私が住む新潟県南魚沼市を含む新潟5区から次期衆院選に出馬予定の立憲民主党の梅谷守・衆議院議員が地元町内会に酒を配っていたと報じられ、公選法違反の疑いがあるとして、大きな注目を浴びています。
公選法は政治家が選挙区内で金品を提供する行為を禁じています。総務省のHPにはわかりやすくイラストで、何が寄付に当たるのかを示しています。
ここに「町内会の集会への飲食物の差し入れ」「お祭りへの寄付」とあり、梅谷議員がやった行為が明らかに違反に当たることがわかります。「いろはのい」ですね。
この問題は、2月20日の新潟日報朝刊で大きく報じられ、他のメディアも大きく取り上げました。
動画でも大きく取り上げられ、中には10万回以上再生されているものもあります。
梅谷議員は「深く反省している」「深くお詫び申し上げます」と謝罪しました。
しかし、報道陣は、「議員辞職する考えは」等、梅谷議員を問い詰め続けました。
新潟日報は2月20日の記事で、公選法違反で立件された国会議員が辞職する事例を上げました。
2月21日の記事では、記者から「議員辞職するか」と質問されたことを記しました。
同じ立憲民主党の菊田真紀子議員は「本人がきちっと説明すべき」と言い、国民民主党の玉木雄一郎代表は「アウトだ。弁解のしようがない」と強く非難しました。
新潟日報は2月22日と23日にも続報を出し、4日連続でこの問題を取り上げました。
動画コメント欄を見ると、多くの方が「議員辞職すべき」と書いております。
皆さんは、いかがですか?梅谷議員は議員辞職すべきですか?
梅谷議員を問い詰めている記者は、当然のことをしていると思いますか?
それとも、少しやりすぎだと思いますか?
それでは、もう一度、↑のイラストをご覧ください。
「開店祝等の花輪」というものがありますね?
2022年11~12月、塩谷寿雄・南魚沼市議会議長(当時)が、南魚沼市内の複数の飲食店に花輪を贈呈しました。
2023年1月号の財界にいがたで報じられましたが、新潟日報は記事にしませんでした。
私が刑事告発をしたことで、新潟日報は2023年2月14日に初めて記事にしました。
3月定例会の一般質問で、私は「議長の公職選挙法違反が報道されたことについて」という通告文を出しましたが、新潟日報は3月4日の記事で、「議長の」の部分を削除し「公選法違反の報道について」と報じました。
10月31日、新潟日報は塩谷議長が書類送検されたことを記事にしました。
そして、11月16日、検察は塩谷氏の犯罪行為があったと認定し、「起訴猶予処分」にしたにも関わらず、新潟日報は「不起訴処分とした」と記事にしました。
新潟日報は、謝罪をしている梅谷議員に関しては「実態説明せず」と批判的に取り扱っていますが、塩谷議員に関しては、犯罪事実が認定されたにも関わらず、いまだに一度も謝罪をしていないことに関して、何の言及もしていません。梅谷議員は党から予算委員会から外されるなどの制裁を既に受けていますが、塩谷議長は議長職に居座り続けました。
梅谷議員は記者からだけでなく、同じ党や他の党の議員からも批判されていますが、塩谷議員は、私以外からの誰からも批判されていません。
起訴猶予処分が確定した後、清塚武敏議長に議場で謝罪させるべきと提言しましたが、清塚議長は「本人の判断に任せる」とのことでした。
塩谷議員は自民党員ですが、市議会の共産党議員団含め、誰1人、塩谷議員のことを批判しておりません。これでは、他の議員も同じようなことをしているのかと疑われしまわないでしょうか。
しかも、塩谷議員は反省するどころか、刑事告発した私の議会での発言中に、「小学生みたいな質問だな」と誹謗中傷し、それについても謝罪せず、さらには、塩谷議長の部下だった大津素子議会事務局長が私の議員報酬から勝手に3000円を天引きしたことについても、謝罪しませんでした。私に対する報復行為としか思えません。当然、これらの塩谷議員の言動についても、他の議員は誰1人として批判していません。
批判されるどころか、塩谷議員は、同じ自民党の林茂男市長に、小泉進次郎衆議院のところやオーストリア大使のところへ同行させてもらうなど、優遇されております。(小泉さんの事務所には電話で連絡しておきますね)
私が塩谷議員の公選法違反の件について繰り返し記す件について、「やりすぎじゃないのか」と言われることもあります。はい。そうかもしれません。
ただ、今回の梅谷議員があれほど叩かれるのを見て、なぜ、塩谷氏とここまで対応が違うのか、皆さんの意見がお聞きしたいと思いました。
もし、私が塩谷氏に対してやりすぎだと言うのなら、既に謝罪している梅谷議員に対する報道陣の対応だって「やりすぎ」ではないでしょうか?
謝罪をした梅谷議員の行為が議員辞職に値すると思うのなら、同じように、塩谷議員の議員辞職も求めるべきではないでしょうか?塩谷議員は、公選法違反だけでなく、市職員に対する悪質なセクハラ行為までしているのです。
国会議員と地方議員を差別化してはいけません。
何度も繰り返しますが、国会議員の選挙を下で支えているのは地方議員です。地方議員は国会の根っこ的存在です。地方議員がいなければ、ほとんどの国会議員の選挙運動は成立しません。その地方議員が法律違反をしても何も罰則をうけないなら、当然、上も腐ります。根っこが腐れば、植物は生きていけません。
新潟日報さん。そして有権者の皆さん。「国会議員なら厳しく追及されるのは仕方ない」ではなく、皆さんが選んだ代弁者に対しては全員平等に取り扱いましょう。
酒を配るのと、花輪を贈呈するのでは、花輪を贈呈する方が悪質だと思います。値段も花輪の方が高いし、花輪は自らの名前を宣伝することもできるからです。
もし、「梅谷守議員は議員辞職すべき」と思っている方がいるのだとしたら、こういう地方の現実も知っておいてもらいたいです。
あ、あと、勘違いしないでください。梅谷議員はいけないことをしました。塩谷議員と同等だと思います。ただ、同じ公人が同じようなことをしたのに、なぜここまで対応が違うのかと感じたことを、皆さんと共有したかっただけです。
よろしくお願いいたします。