富山地方鉄道TLR600形 | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。


かつて、富山から北の岩瀬浜までを結ぶ「富山港線」という路線があり、その路線の赤字廃線に伴い再出発したのが富山ライトレールです。今日本で注目されるようになったLRTの先駆けであり、ルート変更や駅・電停の増設、JR時代は1時間に1、2本という典型的なローカル線だったものを、時間当たり2~4本、合計約3倍近くの増便を行い、全国2位の車社会と言われる富山県で、JR時代を上回る利用率を達成しています。現在は富山地方鉄道となっている富山ライトレール、そんな同線で活躍しているのがこのTLR600形です。


車内です。ここ最近、日本で導入されている欧州タイプの路面電車標準ともいえる内装ですね。


ドアです。全面ガラス張りで、プラグドアとなっています。


運転台です。中央に配置されており、中央部のみガラスで仕切られています。その上には液晶ディスプレイもあります。


窓です。日除けはフリーストップ式のロールカーテンとなっています。


座席です。セミクロス配置となっています。まずは2人掛け席から。4名分のボックスシートとなっています。シートピッチは広くないため、4人で座ると窮屈に感じます。通路側に肘掛はありませんが、乗降時の利便性を優先したためでしょうね。


2人掛けの反対側は通路幅確保のためか、中途半端な幅になっています。1.5人掛けと言った所でしょうか。連結部付近の座席はロングシート配置で、2人掛けとなっています。座り心地は見ての通りあまりよくありませんが、乗車時間もそこまで長くないので特に問題も無いでしょう。


車椅子スペースです。付帯設備は握り棒と降車ボタンのみとシンプルにまとめられています。


隣には介助者用と思われる補助椅子があります。


座り心地は他の座席とあまり変わらないので、前面展望をしたい時などはここに座るのも悪くありません。


路面電車によく見かける、善意の傘。使ったら必ず返しましょう。

 

導入からしばらく経ったある日、北陸エリア周遊時に富山市内での宿泊の予定だったのでライトレールに乗りに行った時のこと、車内に少し変化が起きているようです。

 

車内です。パッと見て変わったのは座席でしょうか。

 

というわけで座席です。グリーンをベースにしたものからブルーをベースにしたモケットに変わっており、形状も変更されております。

 

以前の座席より背ズリの高さが低くなったように感じますが、モケットの模様による錯覚かもしれません。形状は以前より工夫したものとなっているようです。

 

そして片側1.5人掛け。こちらも1人掛けに無理矢理0.5人分のスペースを足したような見た目でしたが、しっかり1.5人掛けとして作り直しています。

 

そしてタイヤボックスの関係か座面高さが異なるパターン。

 

お次はドア横の2人掛けです。壁にはヒーターが仕込まれています。うっかり触れないように気をつけましょう。

 

ドア横のロングシートです。基本的にクロスシートと変わりません。

 

で、連結面にありましたブルーリボン賞。

 

かつての岩瀬浜線を髣髴とさせる鉄道線区間。富山地鉄市内線との乗り入れが始まり、更なる沿線活性化が楽しみな今日この頃です。