首都圏では絶滅した201系ですが、JR西日本では京阪神緩行線からは撤退したものの、その周辺線区では全車体質改善工事(以下リニューアル)が施されており、多少印象を変え20年代まで現役です。なお、震災の折には中央快速線もビックリの4扉12両編成で快速運用に投入されたこともあります。
こちら、大阪環状線で活躍した201系です。誰ですか「中央快速線」なんて言った人は(^^;; 大阪らしいアングルで撮ってみました。323系導入により姿を消したが、2007年に大阪環状線に投入されてからわずか10年、個人的にはあっという間に姿を消すんだなぁとしみじみ感じてしまいました。
一方でこちらは奈良線系統で活躍する車両です。かつて山手線に201系を投入する計画があったものの、205系の登場により計画がポシャりウグイスカラーも幻となった経緯がありますが、103系に倣い白いラインが入っているものの、遠く関西の地で現実の物となりました。
このように大先輩、誰が言ったか「偉大なる骨董品」、103系とも並んでいました。
少し切れてますが、漢字がオレンジ、アルファベットが赤で表示されます。明らかに幕時代より視認性が低下していますね・・。
アーバンネットワークでは最新となるおおさか東線の新大阪延伸に伴い、京阪神緩行線から撤退して以来久々に新大阪駅にも顔を出すようになりました。
開業時はこのようなラッピングがされていましたね。225系の追加投入による221系の転配で、この系列の先も見えて参りました。
車内です。JRお得意、リニューアル工事が施された車内です。現在はこのタイプしか存在しません。リニューアル前の201系の乗車経験はあるのですが、何分幼い頃の乗車で画像はございません故・・。
ドアです。巻き込み防止のための小さな窓、化粧板の無い金属仕上げと全く原型のままです。本当にJR西日本がキッチリ詰めてリニューアルすれば、このドアは白い化粧板の貼られた窓の大きいものになっていたのでしょうね。唯一リニューアル後も変わっていないところと言えるでしょう。ただ、オリジナルとは異なり、戸袋窓は埋められています。これはリニューアル車に限った話では無く、JR西日本に在籍する国鉄型通勤電車に共通する工事となっています(一部除く)。
車端部です。妻窓が残っているのが奇跡とも言えます。戸袋は埋められている中、よく埋められませんでしたね。妻面の化粧板はこの時期のJR西日本お得意のベージュ色のものに貼り替えられています。
優先座席を有する車端部です。仕切り扉は交換され、窓が細長いものとなっています。
最前面、今回は引き気味に。後ほどお送りする優先座席ゾーンを入れて撮ってみました。前面はATS機器のためか構成はリニューアル前のままです。
天井です。こちらもリニューアル前とほとんど変化がありませんね。蛍光灯カバーも追加されていません。
窓です。ここは大幅に変更され、下部が1枚の固定窓、上部が2枚の上昇窓となっています。日除けは爪を引っ掛けるタイプで変わりませんが、こちらも1枚タイプとなっています。引き降ろし忘れていますが(^^;;
優先座席の窓には緑のステッカーが貼られています。
座席です。ドア間は7人掛け・・なのですが、長い方の座席のモケットのハゲ方がどう見ても3人で座られている感じなんですね(^^;; モケットは西日本のカラーコードを意識したのか青系のものに貼り替えられています。座り心地はあまり変わっていなく、座面はバウンズし、背ズリは板の如しです。
ドア間の優先座席です。こちらもお馴染み、ピクトグラムを散りばめた眩しいものです(^^;;
車端部です。3人掛けとなっています。袖仕切りは関西ではよく見かける肘掛を兼ねたものです。肘掛から荷棚にかけてパイプが伸び、横方向にも立ち客との干渉を防ぐべくパイプが通ります。ここ、103系のリニューアルでは肘掛けとして使えるようにパイプを曲げてあったのですが、201系ではそのままのため、ドア横に人が立つと腕が干渉してしまったり…。
優先座席バージョンです。妻面は機器スペースを生かして肘が逃がせるようになっています。このゆとり、新型車両にも見習って欲しいところです。メーカーの方々如何でしょう。消火器は機器スペースにしっかり収まっています。現在なら蓋が追加されているでしょうね。
そして、現在の優先座席の様子です。モケットが変更されています。
車端部です。こちらも同様ですね。
というわけで座席です。青色ベースから緑色ベースになっています。このモケット変更、JR西日本の在来車中に広まっており、どこへ行ってもこの緑のモケットに出くわすようになりました。
そして、車端部の3人掛け。やはり現在の水準では少し窮屈ですね‥。
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