行政をチェックする議会の広報誌の内容が事前に行政にチェックされていたらどう思いますか? | 小学校時代に学級委員に7回立候補して7回落選した僕が勝てるはずのない市長選に挑戦することになりました

小学校時代に学級委員に7回立候補して7回落選した僕が勝てるはずのない市長選に挑戦することになりました

令和5年12月18日午前10時から市役所2階の大会議室で出馬発表会をします!120億円溜まった基金で、自殺率や水道料が高い南魚沼市の市民の生活費をとことん下げます!

 元毎日新聞記者で南魚沼市議会の議会広報編集特別委員会の副委員長をしている黒岩揺光です。

 

 4月7日の金曜日、私は議会広報編集特別委員長の勝又貞夫議員に「そんなのありえないでしょ!」と言ってしまいました。

 

 それでは、なぜこんなことになったのかご説明いたします。

 

 新聞社と議会に共通しているのは、「権力の監視」という大事な役割を担っているとうことです。

 

 新聞報道で政治家が辞任に追い込まれることもあれば、議会の追及で首長が辞任に追い込まれることもあります。

 

 新聞報道の内容を議会が取り上げて、行政を追及することもあれば、議会で追及された内容を新聞が取り上げて行政にプレッシャーをかけることもあります。そういう意味では、メディアと議会は、多くの場合、協力関係にあります。

 

 糸魚川市では、議会での追及により、副市長が辞任に追い込まれることがありました。

 

   行政のチェックをすべき議会とメディアが、その機能を果たすための絶対条件は、行政からの「独立性」を保つことです。

 

 例えば、新聞の記事の内容を、行政が事前に検閲できるようでは、行政のチェックなどできるはずがありません。

 

 私たち議会広報編集特別委員会が年4回発行する「議会だより」も、その編集作業は、「行政から完全に独立された形で行われています」と言いたいのですが、それに疑問符を打つ行為が発覚しました。

 

 4月5日、議会広報編集特別委員会の会合があり、5月1日発行予定の議会だよりの編集作業をしました。

 

 ここで、あるページで熱い議論になりました。

 

 こちらのページです。

 

 

 

 3月議会で賛成多数で可決された給水条例の改正についての記事で、私が下書きを担当したページです。ここでは、この改正によって、市民生活にどう影響が出るかわかりやすくグラフにまとめました。(この改正案の議論について知りたい方は、こちらをクリックしてください)

 

 この改正から一番影響を受ける福祉減免利用者の水道料金は、最大で1155円から2398円へ倍増します。

 

   

 

 ↑の記事をご覧ください。この改正案が審議された際、私の質疑で、「福祉減免の利用者についつえは、説明はしていない」という行政の答弁を載せました。

 

 

 

 ↑の説明文では、福祉減免制度が廃止されることをしっかり記入しました。

 

 なぜ、私が、この福祉減免の廃止について大きくスペースを割いたかというと、行政の案内文では、これについて明確に説明がなされなかったためです。

 

 

 

 ↑が、行政による説明ですが、これでは、料金が一体いくらからいくらになるのかわかりません。

 

 福祉減免利用者は650世帯ほどいますが多くは10年ほど利用しており、そもそも自分たちがこの制度を利用しているのかどうかさえ分かっていない方だっているはずです。この廃止により、突然料金が1300円上がることになることを、どれくらいの方が理解しているでしょうか?

 

 これについては明確に知らせる必要があると思いました。

 

 

 

 

 しかも、↑の新潟日報の記事でも、福祉減免制度の廃止については紹介さえされませんでした。

 

 福祉減免利用者は非課税世帯の方たちです。物価高騰で生活が厳しくなるなか、生活困窮者の水道料金が突然倍増するわけですから、何としても、行政のチェック機関である議会として、伝えなければなりません。

 

 という理由で、この廃止については、わかりやすく、グラフにしました。

 

 

 

 しかし、このグラフについて、勝又貞夫委員長と、梅沢道男議員が問題視しました。

 

 この条例改正案について議会で賛成討論をし、林茂男市長の提案にはこれまで99%の確率で賛成をしてきた梅沢議員は、「これは、黒岩さんが議会で反対討論する際にフリップとして使うならいいが、議会だよりは議会全体の意思を伝える場なので、ふさわしくない。行政が出したものの方がより適切だと思う」と言いました。梅沢議員はこれについて強い思い入れがあるようで、長々と話をしました。

 

 行政の出したものをそのまま掲載するなら、「議会だより」はいりません。梅沢議員は「議会全体の意思」と言いますが、それは議会の「多数派の意思」ということでしょうか?「多数派の意思」ということなら、南魚沼市議会はこれまで一度も行政の提案を否決したことがないわけですから、それこそ、「議会全体の意思」は「行政の意思」であるわけです。少数派の意見も発信できる場が必要だからこそ議会があり、議会だよりがあるのではないでしょうか?

