観光サイクリングin結城の下見 | Seven Hills Diary

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セブンヒルズアドベンチャー代表・池ヶ谷誠の日記です。
ツアーレポートや告知、日々の出来事などを綴っています。

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観光サイクリングin結城の下見に行ってきました。
JR水戸線の結城駅は茨城県の西端に位置しており、
東京からアクセスすると遠いイメージがある方も多いと思いますが、
新幹線を利用すると東京から1時間弱、普通列車でも1時間40分程度。

鎌倉時代以降、城下町として栄え、今でも多くの見世蔵が現存し、
ユネスコ無形文化遺産に登録された結城紬、
桐たんす、桐下駄など古くからの伝統が引き継がれています。
また結城は寺社が多いのも特徴です。

ツアーでは約15~20km程度のサイクリング(散歩もアリ)をしながら、
結城の見所をたくさん巡っていきます。
平坦の道ばかり走りますので、体力に自信がなくても大丈夫。
カメラ片手に結城の街を散策しましょう!

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結城駅の北口ロータリーに降り立つと、右手に近代的な建物が目を引きます。
平成16年にオープンした結城市民情報センターです。
物産センター、図書館、多目的ホール、天体ドームなどの施設があります。
外観、内部とも素敵なデザイン♪
まずは図書館など内部を軽く見学させていただきましょう。

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結城情報センターの現代建築を堪能した後は、
自転車の乗って結城の街をぐるっと巡っていきます。
序盤のコンセプトは「これってオーバースペックでは・・・?」
と感じずにはいられないシュールな美を追い求めます。
最初に訪れますのはシャトーです。

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国道50号線のそばにあり目立ちすぎな結城病院。
ディズニーランドの建物といっても問題ないスペックを誇ります。
ロケ地としても利用されていることが多く、
「花ざかりの君たちへ イケメン☆パラダイス2011」
「桜蘭高校ホスト部」
「土曜プレミアム沖縄 最後の絆」
「怪盗ロワイヤル」
などの舞台になったそうです。

テレビドラマを全く見ない私(正確には地上波全般)にとっては、
「何がなんだか?」ですが、それだけ魅力的な建物ということですね。
この新病院は2006年に完成されたようです。

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結城病院にある調剤薬局も徹底しています。
凄いぞ結城病院!周囲からは完全に浮いてるけれど存在感は絶大。

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こちらは結城東中学校。
見世蔵をイメージしたデザインが斬新です。

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結城東中学校から結城用水の脇を通ります。
鎌倉時代に城の引入用水として掘削したもので、
当初は結城城の守備的用水的な意義が大きかったそうです。

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結城家御廟。
鎌倉~安土桃山時代にかけて結城を治めた結城家代々の供養塔です。

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結城城跡。
鎌倉~江戸時代までの歴史を持つ廃城です。
現在は梅や桜などを楽しめる公園となっています。

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結城城跡から駅の方へ向かうと城壁が見えてきます。
ここは何と結城小学校の外壁なんですよ。
結城城跡より城っぽいのがポイントです。

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結城は城下町として長い歴史を持つので寺社が多い。
道を曲がるとお寺にぶつかる!というぐらい多いです。
ここからは少しばかりお寺巡りです。

まずは弘経寺。
1595年、18代結城秀康の長女松姫の菩提を弔うために創建された寺院。
浄土宗関東十八壇林のひとつです。
関東十八壇林とは、江戸時代初期に定められた
関東における浄土宗の壇林(僧侶の養成期間・学問所)18ヶ寺です。
江戸時代には浄土宗の僧侶の養成については、この18ヶ寺に限られていたそう。

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江戸時代後期のすぐれた画人・俳人として知られた与謝蕪村。
1742年から約10年間ほど結城に滞在しています。
この弘経寺に移り住み襖絵など多くの作品を残しています。

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続いては結城水野家の菩提所である孝顕寺(1515年創建)。
1599年に18代結城秀康によって現在の場所に再建されました。
朱色の三門(山門)は江戸時代中期に建てられたようです。

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山門を見上げると龍の彫刻が彫られています。

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称名寺(1216年創建)。
初代結城朝光が親鸞上人の高弟真仏を招き開山。
以来、結城家の菩提寺として寺運が旺盛し、
境内には初代朝光から四代時広までの墓など結城家縁の品々や、
親鸞の直筆と伝えられる往生要集などを所有しています。
御霊門(室町時代)、二条門(江戸時代)が見所です。

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震災の影響なのか石灯籠が崩れておりました。
奥は結城朝光の墓。

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続いて訪ねるのは常光寺(1297年開山)。
金仏様と親しまれている佐野の天命鋳物の傑作である阿弥陀如来の坐像。
これが個人的には結城で一番のインパクトがあったかもしれません。

