英語を身に付ける上で文法力は必要である、と書いてきました。
ではどのくらいの文法力が必要なのでしょうか?
客観的に分かりやすい基準としてTOEICのスコアで表すと
初級 ~470点・・・中学生レベルの文法の問題集で復習を。
中級 470~730点・・・高校初級レベルの問題集で復習を。
上級 730点以上、860点突破を目指す・・・文法的にはじゅうぶんな力を持っている。
ということが言われています。
このTOEICの問題の形式を見てもわかるように、実践的な文法において必要な力は瞬時に間違いを見抜く力です。
私たちが普段耳にしたり、目にしたりする日本語の文の言い方が間違っていたとします。
私たちは「あれ?」と違和感を覚えますよね。
この、間違った文と遭遇したときに違和感を覚えられること、そしてそれを正しく修正できる力が、本物の文法力なのです。
あることを伝えるために、言葉には何通りもの言い方があります。
その中でどの言い方だと正しくて、どれだと間違っているか、それを瞬時に判断しながら私たちは伝えたいことを伝えています。
実用性の乏しいマニアックな知識を持っていることを「文法力がある」というのではなく間違いを見抜いて修正したり、間違いではない言い方を選択できる力こそが本当の文法力ではないでしょうか
伝えたい内容が相手によく伝わるように文を組み立てる・・・そのための文法力は大いに必要だと思います