【人は考える葦である】



17世紀にフランスで活躍した、

ブレーズ・パスカルという科学者がいるんだけどさ。




彼の功績でもっとも有名なのが、

【パスカルの定理】や【パスカルの三角形】。


数学における偉大な発見をした彼の名にちなんで、気圧の単位が【パスカル】になったとか。



彼は、哲学、思想、神学の分野においても、

多岐に渡り才能を発揮した。



冒頭のフレーズは、

パスカルの随想録に書かれた一節。




葦は、ススキに似た、水辺に群生する多年草。



弱々しい一面、自然浄化作用をもち、

多くの生き物の拠り所となっている。




日本には、古来から群生していて、


日本神話では、

イザナミとイザナギが産んだヒルコが、

葦船で流されている。



葦船というのは、

世界最古の船といわれている。


今みたいに行き先を決めて出発するのではなく、葦船はどこに到着するか分からなかったらしい。


茅葺き屋根の材料として使われたり、

茎を笛のように加工したり、

製紙原料につかったり、

つけペンにしたり、

薬にしたり、


群生の様子をうたった和歌もたくさんあることから、


日本人に愛されていた植物だということが分かる。





そして、なにより。


昔の日本は、


【葦原中つ国】


と呼ばれていた。




【人間は考える葦である】


この一節を深く理解すると、

森羅万象の謎が少しだけとけていく気がするんだよなぁ。




人間は、弱い。

するどい爪や牙もない。


けど、コミュニティの力で、

生きながらえてきた。




中でもさ。


わたしが注目するのは、目。

アイコンタクト。


人間には、

黒目と白目がハッキリ別れてあるぢゃん。


そうすることで、

目の多彩な意思伝達が可能になったんぢゃね?



人間というのは、弱い面も沢山持っているけど、考えるという能力があればこそ偉大なのだって、パスカルが感動したようにさ、



思考を放棄したら、動物になる。


思考することは、

人間である証明なのかもしれん!



朝ドラのらんまんのモデルになった、

牧野冨太郎博士が生きてたらなぁ。


葦について、いろいろ教えてもらいたいー!