JR東日本189系 長野車 | 車内観察日記

車内観察日記

鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。


登場当初から信越本線を走り続けている189系です。かつては新宿-直江津間の特急「あさま」として活躍し、長野新幹線開業以降は運行区間短縮、快速・普通列車への格下げの上、直江津-長野間(長野新幹線連絡)の「妙高」として現在まで活躍してきました。


しかし、長野新幹線の延伸により北陸新幹線が開業すると、「妙高」の走行する全区間が第3セクター鉄道へと見切られるため、「妙高」号も廃止、以降の定期列車は平日朝に片道1本運転される塩尻→長野間の「おはようライナー」のみとなり、残りは臨時列車で運転されることとなります。それに伴い4本在籍していた183系・189系は僅か1本にまで減少しています。この編成は旧「あさま」色で、もう1本の編成には「ASAMA」のロゴも復活しました。現在残る編成は「ASAMA」ロゴが復活したその編成で、この編成は廃車となってしまいました。


早朝、雪の長野駅。新旧長野地区特急用車両が並びました。ちなみに、左は豊野からの普通列車、右は長野発松本行きの快速列車で、どちらも特急列車ではありません。「妙高」号廃止に伴い豊野からの普通列車は廃止となりましたが、右の快速列車は現在も運転が継続されているようです。


4編成在籍していたうちの半分は、通称「こだま色」こと国鉄特急色に塗られていました。これらの編成も長野からは姿を消してしまいましたね・・。


特急シンボルマークも誇らしげに。


「妙高」も廃止となったため、この組み合わせも見られなくなりました。


デッキ、ドアです。化粧板が貼られていないドアは国鉄標準ですね。ステップは埋められています。


トイレです。扉は水色のものに交換されていますが、中は従来通りの和式となっています。


洗面台です。冷水と温水の両方が出る仕様となっています。


車内です。左側が青、右側が灰色のモケットで統一されています。決して飾らず決して主張せず。良く言えば落ち着いた、悪く言えば地味な車内です。


デッキ仕切りです。元々仕切り扉の窓は扉の半分ほどでしたが、後に現在のタイプに交換されています。手動式なのは変わりません。


最前面のデッキ仕切りです。こちらの仕切り扉は原型のままですね。左側に機器室が大きく張り出しているため、右側はデッドスペースとしてボックスが置かれています。


天井です。こちらはパンタ付きの集中冷房車両です。ゴツイ冷房装置が間隔を置いて設置されています。カバーのかけられた照明以外は何も無い必要最低限の設備です。


その他の分散冷房を搭載した車両の天井です。吹き出し口が短い間隔で設置されています。


窓です。2席に1枚の割り当て、日除けは横引き式のカーテンとなっています。窓枠下辺部分は広げられており、ペットボトル程度のものなら置くことが出来ます。


座席です。フリーストップ式のリクライニングシートで、大部分の車両がこの座席を装備しています。基本的に普通・快速・ライナー運用が主体のため、ヘッドレストリネンは掛けられていません。


ヘッドレスト後ろにはライナー運用を考慮して、ライナーチケットホルダーがついています。ここに整理券を入れておけば、車掌さんが勝手に検札をしていく仕組みとなっています。


そしてこちら、長野方先頭車ではかなりの高確率で遭遇する、いわば「ハズレ」車両です。


座席です。「簡易リクライニングシート」と呼ばれるもので、リクライニングはこれ一段のみの設定でして、「起こす」か「倒す」のみしか出来ません。JR西日本では381系に、シートバックテーブルの増設・リクライニングのフリーストップ化を行ったものが存在しますが、見た目の原型を保っている車両は初めて見ました。登場当初は背ズリにしっかり体重を載せておかないと、リクライニングが元に戻ってしまうという代物だったようですが、現在はロック機構が付いているようですね。テーブルは窓側に小型のものがあるのみで、先述の座席と比べると明らかに設備面で見劣りをします。そして何がダメかって、妙高号では各車両の最後尾(季節によっては2両目も)が「指定席」として運用されていました。ということは、下り直江津行きでは結構な可能性でコイツにぶち当たります。運賃のみで乗車可能な自由席車両がシートバックテーブル付きフリーストップ式リクライニングシート、運賃のほかに料金が発生する指定席車両がテーブルは窓側に小さいものがあるだけの簡易リクライニングシート。あれ?

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