新居づくりで、

キッチンから取り掛かってるんだけど、


それは私なりの理由があっさ。



【キッチン=台所】


は、


女性とは切っても切れない理由がある。




昔、武家の統領の奥方を、

【御台所 みだいどころ】

と呼んでいたのは知ってる? 



源頼朝の奥さん・北条政子も、

大奥のトップである将軍の正妻たちも、


みーんな、御台所という通称を持つ。



唯一、徳川家茂の正妻である和宮だけは、

皇女としての立ち位置を示すため、

例外として、御台所の通称は禁じられたくらい。



御台所という言葉は、


平安期からの宮中の配膳室を、

【台盤所】と呼んでいたことが由来。




食は、三大欲求にも関わる、

本質的なもの。



とくに、日本は、


仏教が伝来する遥か前、


縄文時代からスタートした、

アミニズム信仰(自然信仰)が、

国の成り立ちに大きく関わっていて、



そのアミニズム信仰の核になる神様が、

稲荷神だ。



お稲荷さんといえば、

商売繁盛の神様のイメージが強いが、

実は違う。



稲荷神は、農耕神であり、五穀豊穣の神様だ。


また、怨霊封じの神様でもあり、

昔からいわくつきの場所や悲劇がおきた場所には、稲荷を祀り、怨霊の祟りを封じ込めて来た。



四谷階段で有名なお岩さんの屋敷跡にも、

稲荷神社があるのは、そうゆう理由だ。


また、怨霊化した菅原道真を鎮めるため、

太宰府天満宮には、稲荷神社がある。




稲荷=怖い


というイメージは、


時代とともに、

その成り立ちを知らない人が増えたことが原因だと思う。



また、信仰する人がいなくなった寂れた稲荷神社は、稲荷神が藤森に帰ってしまい、空になっているケースも多い。



藤森というのは昔の名称で、

正式には伏見稲荷を指す。



稲荷神社の祭神となる稲荷神は、

みんな藤森で修行を積み、その修行レベルに応じて位が高くなる。


全国各地にある稲荷神社は、

その藤森から派遣された稲荷神が祭神となるのだ。



だから、稲荷神社のノボリには、

派遣された稲荷神の位が書かれていて、


昔の人は、それが自慢だった。


うちのお稲荷さんは、藤森から高い位をもらった神様なんだよ〜!


みたいな。





話を戻すと、

空になった稲荷神社には、

よく悪霊の棲み家になっているケースがある。



寂れて、境内が荒れ果てて、

みるからに不穏な空気が漂う稲荷神社は、

ご注意を。




これが、


稲荷=祟る


のイメージになった。




東京に住んでたころ、

ここは良いなぁ!

と肌感で分かった稲荷神社がこちら。




上野の花園稲荷神社。


藤森に繋がる狐穴が現存してる。





赤坂の豊川稲荷。


ここは、芸能人の参拝者が多く、

タッキーとかジャニーズの御用達だ。






台所、つまり竈門の神様はたくさんいるが、

特に神格が高いのが、


豊受姫という女神だ。





ギリシャ神話名は、ヘスティア。




仏名は、摩利支天。




剣術でいうタイ捨流を授けた神様として有名で、


いまでもタイ捨流の試合では、

摩利支天への挨拶として、

剣を振る動作が一連の作法として、

組み込まれている。





伊勢神宮の食物の神として、

外宮に祀られている。


天照大神の食事の世話をするために、

天津神サイドから国津神サイドに要請があった際に、豊受姫に白羽の矢がたち快諾。


その後、外宮に派遣され、

祀られた神様と言われている。



多分この辺りのエピソードが、


将軍の正妻=御台所


に繋がってるんだと思った。





竈門の神で、五行でいうと火の神様。

火の神様のトップに立つ。




魔除けを含め、

火が持つ生命エネルギーは強力だ。



台所は、神事にも通じる、

聖地なのだ。



だから、新居づくりの中で、

先に台所から着手した訳なんだけど、



科学的な見地からも、


健康には、


【衛生的な環境】と、

【栄養バランスのよい食事】


がかかせない。




その健康を支える場として、

力が入るのは、自然なことだった。




ちなみに、江原啓之さんも、

台所に重きを置き、



お札を祀ったり、



鍋関連を赤で揃えてるみたい!





家には、それぞれを司る神様がいる。


適材適所に神様を祀ると、

その恩恵をたくさん得られるから、

正しい知識をもつだけで、

人生が好転したりもするよー!