和解後を見据えてのこと | 七転び八転び!? 15分で1冊 

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人生、いいことの方が少ない。

「薬害エイズ訴訟」の体験とそれまでの過程、読書の感想と要約をを綴ります。

薬害エイズ裁判の話の続き。

薬害被害者は1800人くらいと言われたのか。
和解時に提訴していたのは東京だけでは200人くらいだった。
大阪は何人か知らないが100人もいないと思う。
ということは裁判終結までに提訴した人はあまりいなかったことになる。
人それぞれの事情はあるのは分かっているが裁判で戦った人と戦わなかった人が同じ補償額というのは何か釈然としなかった。

原告にかなり有利な和解案が裁判所から出された直後沢山の被害者が提訴したいと名乗り出た。
本来は喜ぶべきなのだろうが第一報を聞いたとき腹が立った。
何か「勝ち馬だから乗っかってきた図々しい人たち(小生も5次提訴だから人の事は言えないが)」と思ってしまった。

和解案が出された後の原告・弁護士会議でのこと。

もし和解案が被告に受け入れられ、補償の道筋が決まっても提訴しない被害者をどうやって救うか、という議題だった。

 

博愛主義者の故Mさんは私見として「提訴した人の受け取った補償額を一旦一か所にプールして未提訴者を含め被害者全員に均等に振り分けるべき」と言った。
すると息子が被害者の原告団の代表が語気を強めて怒った。
「そんな奴はどうでもいい!散々一生懸命誘ったのに袖にしておいて何で裁判に参加しない奴の面倒見る必要があるのか!」と。

 

そうだそうだ!故Mさんは優しすぎるよ!と思った。

 

この時ばかりは故Mさんに同調する人は無く、結局は補償額が欲しければ提訴する、提訴しない人は見舞金も無し、ということになった。。。