日産スタジアムにサザンオールスターズの復活LIVEを観に行ってきた。
 35年という歴史を持つバンド。
 僕が最初にサザンオールスターズの曲を耳にしたのは中学1年生。正確には耳にしたのは曲ではなくて噂だった。
 「昨日ラジオですごい歌が流れてた。歌詞が『女呼んで揉んで抱いていい気持ち~』ていう歌詞なの。サザンオールスターズって言うバンド・・・」
 と通学の道すがら友達が興奮して話してくれたのが僕が人生でサザンを認識した最初だった。
 たぶんYAMAHA主催のコンテストで桑田佳祐さんがベストボーカリスト賞を獲ったときではないかと思う。
 中1男子にとっては大学生の男女入り乱れる淫靡なキャンパスライフがイメージに浮かび、頭から離れなくなった。
 次にサザンオールスターズを強く認識するのは今や伝説となったTBSテレビ「ザ・ベストテン」の「今週のスポットライト」に中継で登場したときだ。曲は「勝手にシンドバッド」。その歌詞のインパクトは少年だった僕の心に深く刻み付けられた。
 そして林間学校の移動のバスの中で唄うために無理矢理憶えた「いとしのエリー」。憶えながらしみじみといい曲だと思った事を思い出す。

 どんなに素晴らしいコンテンツも広めていくためにはやはりなり振り構わぬインパクトが必要だ。
 サザンのデビューはそれをよく示してくれている。そして名前を広めたあとは名曲でさらにその印象は深まった。「いとしのエリー」という曲が果たした役割は大きい。
 そんなことを思いながらLIVEを楽しんだ。
 そして何よりもあらゆるタイプの名曲を書き続けられる桑田佳祐という才能に改めて感慨を深めた。
 ラブソングから社会風刺ソングまで、一聴すると聞き易いメロディも歌詞をよく読み込むと辛口な表現。桑田佳祐が紡ぎだす曲の数々は様々な顔を持つ多面体とでもいうべきもの。
 最終的にはこうした才能を生かすため大切なことは何よりも「続けること」なのだな、と思う。
 5年前に活動休止したときの失望、そして今回の復活の歓喜を経験して改めて思った事。
 人生にはいろいろなことが起こる。それをものともせず続ける事、それが一番難しいとしみじみ思いサザンの復活に込み上げてくるものがあるのだった。
 
 しばらくこのブログを書くのを止めていました。
 止めたというよりは書けなくなっていたのです。
 一年前くらいから書き始めて、最初の頃よりペースは落ちていましたがでも週に2、3回は書くように自分に課していました。
 自分の経験や知識は書かないと自分の中で定着しないと感じたからです。
 出すあてのないラブレターみたいなものでした。
 でもそれなりの人数の人に読んでいただいていることがわかり、それなりのプレッシャーを感じるようになりました。
 で、ちょっとその気持ちが飽和したとでもいうのでしょうか。
 筋トレし過ぎて痛めちゃった感じかも知れません。
 それで少し休みたくなって自分の中に何かを発信したいという気持ちが芽生えるまで止めようと思いそうしていました。
 でも、やっぱり何かを文章にして人の目につくところに置くことをしたいと思うようになりました。
 文章を通じて誰かとつながりたい、と思う気持ち。コミュニケーション。
 そうしたことによって僕の人生も読んでつながったかたの人生も豊かになるようなことを考えながらまたリスタートしたいと思います。
 いつも僕は文章はFBにも上げているのですが、この文章は上げません。
 偶然僕のブログを目にした人にだけ宣言したいと思います。
 僕はもっともっと誰かとコミュニケーションすることを望んでいるのです。
 これからもよろしくお願いします。
 また今年も夏がやってきた。
 夏フェスもいろんな場所で開催されるこの時期。
 僕も青空とLIVEとビール!的な展開が大好きなので、毎年サマーソニックには一日行く事にしている。そして余裕があれば、少し足を伸ばしてロックインジャパンフェスにも行く。
 野外LIVEには何とも言えない独特な雰囲気がある。それは音楽をライフスタイルの一部として受け入れている若い世代の表現であり、ソーシャルメディアが隆盛を見せるいまの時代においてはネットによらない生のつながりを感じられる空間でもあり、それが夏フェス自体の企画性を高めているように思える。
 2012年は音楽業界のターニングポイントと言われているらしい。アデル、FUN、ゴティエといった世界的なヒットを飛ばすアーティストが表れた事、そしてそのブレイクの大きい要因となったのはクラウド音楽サービスであるということ。結果としてCDが売れなくなり、下降線をたどるばかりだった音楽業界の売り上げがあがり始めたという事など、重要なことが起きている。
 僕は元々音楽が好きなので音楽業界が盛り上がることはとても嬉しい。
 そして今現在の盛り上がりは音楽の「コミュニケーションツール」としての性格がとても大切な役割を果たしているように感じる。
 元来音楽というのは聞いて楽しむもの。そしてその音楽を聞く気持ちを友達と共有することでコミュニケーションして行くもの。この音楽の特徴はレコードが登場以前からレコード、テープ、CDとその記録、再生方法が変化しても変わらない。
 発売されたばからいのソニーのウォークマンにはヘッドホン端子が二つついていて、ふたりで同時に音楽を楽しめるようになっていたことも音楽の特徴を良く表している。
 音楽はCDラジカセやデジタル携帯音楽プレーヤーi-Podなどの普及により一見個人で楽しむものとして定着したようにも見えたが、今またその「コミュニケーションツール」としての性格が強くなってきている。クラウド音楽サービスで自分が聞いている音楽の情報をソーシャルメディア上で共有したりすることもそうだが、何よりもLIVEを大勢で一緒に聞く事で同じ空間の同じ雰囲気、感動を共有する事がクローズアップされている。
 だから夏フェスにあれほどまでに人が集まるのだろう。
 そしてクラウド音楽サービスの普及が新しい曲やアーティストとの出会いを演出し、新しいヒットが生まれる。
 そしてその音楽を簡単に世界中の人たちと共有出来る、そんな時代になった。
 今は興味さえあれば、かつてはほとんど知る事も聞く事も出来なかったような国の音楽を聞く事が出来る。インドポップスに興味があれば簡単に辿り着けるし、東ヨーロッパの音楽だってすぐに聞く事が出来る。
 人間は何かを「共有」しなければお互いの共通点も相違点もわからない。
 だから「共有」することで安心することもあれば喜びを感じる事もある。
 「共有」それ自体がコミュニケーションでもある。
 僕自身はジャズが好きなので、また野外でのジャズフェスが盛り上がってくれないだろうかと密かに望んでいるのだが。