現在も増備が続く京急の最新系列が1000形です。その増備の途中から、製造元の東急車輛から圧力がかかったのか、ステンレス車体で登場しています。右がアルミ車、左がステンレス車です。前面は塗装されており、なるべくアルミ車に近づけてありますが、ライトが一回り大きくなったこと、白色塗装面積が狭くなったため、微妙に印象が異なります。
ステンレス化後も、他社と違いステッカー面積を増やし、ステンレス地部分も塩ビ加工によりなるべく光らないようにして、「赤い電車」のイメージを持たせようとしているそうですが、やはり「銀色の電車」と言われることが多いようで・・。現在製造元を川崎重工に変更しているとのことですが、どうにかアルミ車に戻ってくれないものでしょうか・・。ちなみに足回りは伝統のウイングバネ台車が継続利用されており、4連ではオール電動車となっています。車体の評判はイマイチですが、足回りはかなりのハイスペックとなっています。
表示についても、全面フルカラーLEDとなっています。
車内です。赤い座席など、これまでも見られた部分はいくつか見えますが・・。
ドアです。・・ここへ来てまさかのステンレス地そのままです。外側はともかく内側くらいはしっかりしましょうや・・。ドア上にはLED表示機が設置されています。
車端部です。こちらの仕切り扉もステンレス地そのままです。
・・そして、反対側にはそれすらありません。まぁこの辺りはアルミ車も同じなのですが・・。
優先座席を有する車端部です。京急って、優先座席の位置が車両毎に異なっているのが特徴ですよね。
最前面です。とうとう、直後の座席も無くなってしまい、殺風景なスペースとなってしまいました。残念なことです。代わりに立ち席面積は増えているので、詰め込みという面では乗降時間短縮などに役立っているのでしょうね。
天井です。蛍光灯はカバー無しですが、震災後でも全部のソケットが埋まっていました。ラインデリアはポツポツと設置されるに留まっています。
窓です。形状はどこかで見たことがあるような角が丸いものですが、日除けはしっかり爪を引っ掛けるロールカーテンタイプで設置されています。
座席です。バケットシートで、ドア間は8人掛けとなっています。3+5で区切られており、間には肘掛とポールが入っています。袖仕切りは大型袖仕切りです。肘周りの余裕を求めるなら、中央の座席ですね。
車椅子スペースがあるドア間の座席は4人掛けです。袖仕切りは8人掛けの中央と同じものですが、横方向のパイプが追加されています。そして、ここのみ、2+2で仕切るようにポールが入っています。なぜ肘掛ではないのでしょうか・・。車椅子スペースの付帯設備は、握り棒、非常通話装置、消火器となっています。
車端部の5人掛けです。ここもボックスシートではなく、ロングシートとなってしまいました。座り心地はなかなかいいと思いますよ、なんて言っても(いい意味で)結局は京急のロングシートですから。背ズリも、アルミ車と比べると改善されているような。
優先座席です。モケットは青色で、ここにもポールが入っています。やはり肘掛が欲しいところ・・。
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