南海2300系 | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。

 


高野線のズームカー最新系列、2300系です。2000系をベースにマイナーチェンジがされており、計画段階では2000系と同様の塗装になる予定でしたが、高野山が世界遺産に登録されてから急遽変更されたそうです。塗装は某九州のJRが喜びそうな赤(朱)を基調にしたデザインです。


側面には花のイラストとロゴが描かれています。こちらは2301Fの「さくら」。


こちらは2304Fの「コスモス」です。


運用は現在、橋本以南、山岳区間の各駅停車として運用されています。以前はなんばまでの快速急行運用もあったようですが、現在は臨時運用に限られているようです。


車内です。南海の自由席車両といえば、灰色主体のモノトーンなイメージがあるのですが、2300系では外観同様鮮やかな赤系主体の車内となっています。


車椅子スペース側からです。


ドアです。2000系などでは化粧板がしっかり貼ってあったのですが、2300系では無塗装仕上げとしています。この辺が惜しいといえば惜しい所で、なぜこんなところをケチった南海…。左側がLED表示機無し、右側が有りの画像です。ドアエンジンカバーが張り出したものとなっています。

車端部です。仕切り扉はやはり無塗装仕上げとなっています。その仕切りは幅を拡大させたか、両サイドのクロスシートが両側1列配置となっています。



最前面です。乗務員室仕切り扉も・・はい、そして横引き式なのは南海標準となっていますね。そして両側には転換クロスシートが設置されています。


最前面からの展望はこんな感じ。2000系でもそうだったのですが、どう考えてもモニター、邪魔です。転換クロスシートでせっかく前面展望に配慮しているはずなのに台無しになってしまっています。どうしてこうなる。


天井です。ここは蛍光灯にカバーがかけられた関西では標準な感もある仕上がりとなっています。吊革は全長に渡って設置されています。


窓です。カーテンはフリーストップ式です。


さて座席です。現在南海では唯一の転換クロスシートで、2+1配置になっています。


2人掛けです。パッと見ではJR西日本の223系2000番台から採用されているものですね。ですが腰部分は両側が張り出したものとなっています。座り心地も223系よりは柔らかいものとなっています。


1人掛けです。こちらもベースは2500番台などの1人掛けと同様ですね。そして、新製車なのに見事なまでに窓割が滅茶苦茶です。急遽デザインの変更が行われた煽りでしょうか。アタリ席ではなかなかの眺望が楽しめるのですが、柱の部分は・・。こちらもせっかくの転換クロスシートが残念シートになってしまいます。

ドア横にはこのように衝立が設置されています。腰当もありますが、少し硬めです。



最前部の転換クロスシート、こちらは左右ともに2人掛けとなっています。足元は少し窮屈に感じますね。


車端部はセミクロス配置です。

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まずはボックスシートから。やはり223系と同様の座席です。比較対象として223系2500番台1人掛け固定クロスシートの画像を持ってきました。こちらは腰周りの張り出しがありません。より一層まんまな感じもしますが・・(^^;; 223系と違う点として、背ズリの角度が緩くつけられていること、座面が柔らかく作られているなどがあります。しかしやっぱり窓割りは…。車端部を1人掛けとすることによって、余った壁面のスペースを利用して消火器が収納されています。この空間利用はなかなかうまいと思います。


ロングシート部分です。バケット式にはなっていませんが、座面に縫いつけがされています。こちらも座り心地は柔らかめですが、既存車のように沈み込むようなものではありません。


車椅子スペースに設置されている折り畳み座席です。復帰力が強いためすぐに戻ってしまいます。


展開して押さえてみました。やはり座り心地は薄っぺらく底付き感があります。オマケに肘掛がナナメを向いています(^^;;


橋本から高野下、極楽橋と短時間の乗車ですが、アタリ席に座って幽玄な高野線の旅を楽しむのもいかがでしょうか。

 
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