議会の広報誌を議員が編集している姿を見たいと思う市民がいるのでしょうか? | 小学校時代に学級委員に7回立候補して7回落選した僕が勝てるはずのない市長選に挑戦することになりました

小学校時代に学級委員に7回立候補して7回落選した僕が勝てるはずのない市長選に挑戦することになりました

令和5年12月18日午前10時から市役所2階の大会議室で出馬発表会をします!120億円溜まった基金で、自殺率や水道料が高い南魚沼市の市民の生活費をとことん下げます!

 4月11日の議会広報編集特別委員会に、なんと、市民の方が1人傍聴にいらしてくれました!

 

 

 

 ↑の議会だよりを議員が編集している姿を見たいですか?

 

 見たいと思う方はあまりいないのではないでしょうか?

 

 私自身、あまり見たくないだろうと思い、この委員会の日程はブログであげていませんでした。

 

 しかし、先日のブログで記した通り、水道料金の改訂について、議会だよりで、どう市民に伝えるべきか、議員内で意見が分かれました。そして、勝又貞夫委員長が水道課へ行き、記事の内容を見せ、表現の手直しを要請し、料金が「最大で倍増する見込み」が削られ、「値上げになる」に赤字で書かれました。

 

 

 

  「議会だより」は一体何のためにあるのか?議員は何のためにいるのか?

 

 こういう議論こそ、市民は見たいのではないでしょうか?そう思い、4月11日の日程をブログで紹介したところ、それを見た市民の方が傍聴にいらしてくれました。恐らく、南魚沼市議会の議会広報編集特別委員会の一般傍聴者は初めてなのではないでしょうか。

 

 それでは、この傍聴人の方が何を見たのか、ここで記し、次の委員会にはもっとたくさんの傍聴人が来てくれることを願うこととします。

 

 午前9時、勝又貞夫・委員長が開会を宣言しまいた。

 

 私はすぐに手を挙げ、「先ほどの大平委員の発言について議論すべきではないか」と言いました。

 

 私が8時50分ごろ、市役所3階の委員会室に入り「おはようございます!」と言うと、既に、大平剛委員、目黒哲也委員、梅沢道男委員、勝又委員長、そして川辺きのい委員がいました。

 

 大平委員が、「俺たちにいじめられているなんてブログで書いている。こんなことをしているなら、この委員会から外したいですね」と大きな声で言っています。

 

 委員会は座席が決まっています。委員7人が対面式に座り、副委員長の私と勝又委員長が一番窓際で向き合って座り、私の隣に大平委員の席があります。

 

 私が大平委員の隣の席に座りながら、「私のことですか?」と聞くと、大平委員は「そうだよ。俺たちにいじめられているとブログで書いただろ」と言います。

 

 南魚沼市議会委員会条例をみても、誰かが委員を辞めさせることができる規定は見当たりません。本人が辞めたい場合のみ、議長の許可を得て、辞めることができます。大平委員も誰も、特定の委員を委員会から外すことはできないのです。「俺たちにいじめられているなんてブログで書いている」と抗議しながら、特定の議員を「委員会から外そう」と言って、「いじめている」わけです。辞めさせることができてしまえば、市議会議員選挙の結果を尊重しないことと同じこととなってしまいます。唯一、委員会を辞めさせる方法があるとすれば、議員を除名させることくらいでしょう。

 

  いじめられていると感じた人間が「いじめられている」と言って、仲間外れにされるのなら、誰も「いじめられている」なんて言えなくなりませんかね?

