表示機は全箇所に付けられています。


寒冷地でも使用されることから、半自動装置も設置されています。


天井です。地方線区向けとは言えそこは313系、蛍光灯にはカバーがかかっています。車両標準化のいい意味での副産物ですね。


車端部です。ここは国鉄型車両と比べて短くなっているようです。また短編成で詰め込みを利かせるためか、ロングシートとなっています。


トイレの有る車端部です。初期の製造のため、トイレの向かいには座席が設置されています。


最前面です。ワンマン運転にも対応しており、ワンマン運転時は運賃箱が出てきます。また一段凹んだ仕切り扉上には運賃表示のための液晶画面があります。


窓です。座席に合わせて窓割がキッチリ揃えられています。新造車にも関わらず窓割が適当などこかのJRにも見せてやりたいところです。え、国府津あたりでニアミスしてますかそうですか(^^;; 日除けはフリーストップ式のロールカーテンです。


座席です。まずはクロスシートから。ボックスシートは国鉄時代のものより洗練されたものとなっています。さすがJR世代。窓側に肘掛がついているのもマル。


難を挙げるとすれば、座面が少々低いこと、見た目以上に背ズリの角度がついていないことですね。私が中央西線でやっつけられたのは1ボックスに4人キッチリで座っていたために足元に余裕がなかったこと(18きっぷシーズンのボックスシートでは当たり前か)と、この背ズリの角度の無さかと。短距離ならまだしも、長距離でこれは拷問級です。


車端部の座席です。やはり壁際の宿命か、座席幅は少々狭められています。


トイレ横の車椅子対応の1人掛けです。ここの座席のみ他の313系と同じものを使用しており座り心地も転換クロスシートに近いためか、はたまた隣人が来なくてトイレに近いためか、割と最初に埋まる傾向にあります。


続いてドア横の2人掛けロングシート。バケットタイプとなっていて、袖仕切りは肘掛を兼ねたタイプです。横方向にもパイプを通すことで、立ち客との分離を図っています。ボックスシート背面に関しても、わずかながら余裕を持たせています。まぁ到底寛げるほどの余裕ではないのですが・・。気持ちばかり、と言った方が良いでしょうか。


整理券発行機を備えた区画です。整理券発行機は小さな箱が台座にちょん、と乗っているものではなく、しっかりと壁です。そのためこの様にえらく閉鎖的です。


寄ってみました。消火器が備えられている箱もあります。やはり統一化の産物なんですね・・。


車端部の優先座席です。灰色のモケットになっています。壁際に肘掛もどきのものが設置されている点も相変わらずです。座り心地は柔らかめで長距離でもそこまで疲労感を感じませんが、やはり座面は少し低くなっています。これは全313系ロングシートに通じるものですね。まぁイタズラに硬いより全然良いというものです。


トイレです。車椅子対応となっていますが、まだ妻面に大きさを合わせていますね。


ちなみにトイレ使用サインは反対側の妻面上部に設置されています。またなぜこんなところに・・。


ここで何枚かオマケ。半自動機構を備えているため、外側にもこのように開ボタンや表示が設置されています。


入口表示ではこの矢印と交互に表示されます。


一方こちらは締切時の表示です。


そして、進入禁止の絵文字。


お次は18きっぱーの敵とも言えるロングシートのグループです。静岡地区を中心に運行しており、東海道線では半数程度は豊橋から、ごく一部を除き浜松から、掛川からは完全に普通列車はコイツか211系が入っており、怒涛のロングシート地獄となっています。画像は基本番台で東海道本線を中心に運用される2500番台です。


こちらは発電ブレーキ搭載車で身延線・御殿場線で運用される2300番台・2600番台です。この列車、本来はボックスシートの3000番台での運用なのですが、なんとこの日に限り運用されたものです。レア度はさておいて、富士から甲府までの3時間をロングシートで過ごすハメとなってしまいました。景色の良い身延線だけに非常に残念な気持ちになったのですが、何がすごいって、豊橋から上の2500番台や211系などのロングシートで富士まで過ごし、この不運のロングシート車に差し替え、更に甲府で乗り継いだのはJR東日本で最近運用に入り始めた211系のロングシート車。豊橋から松本までの7時間ほど、ずぅっとロングシートだったのにはさすがに参りました。


車内です。芸がない程の広々とした空間が、18きっぱーのモチベーションを乗り継ぎの度に奪っていきます(^^;;


ドアです。化粧板が貼られたドアで、ドア上にはLED表示機が設置されています。また半自動機構も搭載しており、左側に開閉ボタンがあります。始発駅での長時間停車では半自動扱いとなります。


車端部です。この辺りのデザインは各番台とも揃えられています。さすが没個性の極み。


トイレを有する車端部です。後期導入らしく、トイレは大型化されています。


最前面です。仕切り窓は少し高めですが、前面展望はまだしやすい方ですね。211系には存在した乗務員室直後の座席が無くなってしまったのは残念です。乗務員室拡大は、一部を除く鉄道会社の流れともいえるものなので仕方無い部分は有りますが・・。


天井です。照明はカバー付きの蛍光灯です。車両部品の共通化故の設置なのでしょうね。おかげで、通勤電車に意地でもカバーを付けない会社のテリトリーである熱海や国府津などでも、カバー付きの普通列車を見ることが出来ます。


窓です。3000番台と同じ窓割となっています。日除けはフリーストップ式のロールカーテンです。


座席です。ドア間は10人掛けのロングシートです。方持ち式のバケット形状となっており、ポールが2本入っています。袖仕切りは小型の板で、先端中央に黒い線が入っている辺り、大型袖仕切りを小型化してこうなった、みたいな感じなんでしょうね。肝心の肘掛としての機能は、斜めに切り落ちていることもあり難が出ますね。それでも内側にモケットを貼っているのがエラいっちゃエラい。


車端部は4人掛け、座席は優先座席で、オレンジ色のモケットとなっています。座り心地は柔らかく、211系よりも安定しています。最近流行の硬い上に形状がおかしいロングシートにしなかったのは努力賞ですね。とは言えロングシートに変わりはありませんから、やっぱり不満は出ますよね。あ、「新幹線を使え」ですかそうですか。


トイレです。先述の通り車椅子対応大型の洋式トイレとなっています。ちなみに、普通列車としては異例のチャイルドベットも装備しています。何気にすごいぞ・・。


向かい側は車椅子スペースです。付帯設備はヒーター、非常ボタン、非難はしご、手すりとなっています。その手すりですが、ヒーター上はもちろん、妻面の「L」字型をしたものや、窓上にも立ち席の方が握ることを想定したものまであります。