ヤフオク落札品まさかの遅配&飛ばせないなら作るでしょ? | 北アルプスのほとりからですが、何か?

北アルプスのほとりからですが、何か?

仕事の都合で、群馬から長野は信濃大町に居を移すことになりました。

今日は5月5日子供の日ですね。見た目が子供でなくなってから既に40年余り。(涙)それはさておき、ここ群馬県館林市は、こいのぼりの数日本一ということで、つつじが岡公園と合わせて一番張り切る時期ということが言えます。ぶっちゃけそれが張り切っているかというとどうかなぁとは思いますが。むしろ他の時期が手を抜き過ぎじゃね?って突っ込まれそうです。

 

それにしても昨日は暑かったですね。ここ館林はとうとうやらかしました。最高気温ランキング全国1位達成です。

 

一昨日はフェーン現象のおかげで日本海側が軒並み真夏日を記録、ちょっとホッとしていたのですが、油断するとすぐに気温が上がりますね、ここは。既に半袖ショーパンという姿が定着しつつある頃でしたが、特に昨日は以上でした。ぬるい南風というものを身近に感じるというのも、余り気分のいいものではありませんね。風だったらさわやかであってほしいものですから。

 

さてその昨日なんですが、ヤフオクで思わず落札してしまったものがまたやってきました。普段なら午前中に配達されるはずなのですが、何でも連休で配達物が多く、午後遅くまでずれ込んでしまったとのこと。きちんとそうした理由を説明してくれるので、私は別にそれでいいと思ってはおります。

 

 

子供の科学2004年10月号です。このエントリーのテーマ通り、付録の紙飛行機型紙が目当てだった訳ですが、それにしても二宮先生の特集組んでた号だったんですね。何か2倍得した感じがします。送料合わせても500円しない買い物でしたから、お値打ち感満載です。

 

ちなみにこの号の型紙はこちら。

 

 

緒と見、先日ホワイトウィングスでやっと入手が叶った「Racer524 Blue Jay」と同型機かなと思ったのですが、主翼の形状からしてテーパーの度合いが全く違いました。確かに水平・垂直量尾翼は大きさも形状もかなり似通っていたのですが。このN-1016の前後の番号の機体なのかもしれませんね。そしてご覧になってお分かりの通り、この機体は基本的過ぎる競技用機ですが、N-1378に始まり普通の競技用機の性能の高さにすっかり骨抜きになっている私なのです。確かに二段上反角+双垂直尾翼というのは言わば「黄金フォーマット」というべきものですが、なかなかどうして、テーパー翼の中央上反角普通尾翼機もイケますよ。こちらは、まだ作ってもいなかったN-1080Bという同じテーパー翼中央上反角の機体と一緒に製作、フライト比較をしてみたいなと思います。通し番号が近いので、どんなことが見えてくるのでしょうか。楽しみであります。

 

先に申し上げた通り、昨日は強烈な南風に見舞われ、フライトどころの話ではありませんでした。何と言っても庭に立つアマチュア無線のアンテナ用コンクリート電柱の風切り音がうるさいのなんのって。冬は風速10mオーバーの西風がほぼ毎日ですから諦めがつきますが、そういうものから解放されたと思い始める時期には、それこそまたかよという落胆しか覚えません。ということで機体製作です。まあ気分をスッと切り替えないと、ですよね。

 

今回はこの2機です。

 

 

左が未来の軽飛行機バルサ胴バージョン、右がホワイトウィングス版無尾翼機です。両方とも投資番号は不明となっています。特に無尾翼機については、その設計時期からして恐らくN-900番台あたりの通し番号が付与されていてしかるべきなのですが、残念ながら子供の科学本誌及び別冊本として発行された紙飛行機型紙単行本においても、同じ型紙の機体は認められませんでした。見た目はN-1443Aに類似していますが、主翼後縁のカーブや垂直尾翼の翼端取付方法など、細かいところで相違があります。無尾翼機はその形状から後退翼でないと重心調整が出来ないため、どうしてもスピードが出る機体となりますから室内の試験飛行はどちらかというと苦手になります。この機体は実は1度製作していて、原型機をそのまま製作・フライトさせてしまってロストしたのでどうしたものかと思っていたのです。運よくまた入手できてほっとしております。とにかくよく飛ぶ機体だったのは間違いなく、そのせいでロストしてしまったというのがありますから。

 

そして「未来の軽飛行機」ですが、T尾翼かつその手前にプロペラが前向きに付いているという、二宮先生の機体の中でもかなり風変わりな部類に入るものということが言えますね。

 

 

同型機を並べてみました。左は「よく飛ぶ紙飛行機集第2集」収録の原型型紙製作機、中央はケント紙に型紙をコピーして、そこから製作したレプリカ。右はバルサ胴化し、かつケンランを使用したバルサ胴レプリカ。レプリカのケント紙は孔雀ケント260kgという重い紙を使用したのですが、それが滑空に多大な影響を与えてしまっています。滑空速度が恐ろしく速いのです。原型機は強度的に厳しいのでフライトさせていませんが、やはり軽さというのは特にプロペラ付きの機体としては重要な役割を占めるといえるでしょうね。プロペラ付きというと飛行艇がまず思い浮かぶのですが、こちらもバルサ胴化による軽量化がうまくいくや否や、飛行特性が劇的に改善しました。特に軽い機体は最高点での返り、つまり上昇から滑空への移行がスムーズに行くということがあります。上がったところで滑空に入らなければ、そのまま真っ直ぐ地面に落ちてくるだけですから。重い機体はそのあたりどうしても問題があったため、最初から宙返りしやすい設定にして最高点では既に水平に近い状態になるよう調整をしていました。バルサ胴機はそういうことをあまり気にせず、とにかく水平尾翼内側後縁を下げ舵に調整するいわゆる「おまじない」で高度獲得が容易にできるようになり、かつ慣性モーメントも弱いのですぐに機体の姿勢を安定したものに変えることが出来ます。この「未来の軽飛行機」でもそのあたりの改善がどこまで劇的に表れるか、今のうちから楽しみでなりません。

 

あ、今日の天気は大丈夫そうなんですが、まあ強風か雨かになったらまた機体製作するしかないですけどね。(笑)