水質異常の緊急事態について市民が市長に質問しまくっている中、議会は県外視察の準備をしています | 小学校時代に学級委員に7回立候補して7回落選した僕が勝てるはずのない市長選に挑戦することになりました

小学校時代に学級委員に7回立候補して7回落選した僕が勝てるはずのない市長選に挑戦することになりました

令和5年12月18日午前10時から市役所2階の大会議室で出馬発表会をします!120億円溜まった基金で、自殺率や水道料が高い南魚沼市の市民の生活費をとことん下げます!

 水道水が一時飲むことができなくなるという緊急事態発生後、初めて、林茂男市長が公開の場で市民の質問に答えました。

 

 6月27日午後6時半、六日町駅の事業創発拠点「Musubiba」には、林市長の市政懇談会「ざっくばらん」が開かれ、8人の市民が参加しました。誰でも参加できるのに、8人しか参加されないのは残念ですね。

 

 

 

 この日は、私の妻が「夜勤」のため、午後7時45分ごろに出勤するまでの間、私は市政懇談会に参加することにしました。妻が出勤する次いでに、子どもたちをMusubibaに連れてきた時点で、私はこの場を出なくてはなりません。「託児サービス」があれば、子育て世代も参加できるのでしょうが、もったいないですね。

 

 通常なら、まず林市長から市の主要事業についての説明があるのですが、今回は冒頭、林市長は「皆さん、これだけは絶対聞きたいということありませんか?水道の件とかはいかがですか?」と問いかけました。

 

 すると、男性参加者がChatGPTについて尋ねました。

 

 「何か聞きたいことありますか?」ではなく、緊急事態発生後、初めて市長が公の場に出るわけですから、「今回の件はご心配おかけして申し訳ありませんでした」と自ら説明すべきだったと思いました。

 

 水の件については市民から質問がなかったため、林市長は主要事業の概要を説明しました。予算から、保健、福祉、医療、都市基盤、産業振興等、概要を説明します。

 

 9月から水道料金が変わることについての説明はありましたが、福祉減免制度が廃止されることについては言及しませんでした。

 

 あと、いつも思うのですが、10年後、20年後、市はどんな目標を達成することを目指して、その目標にどれだけ近づいているのか、どうやって近づこうとしているのか、という全体的な話がないので、なかなか聞く方は理解しづらいだろうなと思いました。

 

 例えば、人口減少問題。過去10年でどれくらい人口が減って、それは自然減なのか、社会減なのか、何が要因で、それについてどういう対策をとっているのか。そして5年後、10年後にはどういう人口減少を見据えているのか。数値化した何かを出してもらう方が、もっとわかりやすいだろうと思います。

 

 林市長の説明は45分くらいで終了し、質疑応答に入りました。

 

 もちろん、議会で市長に質問ができる権利がある私は手を挙げません。

 

 ただ、正直、挙げたかったです。だって、私たち議員は、いまだに、この水道の問題について、一度も公開の場で行政に質問できていないのです。議場で報告はありましたが、私が質問しようと手を挙げたら、塩谷寿雄議長に受け付けてもらえませんでした。一般市民の方が先に林市長に公開の場で質問ができるということをとても羨ましく思いました。

 

 真っ先に手を挙げたのが、私の近くに座っている男性でした。

 

 男性はマイクを渡され、落ち着いた口調で話しました。質問は3点ありました。

 

 

● 健診施設新築に数億円もかけるなら、それで水道料金を安くしてくれないだろうか?ふるさと納税でたくさん基金が溜まっているのなら、それで安くしてほしい。

 

● 物価高騰で生活が困っているなか、なぜ、水道料金の福祉減免制度を廃止するのか。

 

● 先日、水道水が飲めなくなった件、魚が死んだなら、魚が死んだということをまず最初に言うべきではなかったか。その時点で安全性が担保されないのなら、すぐに飲用を控えると言うべきではなかったか。高い水道代払っているのだから、水の安全性はしっかり確保してもらいたい。

 

 

 私は男性の質問を聞いて、まさに私がしたい質問ばかりで驚きました。

 

 林市長は、「全部お答えします」と言いました。

 

 

 

 林市長は上着を脱ぎ、男性の近くに座りました。表情が若干強張っているのが気になります。

 

 1点目のふるさと納税で水道料を安くする件については、「それを言う議員も今日来ていますけど」と言った上で、こう言いました。

 