 

 勝又委員長は「委員会前のことだから、話したいことがあれば、委員会後に二人だけでやってください」と言いました。誰1人として、大平委員の発言を注意しませんでした。いじめの傍観者もいじめに加担しているということを理解していただきたいです。私がこれを目撃したら、間違いなく「それは不適切発言だ」と言います。

 

 気を取り直して、議会だよりの編集作業を開始することにしました。

 

 傍聴者の方を見ると、ゲラが配布されていません。ゲラがなければ、一体何のことを私たちが話しているのかわかるはずがありません。私が「傍聴の方には資料は配布されたのですか?」と議会事務局の職員の方を見ました。「発行前の段階なので」と言いますが、傍聴者が「委員会終了したらお返ししますので」と言い、配布が認められました。

 

 その後、「表紙の写真はどれにしようか」「表紙のキャッチフレーズはどれにしようか」等、わきあいあいと編集作業議論が進んでいきました。一般質問の編集が終わり、午前11時から、この日の最注目である、水道料金の改訂についての記事についての議論になりました。

 

 最初に、私が、勝又委員長が水道課に記事の内容の手直しを求めたことについて、適切ではなかったことを伝えました。勝又委員長は反省すべき点はあることは認めたものの、あくまで事実確認のためであったと言いました。梅沢委員が「なぜ適切でないと思うのか?」と聞いてきました。私は、行政のチェック機関である議会が、広報誌に掲載する内容を事前に行政に見せ、内容の修正をお願いするのは適切ではないと伝えました。

 

 すると梅沢委員は、私と勝又委員長の間のコミュニケーションが取れていないことが問題だと指摘しました。私は、勝又委員長の行動が不適切と言っているのであって、それは別問題だと伝えました。

 

 次に、記事の中で、今の水道料金システムが「議会においてもこの不公平感が大きな問題となっていました」と記されたことについて、私が、「本当に大きな問題となっているなら、議員発議で条例改正はいつでもできたと思います。水道の予算案は毎年大多数の議員で可決され続けており、『大きな問題』という表記は適切ではないと思う」と言いましたが、梅沢委員は「すべて議員発議でやれなんていう議論はおかしい」と言い、この表記に問題はないと言い、他の議員も賛成しました。

 

 この記事には、「3月議会でようやく一部改正が提案され」という表記もあり、これだと、まるで議会には発議権がないかのように思われてしまうかもしれません。英語で国会議員は「LawMaker」といい、私たちは立法府側の人間であります。「大きな問題」があるなら、立法府の責任で是正すべきなのに、行政からの提案がくるのを待っているかのような表現が広報誌に掲載されることは、とても残念で恥ずかしいです。が、他の議員たちの総意ですので、仕方ありません。

 

 最も多くの時間を割いて議論されたのが、今回の改訂で1300円基本料金を減免する福祉減免制度がなくなるため、その方たちの料金について、私が「料金が最大で倍増する見込み」と記した部分です。

 

 この条例改正案に賛成をし、これまで林茂男市長の提案を99%の確率で賛成してきた梅沢委員が、「倍増する見込み」という表記だと、「福祉減免の人たちが切り捨てられるような印象を与えてしまう」ことを危惧しました。非課税の高齢者世帯の方たちは、物価高騰で生活が厳しくなっているうえに、突然水道料金が倍増すれば、さらに生活が厳しくなるでしょう。もしかしたら、「切り捨てられる」と感じる人もいるかもしれません。でも、それが事実ですから、仕方ありませんよね?そして。それに賛成討論をしたのは、ほかでもない梅沢委員です。

 

 梅沢委員は、この「倍増」という表記を、「値上げ」という表記に変えたいと言います。

 

 私は「値上げだと1円だけの値上げかもしれません。市のお知らせには実際にどれくらい料金が変わるのか記載されていませんでしたから、行政が出さない情報を議会が出すことで、議会の存在意義が発揮できると思います」と伝えました。

 

 議論が白熱し、梅沢委員は私のことを何度も「あんた」と呼びました。私の発言中に梅沢委員が割り込んでくることもあれば、私が逆に割り込む場面もあり、私が傍聴人だったら、退屈しないだろうなと想像しました。

 

 私が「『あんた』と呼ばないでください」と言うと、梅沢委員は「先生」と呼び変えました。普段、温厚な梅沢委員が正式な会議で他人を「あんた」と何度も呼び続ける光景は想像できないかもしれません。逆に言えば、梅沢委員は、それくらい「倍増」という表記を広報誌に載せたくないのでしょう。

 

 梅沢委員は、「水道課に料金が変わるということをしっかり福祉減免利用者へ通知を出すべきと伝え、水道課が出してくれるなら、あえて議会だよりに書かなくてもいいのではないか」とまで言ってきます。これでは、行政と議会が取引をしていると思われないでしょうか?

