南魚沼市議会の歴史で初めて市長提出議案が否決されました! | 小学校時代に学級委員に7回立候補して7回落選した僕が勝てるはずのない市長選に挑戦することになりました

小学校時代に学級委員に7回立候補して7回落選した僕が勝てるはずのない市長選に挑戦することになりました

令和5年12月18日午前10時から市役所2階の大会議室で出馬発表会をします!120億円溜まった基金で、自殺率や水道料が高い南魚沼市の市民の生活費をとことん下げます!

 これまで18年間、1700件以上の市長提出議案を一度も否決したことがなかった南魚沼市議会が12月4日、初めて市長提出議案を否決しました!

 

 

 否決されたのは市議会議員の報酬を上げるという議案。塩谷寿雄・前市議会議長が11月14日に公職選挙法違反で起訴猶予処分を受けたばかりのタイミングでの提出でした。

 

 この提案に対し、反対をしたのは12人でしたが、質疑をしたのは4人だけでした。

 

 まず私が質疑に立ちました。

 

 11月7日に市特別報酬等審議会が開かれ、審議会が「報酬をアップすべき」と答申していたことを受けての提案でしたが、私は、この審議会の在り方や委員の選定方法を問題視しました。他の自治体では委員名簿がネットで公開されているにも関わらず、南魚沼市議会の場合は開示請求しても、会長以外の名前が黒塗りされました。これについて、市は「名前を公開することで担い手がいなくなる恐れがある」と説明しました。

 

 

 さらに、議員の報酬を審議する委員会に議員が入ってはいけないと明文化している自治体もあるにも関わらず、市の審議会の会長は元市議会議員である樋口和人氏が務めていることを問題視しました。市は、市側から、樋口氏を会長に推薦したことを明かしたうえで、条例に「委員は、市の区域内の公共的団体等の代表者その他住民のうちから必要の都度、市長が任命する」と書かれていることをあげ、「元議員であることに問題はない」としました。

 

 

 

 

 委員会は6名で構成され、条例には書かれていませんが、平成22年から、商工会1人、農業関連団体1人、市の審議会1人、地域代表3人(行政区)から選出される慣例となっていると市は説明しました。しかし、行政区長は数年前まで、市から直接報酬を受け取る立場にありました。

 

 質疑では、私の他に、永井拓三議員と牧野晶議員、勝又貞夫議員が立ちました。

 

 討論となり、私がまず反対討論に立ちました。(録画配信では4時間17分)

 

 反対理由は4つでした。

 

● 審議会の委員が市と密接に関わる人ばかりで、議員の報酬額を審議する会長を、今の議員と一緒に活動していた元議員が務めるのは良くない。他の自治体のように、名簿が公開されるという前提で委員を選ぶべきで、多様な人選をするべき。

 

● 私たち議員の活動が、果たして報酬引き上げに値するか疑問だ。質疑も一般質問もほとんどしない議員もいらっしゃる。年間4~50日くらいしか出席しなければいけない議会日程なのだから、私たち議員は色々調査研究する時間が与えられている。にも関わらず、質疑や討論を聞いても、調査研究している形跡がみられない。行政の主張は客観的データに基づいているのか、しっかり検証するのが私たち議員の役目なのに、議会の討論では個人攻撃のような内容の討論をする方もいる。

 

● 市民の生活状況が良くなっていない。私たち議会はこれまで一度も市長提案を否決してこなかった。私たちが賛成し続けた結果、自殺率が高く、生まれてくる赤ちゃんの数は激減し、水道料金は全国でもトップクラスに高くなっている。私たちの議会活動で市民生活が良くなっているというのなら、報酬引き上げの理由になりえるかもしれないが、残念ながら良くなっているとは思えない。

 

● タイミングが悪い。同僚議員が公選法違反で起訴猶予を受けたばかり。市民が納得してくれるとは思えない。

 

 

 次に永井拓三議員が反対討論に立ちました。(録画配信では4時間22分)冒頭、「あやうく賛成討論になりかけましたけど」と言い、討論を始めました。永井議員が市長提案に対し反対討論に立つのは初めてです。これまで審議した案件数は1000件以上。永井議員にとって、記念すべき日となりました。

 

 次に中沢道夫議員が反対討論に立ちました。

 

 次に鈴木一議員が賛成討論に立ちました。

 

 鈴木議員が賛成討論に立った後、牧野晶議員が勝又議員に「討論立てないよ!だめだよ!」と言い始めました。市議会では、討論は会派ごとに1回という慣例があり、鈴木議員と勝又議員は同じ会派です。

 

 鈴木議員の討論が終わった後、勝又議員が手を挙げ、反対討論をしようとしました。 牧野議員が「ダメだよ」と言いました。私は「討論1人1回という決まりがあります」と言い、擁護しました。

 

 清塚武敏議長は、鈴木議員が賛成討論で、勝又議員が反対討論ということを考慮し、討論を許可しました。英断です。会派内が賛否が割れたという理由で、議員から討論する権利を奪うことは許されません。

 

 勝又議員が反対討論にたち、吉田光利議員が賛成討論に立ちました。

 

 これで、討論に立っていない会派は、唯一、市民クラブ(寺口友彦議員、梅沢道男議員、佐藤剛議員、田中せつ子議員)だけとなりました。私は市民クラブの方をちらりと見ました。自分たちの報酬について、これだけ熱い討論が交わされているのだから、出てほしいと思いました。

 

 結局、市民クラブは討論も質疑もせずに終わりました。

 

 採決です。

 

 

 賛成起立したのは、南魚みらいクラブ全員(7人)。鈴木一議員と起訴猶予処分された塩谷寿雄議員。

 

 反対が、私、共産党議員団2人、未来創政会3人、市民クラブ4人、牧野議員、勝又議員。

 

 私は思わず「すげー!」と声を上げ、これまで3回しか反対したことがなかった中沢一博議員が「初めてじゃないか」と言い、議場が一時騒然としました。

 

 未来創政会が市長提案に反対するのは約3年振り。大平剛議員と永井議員は議員になって2回目の反対。

 

   これまで賛成率99%以上だった議員が5人(中沢一博議員、永井拓三議員、大平剛議員、佐藤剛議員、梅沢道男議員)も同時に反対に回りました。98%以上99%未満の議員3人(田中せつ子議員、勝又貞夫議員、牧野晶議員)も同時に反対に回りました。

 

 これで、林市長は議員報酬を引き上げられなくなりました。

 

 皆さんの1票が市長の提案を拒否したのです。こういうために、市議会があるのです。

 

 これぞ民主主義です!

 

 南魚沼市議会に何か地殻変動が起きる予感がしてきました。

 

 というわけで、新潟日報の記事では、全くわからない事実をたくさん書かせていただきました。