緊張する友梨奈の手を握りながら、ドアが開くのを待つ。
「はーい」
(ガチャン)
「よく来たわね~お帰り◯◯。あら、あなたが友梨奈さんね?いらっしゃい。和室でお父さんが待ってるわ」
中から出てきて、僕らに長旅の労いの言葉をかけてくれたのは、僕の母。
快活で、おっちょこちょいだが、誰にたいしても優しい。
「さあ、こっちよ」
僕と友梨奈は、和室に通された。
そこには
「ただいま・・・・父さん」
「・・・・・おう」
どっしり構えた父がいた。
母とうって変わり、無口で静かな父。
「こ、こんにちは・・・・あ、あの私、◯◯さんとお付き合いさせていただいてます・・・・平手友梨奈です」
友梨奈が緊張した様子で父に挨拶をする。
すると
「友梨奈さん」
父に名前を呼ばれ、友梨奈がビクッと肩を震わせて「はい!」と答える。
「こいつは、優しくはありますが、気が弱くて優柔不断です。他にも欠点はあります、それでも、結婚して、一生添い遂げてくれますか?」
父が落ち着いた声音でそう言うと
「はい、それに私はそう言った欠点を含めた◯◯さんを好きになりました。お互いに欠けた所を埋めあっていきたいと思っています」
友梨奈がそう答える。
緊張で震えながらも、しっかりとした決意を感じる声音。
「◯◯」
父に名前を呼ばれた。
「◯◯・・・・いい人を嫁にしたな」
父が笑っていた。
「父さん・・・・」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
夕方になり、僕と友梨奈は近場の温泉に行った。
そしてその後、家に帰って来て、夕食を食べた。
温泉では、ずっと家族風呂の前で、立ってこっちをチラチラ見ながら「ねぇ、◯◯・・・・い、いっしょに・・は、入ろう/////」と言ってきた友梨奈が可愛く、
夕食時には、郷土料理の鶏の刺身を「おいしい!おいしい!」とパクパク食べる友梨奈が可愛かった。
そして、二つ敷いた布団の中で友梨奈と今日の事を振り返っていた。
すると
「えいっ」
友梨奈が僕の方の布団に入り込んできた。
そして
「これからも宜しくね、あ・な・た」
友梨奈が耳元で言う。
僕も
「こちらこそ、宜しくね」
そう言って友梨奈にキスをした。
僕は、友梨奈を一生大切にしようと誓った。
早すぎる新婚旅行・終