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だって・・・工事中の中にポツンとしているんですもの。

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さて、お昼になったのでご飯です。
明治36年に建てられた蔵を生かした「真盛堂」さんで。
1階のテーブル席、2階の和室・洋室で食事ができます。

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オーダーしたのは赤飯セット(500円)。
小鉢に地元特産のすだれ麩があったりで結城を満喫できますよ。

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赤飯セットが軽めなのには意味があります。
真盛堂さんは隣に和菓子屋さんを営んでおりデザートが本番。
餅入りぜんざい。

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ミニ抹茶パフェ。

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手前が結城名物である「ゆでまんじゅう」。
奥はカフェオレ大福。結構な量をいただきました。
どれも美味しかったですよ。

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食後は真盛堂さんでお土産タイム。

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オススメは、結城名物ゆでまんじゅう。

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かりんとう饅頭の「くろすけ」。こちらも美味です。

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食後は見世蔵巡りです。
狭いエリアにお目当ての建物がたくさんありますので、
自転車を置いて散歩しながら巡ります。約2km程度歩くかな。
市役所のそばにある見世蔵風な電話ボックスから歩き始めます。

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山中石材店(明治28年建築)。

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鈴木紡績(明治39年建築)。

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町を歩いてるとレトロな看板達も愛らしい。
広告効果は失効してそうなものばかり。

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結城酒造の創業は約400年前。
文化財に指定されている煉瓦煙突は約100年前、
酒蔵は約160年前のものだそう。

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こちらも酒蔵の創業1865年頃の武勇。

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石塚洋品店。地元の学校の制服を取り扱っています。
学校指定のトレーニングウェアがディスプレイされていました。

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秋葉糀味噌醸造(大正13年建築)。

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須崎商店(明治26年建築)。

など15カ所程度の見世蔵を巡ります。

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結城紬を知る&触れるに最適な「つむぎの館」を見学。
明治40年創業の結城紬製造卸問屋の奥順(株)が運営しています。

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まずは資料館「手緒里」に入ります。
奥に人形が4体あり作業工程を解説してくれています。
まずは繭を重曹を入れた湯で煮、繭からサナギを取り出し袋状に広げます。

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袋状に広げた真綿(まわた)から糸をつむいでいきます。
この「糸つむぎ」は重要無形文化財指定技術の三工程のひとつです。
両手の親指と人差し指を使い、ひねらずに糸にするのが特徴です。
唾液の粘着力と指先の力の入れ加減により太さにムラが出ないようにします。
熟練の技術者でも一反分の糸をつむぐのは2~3ヶ月を要するそうです。

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「絣しばり」も重要無形文化財指定技術の三工程のひとつ。
絣(かすり)しばりとは、着物の柄や模様によって糸を染色したくない部分を、
綿の糸で堅くしばって染料を染み込まないようにする作業。

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「地機織」も重要無形文化財指定技術の三工程のひとつ。
1500年もの間、今日までその姿を変えることなく使われ続けている
最も原始的な機織機「地機」によって織り上げられます。
弾力があり、とても軽やかな着心地になるそうです。
結城紬は平成22年にユネスコ無形文化遺産に登録されました。

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本場結城紬は模倣品も出回っていたようです。
検査を通過した反物だけに証紙が付けられます。

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資料館の2階は時代毎の結城紬が展示されています。

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左手の陳列館には多数の結城紬が陳列されています。
目の保養になりますよ。

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敷地の奥の方に進むと、文化財登録建造物が5つあります。

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明治19年建造の離れ。
NHKの朝のドラマ「鳩子の海」の舞台になった座敷です。

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縞屋奥順店舗(大正初期建造)。
結城ならではの伝統的な商取引が今も行われています。

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ギャラリー&カフェ壱の蔵。
明治期に建造された蔵をカフェスペースに改装。

これで観光サイクリングin結城のツアーは終了です。
自転車で結城の町をご一緒に走りましょう!
ご参加をお待ちしています。

↓ツアー詳細はコチラをご覧下さい。
http://www.sevenhills.jp/mtb/event/kankou_yuuki.html

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ここから先はオプションです。希望者の方はご案内いたします。
結城には「CAFE LA FAMILLE」というお洒落なカフェがあるのです。
気分はフランスのブルターニュ地方にショートトリップ!
アンティークなインテリアもとっても素敵です。

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ブルターニュ風クレープ。

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自家製ゆずネード。アイスは炭酸割り、ホットはお湯割り。

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カフェの隣には雑貨屋「generaL store」さん。
オーナーの奥様が営業されているようです。
センスの良い古着やアンティークがたくさん。

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雑貨屋さんの隣にはオーナーのお姉さんが営業されている美容室。
結城の畑の中に一軒ずつ建てていったというのだから凄いことです。
統一感があり、ここだけブルターニュの風が流れていますよ。