仕事柄、


日本の腐敗は、


教育機関の腐敗も

大いに関係していると感じる。






一部のお偉い方の利権のために、


不正や横領が横行していて、


誰も告発できない。




利権のために、

世間をコントロールしている。





優秀な研究者ほど、

さっさと日本を飛び出して、


海外で実績をあげているらしい。





特に中国なんかは、

莫大な報酬と引き換えに、

人材集めに力を入れている。




日本のような、


【やり甲斐 搾取】


が一般化してる国は、


出来る人ほど、損をする仕組みだ。




資本主義国でありながら、


【出る杭は打たれる】


という真逆の性質を持つ。






この意識改革ができないままだと、


これから先、

世界から大きく遅れをとっていくのは、

想像に容易い。




長年の、やり甲斐 搾取の経験から、


【どうせ言っても無駄だから】


と、諦めの境地に辿り着き、


諦めと共に手に入れた幸せは、


長くは続かない。




本当の思い、

魂の叫びを封じ込められた人の目は、

笑っていても光を失っている。



  



もし万が一、日本が危機に瀕しても、


誰も自分の事とは捉えられなくなり、


なにがおきても、立ち上がらないだろう。





国を失った民族は、


奴隷のように統治者の支配下に置かれ、


虐殺の対象になるうる。




歴史が証明しているし、


令和の今でも、

民族弾圧は世界各地で行われている。





かつて、逆賊の汚名を着せられ、


故郷を失った会津藩の人々は、


苦渋を舐め尽くした。





青森の極寒の地に国替えされ、


困窮を極め、餓死者が続出する。




そして、もう二度と、


自分たちのような思いをする人をつくらないようにするには、どうしたらよいか。


真剣に考えた。




そして、


悲しい歴史を繰り返さない、

正しい判断ができる人をつくる


人こそ国をつくる宝だ


と気づいた。




国を失った屈辱に耐え、


会津の人々は、創成期の教育界で、

目覚ましい活躍をする。



かつて会津には、日新館という藩校があり、

藩士は入学を義務づけられており、

すさまじくレベルが高い教育が施されていた。





その経験が生きた。



敗戦者として、苦しみの中でみいだした未来への希望が、さらにその業務遂行を後押しした。




いまの近代日本教育の礎は、


こんな人々の、

熱い想い、本気で国を想う心

で、つくられたものだ。




白虎隊士・山川健二郎は、

日本初の理学博士となり、

東大・九州大・京都大の設立に尽力した。





姉の山川二葉は、

お茶の水大学の寄宿舎長を務めた。



兄の山川浩は、

筑波大学の校長、

附属中学校の桐陰会の会長を勤めた。






妹の山川捨松は、

日本初の女子留学生として、

津田梅子と共に外国にわたり、

帰国後は鹿鳴館の花となった。


日本初の看護婦学校の設立にかかるお金に、鹿鳴館のバザーの収益を寄付した。





同志社大学を設立した新島襄を、

精神面でも資金面でもバックアップしたのは、

元会津藩士・山本覚馬。

新島襄は、山本覚馬の妹と結婚した。





秋月悌次郎は、

熊本大学の教師にもなり、文学博士になった。



高嶺秀夫は、

筑波大学で教員・校長を務め、

東京国立博物館の歴史部長を兼任。

晩年は、お茶の水大学、

東京美術大学、東京芸術大学の校長になる。



斎藤一に嫁いだ高木時尾の実弟の高木盛之助は、福島県立会津高等学校の創立者。

 



教育界にかぎらず、


北海道開拓、北海道の産業の礎にも、

旧会津藩士や旧幕府側の人々がたくさん関わっていた。



戊辰戦争では負けたが、

彼らも敗者として歴史の役にたち、

またそこから這い上がり、


藩の垣根を越えて、

日本のために協力した。




【起承転結】に例えるならば、



【起】

やがて表舞台にあがる人々を教育し、

世を見る目を与え、彼らの羅針盤になった、

佐久間象山・吉田松陰・勝海舟。


【承】

古い仕組みを壊すことに尽力した、

久坂玄瑞・高杉晋作・西郷隆盛・坂本龍馬。


【転】

新しい舵取りを任された、

大久保利通・木戸孝允・伊藤博文・板垣退助。


【結】

新しい教育と産業に尽力した、

福沢諭吉・大隈重信・渋沢栄一・五代友厚・榎本武揚。


そこに加わった旧幕府側の人々。



 


誰一人が欠けても、

日本の再興、発展、維新の貫徹は叶わなかった。





そんな彼らが、


いまの日本をみたら、

どんな想いを抱くのだろうか。



なにか迷ったら、

自分の判断は正しいか不安になったら、

わたしは原点を振り返るようにしている。



先人たちが紡いできた【想い】を知り、

そして、次に託したい。