ペンキ塗りのつづき。


パテ掛けした什器を、

サンドペーパーで滑らかに。



最初は粗目で。



次に細かく。




けずったあとは、

一旦掃除機をかけて、

拭き掃除。



次に、下地のシーラー剤を塗りたいから、

周囲に液が付かないように周りを養生する。


マスキングテープも。




友達から、

マッチがいらない着火剤をもらった!



うれし〜!





昨日みた映画。




凄まじかった。


三島由紀夫について、

早く記事書きたくて仕方ない。



だけど、三島由紀夫を、

軽い気持ちで、軽い言葉で語りたくない。


相当な向き合い方をしないと、

三島由紀夫の本気に失礼だ。


以前から、私の稚拙な思考・文章では、

表現しきれないと二の足を踏んでいたんだけど、


ようやく自分の中で、

まとまりつつある。


なんか、逆に彼を語る際に、

ごちゃごちゃ難しく考えちゃだめな気もするさ。


複雑にみえて、シンプル。

シンプルだからこそ、難しい。



短い言葉を的確に言う。


三島由紀夫自身も、

長々と話すタイプぢゃない気がする。




短く、明快な、魂の篭った深い回答。

淀みが全くない。

自分の生き方に理論構築がしっかりなされている。


普段の友人たちとの会話では、直接的な表現ではなく、作家らしく詩的な、ウェットに富んだ会話術を駆使してた。


本気と遊び心の絶妙な使い分け。

TPOを弁える。



わたしのぼんやりとした印象だけど、


南方熊楠のような天才肌だけど、

南方熊楠のような本能的な感じではなく、

品位があり、文明的であり、優雅だ。


人生という舞台を、

徹底的に演出してるような印象。


本当は、魂の叫びにもっと忠実に生きたかったんぢゃないかなって。


だからこその晩年の有終の美に繋がっているような気がして。


日米安保条約の自動更新前に決起しなければならない事情もあって、クーデターという半ば強引な手段に賭けたけど、結果だけを重視してた訳ぢゃなかった気がする。


命を賭けた行動そのものが、自分の最後の死に方として最上だと判断したんぢゃないかな。


三島由紀夫は、吉田松陰になりたかったんぢゃないかと感じた。


吉田松陰は、高杉晋作に、


死ぬことによって志が達成できるならば、いつ死んでも良い。 生きていることで大業の見込みがあれば、生きて成しとげれば良い。


と教えた。


三島由紀夫も、後に続く者を、今すぐは作れなくても、何十年か後の若者が想いを受け取ってくれると信じて、いま自分が死ぬことが大切なんだっていう着地点を見つけた気がしたさ。

 

自分の死によって、ひとまず完成する。

みたいな。


時限爆弾を埋め込むみたいなイメージ。


いずれ、自分の思いが完遂する日を信じて、幕引きを図ってる。


センセーショナルに死を演出すればするほど、効果的だと分かってる。


こうみると、

かなり客観的な判断で、死を選んでるとわかる。


普通は中々できないんぢゃないか。

生死という極限状態では、大体は主観になる。


すさまじいわ。


だけど、最後の最後に、

【実行】という手段を決断させたのは、

共に自決した若者・森田必勝の本気だと思った。


三島由紀夫に殉じて、

森田必勝が付き従った構図ぢゃなくて、


なんか逆にみえる。


森田必勝の国を想う純粋な心を三島由紀夫が受け取ったから、実行する決意が固まったみたいな。


最期のひと推しは、

計算よりも、人情だった気がするさ。


そして、一緒に生死を共にするほどの魂と出会えて、三島由紀夫は心底満足してたんぢゃないかな。


同志5人の絆は、死によって引き裂かれるものぢゃないと互いを信じ合っていたから、


3人を後世の語り部として、生還させてる。




三島由紀夫は、知識人にありがちな、

一段高みから偉そうに話すような人間ではなく、どんな人とも真正面から本気で回答する。


真の教養人。




それでいて、ストイックな武闘派。

コンプレックスを昇華させる精神力たるや、

並の人間ではない。



三島由紀夫の真骨頂は、

自分の弱さを徹底的に見つめて、磨いて、

至高の域にまで高めた人物だってところだ。


秩序を愛した一方、

ときに秩序を大胆にぶっ壊す。


まるで、

日本刀を研磨するように、

己の器と心を磨き続けた男。


心技体の表現者。

もののふ。



それでいて、この純粋無垢な笑顔。

かわいすぎ!




三島由紀夫は、

過激思想だのそんな難しいもんではなく、

純粋無垢な愛国心をもった、

昔ながらの日本人だったってだけだと思う。


国を想う、国の文化や精神を愛する日本人。


逆に、敗戦後の3S政策をモロに受けた昭和という時代が異質だったと感じるから。


国を愛して、故郷を守りたかった。


幕末の志士・吉田松陰も、

そんな男だったと私は思う。



三島由紀夫について、

近々ゆっくり記事にしたい!