神格化されていないか | 七転び八転び!? 15分で1冊 

七転び八転び!? 15分で1冊 

人生、いいことの方が少ない。

「薬害エイズ訴訟」の体験とそれまでの過程、読書の感想と要約をを綴ります。

「ディア・ファミリー」を観て大泉洋が医者に堂々と立ち向かっていたが実際問題として難しいというか勇気がいることだ。
自分だってあそこまでできるかというと自信がない。

 

日本において一般人は医者というのを高い専門性ゆえに崇める傾向があると思うし知識面でも太刀打ちできないのは分かっているし、となるとたじろぎ、ひれ伏し撤退し、うなだれるだけという感じだと思う。

 

しかし映画で大泉洋が内部に食い込んでいくとバカげた実態が見えてくる。
己の出世のために上司に媚びていたり困難を解決するのに違う角度から検討・検証するという発想すらなかったりと。
いかに狭い世界で頭が硬直化して一方通行で、それでプライド故に他のアイデアを受け入れる寛容性・柔軟性がない。
本作品を観て医者というものを特殊な職業故か神聖化するのは違うというかそこにみんな気付いてほしいと思った。

大阪原告は薬害エイズに関し「製薬会社に騙されたから医者と厚生省は悪くなかった」というスタンスだ。
この考えは受け入れられないが医者に対する憧憬の念や今後も永遠に付き合っていく医者と事を荒立てたくないという私情が含まれているのではないかと思っているが。
まあそのことを問い詰めても絶対認めないでしょうから聞くのは時間の無駄ですね。