JR西日本115系300番台 | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。

JR西日本の岡山地区の主力として走り回っているのが115系です。主力というか、わずかながら117系や213系、マリンライナーの223系などがいる他は、近郊型電車はこの系列しか走っていません(^^;;

 

その中でも比較的初期に製造されたのが300番台です。伝統の湘南色を維持する編成が2本存在しており、これらの編成は後述する末期色化されることはなく、湘南色での運行が公式に約束されています。この辺り、最後の113系湘南色であった編成を惜しげもなく緑一色に塗り潰した近畿統括本部とは違い、伝統と親しみ、観光性を見出したうれしい判断だと思います。同じ会社でこうも違うのか・・。

 

こちらはそのもう一本。どちらも3両編成、最近しなの鉄道でも湘南色が復活しましたが、やれ「JRマークが」だの「行き先表示がLED」だの「ベンチレータが無ぇ」だの「尾灯がクリアレンズだ」と言っている場合ではありません、貴重な存在です。

 

で、破竹の勢いで増えていった「末期色」こと地域単色塗装。今や岡山地区は先にあげた湘南色以外は全てこの塗装となっています。

 

末期色は広島地区も同様ですが、細かいところを見ると車番のレタリングが広島地区は国鉄時代の丸ゴシックを使っているのに対し、岡山地区ではJR西日本仕様になっていますね。

車内です。まず入って驚いたのは、この青い車内ですね。国鉄車両というと、緑の化粧板が多いイメージですので、青い化粧板は非常に新鮮に写りました。茶色いモケットと合わせて「チョコミント」みたいですね(苦)

 

ドアです。化粧板が貼られていない国鉄型車両らしい佇まいです。またこのグループには半自動機構は備わっているものの、開閉は手で行うようになっています。ちなみに、先ほどご紹介した湘南色の編成に関しては再塗装の際に半自動ボタンが設置されています。手で開けるのもまた味があると思うのですが、そこは便利さを優先したようです。

 

車端部です。仕切り扉は昭和世代らしくアイスグリーン、配電盤もそれにならっています。

 

トイレを有する車端部です。消火器やSOSボタンもここにあります。

 

最前面です。座席こそありますが、国鉄らしい仕切り窓の小ささと高さですね。

 

天井です。蛍光灯の本数は少なめ、冷房装置も張り出しているので少し薄暗く感じます。吊革はロングシート上のみ、ここもやはり国鉄チックです。そう言えば的なところですが、吊革は関西でよく見られる丸型となっています。近畿の113系が五角形なので、この違いは何なのかが知りたいですね(^^;; そして吊革の支持棒が塗装仕上げとなっています。国鉄型車両ですらステンレス製が多いだけに、塗装する部品が残っている車両も本当にわずかとなったような気がします。

 

窓です。ボックスシート部分は二段窓、ロングシート部分は戸袋窓となっています。ちなみに窓は開けないようにツマミが撤去されています。安全上仕方ないと思いますが、すきま風の問題はどうにもなってないんでしょう?

 

座席です。まずはクロスシートから。モケットはJR西日本ではよく見かける茶色のものです。何より特徴的なのは、ヘッドレストカバーが設置されていることですね。JR東海のキハ40などではよく見かけますが、西日本管内ですと京都・広島地区ではカバー無しとなっているため、この岡山限定の装備と言えます。このカバーもフツーのビニールではなく、柄入りとなっておりまして、カバーの下辺も着席定員を考えてか波打った形状となっています。

 

シートピッチは狭く、横幅も切り詰まった初期のボックスシートです。まぁ4人で座ればギッチギチになりかなり窮屈です。

 

車端部のボックスシートです。元の横幅が狭いので両側の格差は少なくなっています。残念なのは、多くの編成でテーブルが撤去されていることでしょうか。飲み物を置けないという環境は、長距離を移動する上では割としんどい思いをするもので・・。

 

先頭車の一部区画はロングシートが撤去され機器スペースとなっています。まぁ荷物置き場的な使われ方をされているのでしょう。

 

トイレです。中はもちろん和式です。

 

その向かいの荷棚には非常用のはしごが置かれています。

 

湘南色の維持はまだまだ115系を使い倒す意気込みの表れ、国鉄ファンには朗報ですが、一般利用者としてはボックスシートの車両はそろそろ勘弁願いたいと思っている方も多いのではないでしょうか(^^;;