「議会でずっと言っていますけど、ふるさと納税を水道料には使えないと思っています。ふるさと納税はいつ制度が終わるかわかりません。そして、寄付者の意向がある。寄付をする方。水道料を安くするために寄付してくださいっていうのは、私はできません。私じゃない市長だったらやるかもしれません。おかしくないですか?私はそう思います。給食費の無償化にも使いません。議会の皆さんも大方認めてくれています。制度がいつまで続く変わらないので、ずっと使わなければならないものには使うべきではないと思います」

 

  議会でこの答弁がなされたら、私は追加でいくつか質問するでしょう。

 

1. まず、「寄付者の意向」と言いますが、南魚沼市のふるさと納税の大部分は「市長お任せコース」に寄付されています。つまり、「使い方は市長に任せるよ」と言っているのです。なので、寄付者の方たちの意向に沿わないだろうと言うことは、「おかしくありません」。

 

2. 市長は「議会のい皆さんも大方認めてくれています」と言っていますが、だから何なのでしょうか?議会の皆さんが認めてくれているから、この質問している男性も納得しなくてはいけないということでしょうか?違いますよね?この懇談会は、市民1人1人の疑問に市長が寄り添うためにある場であり、この男性の理解を得るために、市長は答弁をしなければいけないのではないでしょうか?それが市民に寄り添うということなのだと思います。確かに、議会の多数派の理解は得られているのかもしれませんが、それで理解してもらいたい、ということなら、こんな懇談会開く必要ありませんよね?

 

 

 林市長は説明を続けました。

 

「水道料金については水道の会計でやらなければなりません。畔地浄水場に莫大な金を使ったわけです。それですべての家に上水道がつながりました。隣の自治体は違いますよ。これから隣の自治体はもっとかかるかもしれません。うちは高いですけど、これほど安心できる給水体制をやった市はないのです。わかっていただけますか?こういうことを色々な議員や政治家が言わないからわからないのです」

 

 ほんの3週間前に「水道水を飲まないで」と呼びかけるような緊急事態を起こしておいて、「これほど安心できる給水体制をやった市はない」と断言できる林市長は凄いと思います。

 

 ここで、男性が市長に突っ込みを入れました。

 

 「緊急の時にはそれが機能しなかったわけでしょ?」

 

 素晴らしい突っ込みです。この方、絶対議員になるべきです。

 

 林市長は、こう答えました。

 

 「ダムだけに頼るのに懲りたわけです。今は市内にいくつも井戸を作り始めました。浄水場がだめになったら、井戸を使えるから。これから六日町や大和にも作りますが、地盤沈下の地域に井戸を作るのはしっかり調べながらやらなければなりません」

 

 男性の質問に答えていないような気がしますが、 林市長は、福祉減免制度の話に移りました。

 

 「(福祉減免制度は)私の政策でやります。今の市長。わかっていただけますか?水道事業ではやっていけません。作った分をしっかりペイしなければなりません。(弱者救済については)必要があればやらなければなりません」

 

 「わかっていただけますか?」と市長は男性に言いますが、ちょっと押し問答的に聞こえてしまいます。男性が理解できるように説明をしなければいけないのに、「わかっていただけますか?」と言われると、受け手は「理解しなければいけない」と思ってしまうのではないでしょうか?

 

 

 男性は再び突っ込みを入れます。

 

「今やらなくてどうするのですか?」

 

 この方、本当に凄いですね。市長の答弁に対し、バシバシ突っ込みを入れています。議員になった方がいいと思います。

 

 

 林市長は答弁しました。

 

 「その水道料金だけじゃないでしょ。所得が低い人たちは色々な支援を受けていますよ。おわかりいただけませんか?水道料金だけで困っている人たち助けているわけではないですよ。」

 

 ここで、男性は突っ込みを入れます。 

 

「水なければ生きていけないのですから」

 

 

 ここで、市長は怯みます。

 

「それはそうですね。ちょっとおいておいてください。次、何だっけな?」

 

 市民の質問に対し、市長が「ちょっとおいておいてください」と話をすり替えたのです。市長が答弁したくないことを、市民が質問し続けたのです。私は心から感動しました。

 

 林市長は水の安全性について話し始めました。

 

「水の安全性。簡単に言うとですね、水の安全性は全くクリアしています。本当はあの時点でクリアしていたんです。ウグイが死んだことについては、「1度に死んだわけです。死んだときの水と、ウグイは検査に出してます。まだ最終的な報告はきていないです。だけど、大体原因はわかりました。まだ議会にも報告していないので、全部言えないですけども、最初心配したのは酸素不足。次に炭酸水。この状況が危惧されている。私は断定していますが。あの段階で、水を使わないでください、と言った理由はいくつかあって、トイレが使えなくなったら困るだろうと思ったり、断水をしたら、水道管破裂の原因になったりとします。情報伝達は課題だと思います。ラインの登録をしたり、市民に呼び掛けてもらうしかない。毒が入ったのではないかという心配はありました。6月6日午前9時ごろには検査結果がくるとおもったのですが、これが午後5時くらいまでになりました。メール登録を市民にしてもらい、緊急時の伝達ができるようにしたいと思います」