 

 前回の市長選で林市長を応援し、これまでの賛成率は98%を誇る勝又委員長は、「これだと誤解をする人がいるかと思う。一体何人の人がこれだけ料金が変わるのかも書いていない。もう少し常識的なものにした方がいいのかと思う」と言いました。

 

 このページについては、私と勝又委員長で再び話し合うということで決まりました。

 

 4月7日午後1時半、勝又委員長と議会事務局の職員と私の3人で、勝又委員長が出してきた代替案について議論しました。↓が代替案です。

 

 

 

 まず、私のグラフが完全にカットされ、↑のグラフに変わっていました。福祉減免については「値上げになります」とだけ書かれ、どれだけ値上げなるかは記載がなくなりました。1円値上げかもしれませんし、1300円値上げになるかもしれません。

 

 ↓の行政が出した案内文と全く同じ内容です。2月の議会だよりでも、市報と同じ内容の記事を載せてしまいましたが、また5月号も同じ内容を載せるなんてありえるでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 さらに、勝又委員長が出してきた説明文に、今の水道料金が「議会においても大きな問題となっていました」と記されました。しかし、私が調べた限り、この水道料金を議会の一般質問や討論で問題視したのは、中沢道夫議員と私だけです。この水道料金体系を基にした水道事業予算案は、毎年、大多数の議員の賛成で可決され続けてきました。本当にこれが「大問題」なら、予算案を否決し、議会は「新しい料金体系にしろ」と言うべきだったのではないでしょうか?

 

 さらに気になる変更がありました。

 

 

 ↑をご覧ください。「福祉減免の使用者については、お知らせをする方向で検討したい」と行政が答弁していますが、私の質疑に対しては、「説明はしてない」と答弁していました。これは明らかな間違いです。

 

 勝又委員長に聞くと、「梅沢議員の質疑に対しては、こう答えていた」と言いました。

 

 確かにそうです。しかし、それは、私の質疑の答弁を受けて、梅沢議員が「説明をしたほうがいいのではないか」と要請をしたため、こういう答弁が出たのであって、この表現だと、まるで行政が既に説明をする予定であったかのような誤った印象を与えることになるのではないでしょうか?

 

 すると、勝又委員長は私に↓の記事を見せました。

 

 

 

 当初の記事に対し、誰かが赤線で直しを入れています。「料金が最大で倍増する」が赤線で削られ。「値上げになる」と直されています。

 

 私は勝又委員長に「この赤線は誰が書いたのですか?」と聞くと、「水道課がやってくれた」と答えました。

 

 は???

 

 水道課?

 

 行政をチェックする議会の広報誌の内容について、行政が事前にチェックを入れたってことですか?

 

 しかも、福祉減免利用者の料金は最大で倍増するのに、それを「値上げになります」と行政にとっては都合の良い表現に変わっています。

 

 この時、「そんなのありえないでしょ!」と私は言ってしまいました。毎日新聞が、記事の内容を事前に行政に見せるなんてありえるでしょうか?

 

 勝又委員長は4月5日の委員会終了後、水道課に行き、原稿の内容のチェックをお願いしたとのことです。

 

 次回の議会広報編集特別委員会は4月11日午前9時から開催されます。ここでも、このページについて、おそらく熱い議論が交わされる見込みです。委員会ですから、市民の傍聴は委員長の許可があれば可能です。是非、傍聴にいらしてください。

 

 皆さんは、私が当初出したグラフと、勝又委員長が出したグラフ、どちらがいいですか?

 

 議会だよりの内容を決めるのは、私たちではなく、私たちを選出した皆さんです。

 

 議会広報編集特別委員会の委員は以下のメンバーです。

 

 

 皆さんが1票を入れた議員がこの中におり、「こんな議会だよりにしてほしい」という意見がありましたら、その議員にお伝えください。

 

 または議会事務局へお電話してください。025-773-6650です。

 

 よろしくお願い申し上げます。