 

 結局、「倍増」という表記は残す代わりに、「倍増する世帯もある」と、より柔らかな表記に変更することになりました。

 

 最後に、梅沢委員は「討論」のコーナーでも、熱い議論を続けてきました。

 

 この条例改正案が審議された日の討論では、共産党議員団と私が反対討論をし、梅沢委員が賛成討論をしました。

 

 反対討論と賛成討論の要約文を議会だよりの記事に掲載し、反対討論には、「市長は水道料金1000円値下げを公約にしたにも関わらず、福祉減免利用者の料金を最大で倍増させるなんてありえない」と記載されています。これについて、梅沢委員は「反対討論をしたのは共産党さんと黒岩さんだったけど、共産党さんの討論では、『口径別にしたことは評価する』と言っていたけど、これは入らないの?」と言いました。スペース的に厳しいと伝えると、「市長は水道料金1000円値下げを選挙公約」の部分について、「いつの話だという感じがするな」と、この表現に対し否定的な態度を示しました。

 

 この会話だけ聞いた人は、まさか、梅沢委員が前回の市長選で、林市長ではなく、私を応援したなんて信じられないと思います。林市長が生活困窮者の水道料金を倍増させることを、「値上げ」という表記にし、さらには、林市長が水道料金1000円値下げを公約にしたことを記載することに否定的な見解を示しました。

 

 それくらい梅沢委員は、この水道料金改定に強い思い入れがあり、私とは違う意見だったということです。

 

 一連の編集作業が終わり、午後2時ごろ、「その他」のコーナーに入りました。

 

 ここでまた梅沢委員が熱い議論を始めました。

 

 私の先日のブログについて、不満があったようで、記事の撤回を求めるとのことでした。詳細は書きませんが、私は「前向きに検討します」とだけ伝えました。

 

 最後に大平委員が、今回の一連のことに関し、勝又委員長と私(副委員長)に何かしらの文書を出してほしいと要請しました。勝又委員長は了承しました。

 

 これほど熱い議論が交わされた議会広報編集特別委員会はなかったと思います。

 

 議会とは何なのか。議会の広報誌とは何のためにあるのか。それぞれの議員の意見が出て、市民が自分たちの1票がどんな結果を生んでいるのか理解できると思います。

 

  私は、これこそが本来の議会のあるべき姿なのだと思っています。

 

  私たち22人の議員は、色々な意見を持つ市民の代弁者であり、異なる意見があることは当然なのです。だからこそ、こうやってぶつかり合うのは当たり前なのです。

 

 むしろ、毎回毎回、全会一致で物事が進んでいく方がおかしいのです。

 

 真正面から意見がぶつかり合うからこそ、市民の関心が引き寄せられるのです。市民と議会の距離が近づいていくのです。

 

 おそらく、このブログの内容に不満を抱く委員もいるでしょう。でも、忘れないでください。私たち22人は、次の選挙で食うか食われるかの戦いをする可能性が高いのです。良き同志でもあり、ライバルでもあるのです。自民党の岸田首相が共産党の主張に対し不満を持つのが当たり前のように、私たち22人の議員も、それぞれの主張に首を傾げ、「それおかしいでしょ」と思うことはあって当然のことなのです。私と梅沢委員が、この様に言い合いになるのも、当たり前のことなのです。「あんた」と人を呼ぶことはいけないことだと思いますが、それくらい熱くなってもいいのではないでしょうか?

 

 

 新潟県議会議員選挙で梅沢委員が応援した樋口秀敏議員は、「議会の見える化をさらに進めます」という公約を掲げていました。こうやって南魚沼市議会の「見える化」が進むことを、樋口県議も喜んでくれることでしょう。

 

 皆さん、どうか次の議会広報編集特別委員会も傍聴にいらしてください。

 

 ありがとうございました。