 

 

 男性は「最初のメールで、ウグイが死んだということを伝えるべきではなかったですか?」と尋ねました。

 

 林市長はこう答えました。

 

「それは想定してました。ただ、私の立場だったらどうしていたのか想像してほしいのですけど。そういうことが間違って伝わってしまう場合もあります。説明が細かくなればなるほど、伝わりにくいということも想像しました。毒が入ったという噂がたったらどうしますか。言い訳ですけど、まもなく、水質検査結果が出ると思ったのが朝9時でした。それが、なかなかハヨが死んだということはショッキングじゃないですか。自分としては、もっと詳細なことを伝えたいという気持ちはありました。給水車の応援も足りなくなるかもしれない。自衛隊の応援もお願いする寸前でした。毒が投げ込まれなくてよかったな、と思っています」

 

 次に、別の男性が質問をします。5日にウグイが死んだ時の水の検査結果は出ているのかどうかを、聞きました。男性は6日の水質検査の結果は見たけど、5日のは見ていないと言います。

 

 これについても市長が答えますが、なかなかかみ合いません。市長は「6日午後5時に出たのが5日の水の検査結果じゃないかな」と言いますが、確信がないようです。男性が何度か質問を繰り返します。結局、市長は「ちょっと今お知らせできないので、今後もっと詳細なのを出しますので」と言いました。この市長の一言で、今回の市政懇談会の大きな問題点が露呈します。

 

 この場に、水道課の職員がいないのです。

 

 あれだけの緊急事態が発生した直後の市政懇談会で、市民からこの件について質問が集中するだろうことは予想できたと思います。だったら、必ず、水道課の職員がいるべきです。

 

 今回の件、6月5日午後5時半にウグイが死んでから、2時間半後の午後8時に林市長がそのことを知ったということは既にブログで書きました。市の危機管理体制が脆弱なのです。そして、今回の市政懇談会も全く同じです。水道課の職員を懇談会に呼んでいれば、より強固な情報伝達体制ができたことでしょう。

 

 午後7時50分ごろ、子どもたちがMusubibaにやってきたので、私は退出しました。

 

 今回質問した市民は5人。その内、2人が今回の水の件について尋ねました。相当な市民の関心事になっています。

 

 しかし、議会はこれについて何かをするという予定はないようです。

 

 私は水道を担当する議会の産業建設委員会の委員です。私は吉田光利・産業建設委員長に、この件について委員会で調査すべきだと口頭で進言しましたが、何も進展はありません。大津素子議会事務局長に、「議員全員協議会を開くとか、何かしらの動きはないのですか?」と聞きましたが、「何もない」とのことです。

 

 その代わり、産業建設委員会で、7月下旬に茨城県つくば市へ視察に行く際の昼ご飯のメニューのお知らせと、夜に反省会をやるがその参加の可否について問うメールが議会事務局から来ました。7月は、総務文教委員会と社会厚生委員会も県外へ視察に行く予定です。総務文教委員会が静岡県と愛知県。社会厚生委員会が神奈川県と東京都。私たち産業建設委員会は日帰りですが、他の委員会は1泊です。これだけの緊急事態があり、市民がこれだけ市長に質問をしている中、本来、市長に説明を求めるべき議会は、県外への視察のアレンジをしているのです。何か間違っていませんかね?

 

 市長の答弁に対し、何度も突っ込みを入れた男性らを見習って、議会もしっかり市長に突っ込みを入れた方がいいのではないでしょうか? 

 

 そして、もう一つ。市長は「ざっくばらん」という会を開いて、市民からの質問に答えようと頑張っていますが、議会はどうでしょうか?

 

 

 

 議会も2019年までは、「議会報告会」を毎年開催し、市民からの様々な質問に答えていたのです。しかし、コロナで中断となり、いまだに一度も開催できていません。林市長がこれだけバンバン「ざっくばらんの会」をやっているのに、議会報告会が開けない理由はありませんよね?↑の写真の「大和公民館」の写真の一番前に座っている赤い服が私です。

 

 1日も早く、皆さんと議会報告会でお会いできることを願っています。